2021年10月28日木曜日

トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン (2011)

シリーズ3作目。スタッフ、キャスト共に常連が並び、そういう意味では見ていて安心・・・なんですが、実はヒロインが交代しています。

前2作でヒロインのミカエラを演じたミーガン・フォックスが降板(口が災いしてスピルバーグの逆鱗に触れたらしい)。変わって、ロージー・ハンティントン=ホワイトリーがカーリーという役名(アニメ版のヒロイン)で登場。どちらも超美人さんですが、ミーガン・フォックスの方が妖艶な感じで、ちょっと大人過ぎた感じだったので、それはそれで良しとします。

タイトルの「ダーク・サイド・ムーン」は間に「of the」が入ればピンク・フロイドの名盤のタイトルになりますが、原題では「Dark of the Moon」でsideが抜けています。どっちにしても連想されるものは同じですけど、もちろん関係はありません。

今回の話は、1960年代の月を目指した宇宙開発競争からスタート。サイバトロンでほぼ敗北が決定的だったオートボットの最後の望みを託した宇宙船が、その時のリーダーであったセンチネル・プライムを載せて星を脱出しました。しかし、センチネルもろとも月の裏側に墜落してしまいました。

それを調査するために米ソが宇宙船開発競争を繰り広げたということになっていますが、周知のごとく先に月面に人を送り込めたのはアメリカ。1969年、アポロ11号は月の裏側に着陸ら成功。彼らの極秘任務は、墜落した宇宙船の調査だったのです。

実はソビエトも無人機による月面着陸に成功していて、宇宙船の破片を回収していました。それを知ったオプティマス・プライムは、月にセンチネルが眠っていることに気が付き、宇宙船からセンチネルを回収し、マトリックスを使って復活させます。

サムは、大統領から勲章を授与されたものの就職先が無く、あらたな恋人カーリーの世話になっている身。何故だかやっと採用されたのは社内の郵便配達業務。しかし、一人の社員から「君は戦いのヒーロー」だからと、月の裏側の謎についてのメモを無理やり渡されます。実は月の裏側に関するディセプティコンのミッションには地球人のスパイが多く関わっていて、彼もその一人。用済みと判断された社員は殺されてしまいます。

再び元セクター7のシモンズに相談をしたサムは、センチネルが復活することはディセプティコンが仕掛けた罠であることに気が付き、NESTのレノックスに進言しますが、女情報長官のメアリングに相手にされません。しかし、復活したセンチネルは仲間を裏切り、サイボット脱出時に持ち出した「柱」を使って、無数のディセプティコンを地上に転送するする計画でした。メガトロンは、墜落してしまった柱とそれを扱えるセンチネルの復活を画策していたのです。

セムの恋人カーリーの上司は実はディセプティコンの協力者で、カーリーを捕らえサムに協力を強要します。強大な力を持つセンチネルはオートボットを宇宙に返さないと総攻撃をすると各国政府を脅迫し、人類はオートボットとの協力関係を破棄しを宇宙船に乗せて発射します。しかし、その宇宙船はディセプティコンの攻撃で撃墜され、シカゴの街全体を占拠し「柱」の起動準備を始めるのでした。

アポロ計画には、かねてから様々な陰謀論が付きまとっていますが、ここではそれをうまく利用して、ケネディやニクソンといった大統領の実写を組み入れたりして凝った作りをしています。特にアポロ11号のアームストロング船長と共に月面に降り立ったオルドリン飛行士本人が登場して秘密任務を証言したりするといった念の入れよう。

最終的なディセプティコンの地球侵略の目的が、荒廃したサイボット星を捨て地球を手中にし、人類を奴隷化することであったことが判明します。ここまで人類は、オートボット対ディセプティコンの戦いを第三者的に見守ってきたわけですが、ついに人類対ディセプティコン、そしてオートボットは人類の援護者である構図が明確になりました。

したがってこれまでのシリーズと決定的に違うことは、襲われた人間が消滅してしまうシーンが描かれました。もちろん血が飛び散るような暴力的なものはありませんが、これまでは直接的に人の死の場面は避けられていたように思います。

また、人間が自らの手でディセプティコンと対決し倒すシーンも7増えたことも間違いない。特にサム自身が直接にしがみついたディセプティコンを破壊するのは、なかなか見ごたえがある一方で、さすがにやりすぎというところもあるかもしれません。

当然ハッピーエンドで、メガトロンは倒されオートボットと人類の絆は深まって終わりますので、ストーリーとしては一定の完結を見ました。サム君も末永くお幸せに・・・ということなんですが、映画屋さんは一度ヒットしたシリーズを簡単には手放さない。さらなる続編に着手していました。