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2021年10月14日木曜日

衆議院解散


与党自由民主党内の派閥力学がいろいろと取り沙汰され、ある意味一般国民にも注目された総裁選挙から2週間。勝ち上がった岸田文雄氏が当選し、辞任した菅氏にかわって第100代内閣総理大臣に就任したのが10月4日。

予想されていた時期を可能な限り前倒しして、岸田首相は本日、衆議院を解散します。新たに誕生した総理大臣を国民が信任するかどうかと言う意味では、この選挙は重要でありできるだけ早くに行うことは悪くはないと考えます。

1年前、密室政治で誕生した菅内閣は、一度も国民が信販を受けることはありませんでした。あくまでも官房長官時代の「人気」におんぶしただけで、前総理の尻拭いで祭り上げられ、そしてどうやらそういう総理経験者たちの思惑で引きづり下ろされた感があります。まさに国民不在の与党を象徴するような内閣だったように思います。

コロナ渦が沈静化しつつあるこの時期もちょうど良い。このままコロナが終息することは考えにくく、外国の状況からもワクチン接種が進んでいても、経済的な緩和が進むとワクチン非接種の若者を中心とした再燃が予想されます。今のうちに、政治的な安定的新体制を確立しておくことは重要です。

記録に残る短命内閣としては、羽田孜(1994年)の64日、石橋湛山(1956年)の65日、宇野宗佑(1989年)の69日がこれまでのBEST3ですが、衆議院選挙の結果によっては、岸田内閣はぶっちぎりの11日天下でトップに躍り出ます。さすがにそれはないでしょうけど、御祝儀人気にあまり期待できない状況で、議員数を減らさずに済めば合格というところなんでしょうか。

一方の野党は、今回は共闘色を強めていますが、いつ政権交代してもすぐに政治を動かせるだけの雰囲気が見えてこない。少なくとも、一人でも二人でも、与党の議席を奪い力を蓄えていけるかどうかが選挙の見せ所です。