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2021年10月9日土曜日

Cream / Live at Royal Albert Hall 2005

こどもの頃にテレビで懐メロの番組とかやっていると、まぁ随分と古臭い音楽だなと思ったりしていました。実際、「歌謡曲(ほとんどは演歌)」と「ニュー・ミュージック」くらいの違いがありましたから、違って当たり前と思います。

ところが、自分が年取って、中高生の頃に聞いていた音楽・・・って、もう半世紀くらい前のものになりますが、これが今の音楽と大きな差を感じない。今の若い人が聞けば、昔の自分が感じたような古臭さがあるのかもしれませんけどね。

実際、今時のバンドの演奏なんて、ほとんどは70年代以降のロック・グループの流れを汲んでいると言うと言いすぎでしょぅか。その大元を探ると・・・たぶんイギリスのクリーム(CREAM)という3ピース・バンドにたどり着くというのはあながち間違いじゃない。

1966年にジャック・ブルース(ベース・ギター)、ジンジャー・ベイカー(ドラムス)、そしてエリック・クラプトン(ギター)という三人組により結成。ブルースを基本にしていますが、独自のアンサンブルやリズムを取り入れ、各人のアドリブ・ソロを大きくフューチャーしたスタイルは、その後のロック・バンドの基本路線となりました。

それぞれの個性が強すぎて、1968年に解散という比較的短命に終わった割には、その影響力の大きさは計り知れません。自分がバンド少年だった頃は、その次の世代である、レット・ツェッペリンやディープ・パープルの時代ですが、すでに伝説と化していたクリームは必聴の教科書みたいなものでした。

特に、「クロスロード」でのクラプトンのギター・ソロに絡み続けるブルースのベースは、もうほとんど全編アドリブ合戦の様相を呈していて、凄まじいの一言につきます。

彼らが2005年にリユニオンしてステージに立った時の様子が治められているのが、このロイヤル・アルバート・ホールでのライブ。20代後半だった彼らが、還暦過ぎた年でのステージで、真っ先に感じるのはもう年を取ったよねということ。クラプトンは現役ですから、だんだん年取ったのを知っていますが、あらためて残りの二人と並ぶと「おじいちゃんバンド」です。

ところが、このおじいちゃん達が凄いのなんのって、よくもまぁ昔と変わらずの迫力です。三人組というのは音が薄くなりがちなのですが、やはりブルースの単に根音を鳴らすだけのベースじゃないところが、音楽の厚みを作っているのがよくわかる。こういうリユニオン・バンドはよくありますが、皆、年取って丸くなった分、音楽を楽しんでいる感じが伝わってきて聴きやすい。

2014年にジャック・ブルースは71歳で亡くなりました。そして、2019年にジンジャー・ベイカーも80歳であの世にいっちゃった。クラプトンは76歳で現役です。一人になったけど、まだまだ頑張ってもらいたいと思います。