2021年3月4日木曜日

首都圏の緊急事態宣言


年末に爆発的に増加した新型コロナウイルス感染者数でしたが、法的拘束力の薄い緊急事態宣言であっても、しないよりましということ。ピークには8000人近かった全国の1日の新規感染者は、このところ1000人程度にまで下がっています。

しかし、ワクチン接種のスケジュールもはっきりしないし、より感染力が高いといわれている変異株の登場もあり、まだまだ安心とか口にできるレベルの話ではありません。

医学的に考えれば、「With Corona」というのはありえないと思います。ウイルスの仲良くしたいですか? ずっとこの先も、会食で話をしてはいけないとか、夏でもマスクを着用し続けるとかの生活をしたいですか?

目標は「Zero Corona」か、限りなくそれに近い状況です。しかし、そのために多大なるダメージを受けるのが経済。特定の産業では、自粛生活が続くことで壊滅的な状況になっている。不況に強いと言われていた「サービス業」の一つである医療業界ですら、厳しい運営を強いられる状況が続いています。

緊急事態宣言は、してもしなくても変わらないという意見もありますが、心理的な面では有効なのだと思います。解除されることによって、「もう大丈夫」と考えるのは早計であり、少しはましになったと思うくらいがちょうど良い。

首都圏については3月7日を予定していた宣言解除は、2週間延長されることになりそうです。現状ではこれでも十分とは言えないかもしれませんが、少なくとも理解し、引き続き協力していく気持ちを維持しないといけないと考えます。

建物の灯りだけは煌びやかですが、人影のいない駅前。当分はこの光景が続きます。