目を刺すから目刺。
たくさんの小さいイワシを、目に藁を通して束ねて干したものです。少し大きめのイワシを束ねるときは、「頬刺(ほおざし)」と呼ばれていました。さらに大きいものは、一匹ごとに乾燥させる「丸干し」です。
昭和的なおかずで、しばしば貧しさの象徴みたいな扱われ方をしていましたが、自分もアパート暮らしを始めた頃は、魚屋さんの店先に並ぶイワシには随分とお世話になりました。
年々、漁獲量が減り、今ではイワシは高級魚並みの扱いに変わってきました。安い食材という固定観念から抜け出せない昭和人としては、イワシにそんなにお金を出すの? と思ってしまいます。
スーパーで、すでに焼いてある目刺のパックを見つけたので、久しぶりに食べてみたくなった。これで500円くらいで、やっぱり高いなと思いましたが・・・
頭から尾まで丸ごと全部食べれますし、固いけど噛めば噛むほど味が出てきて、やっぱり日本人的に美味しいです。栄養も豊富で、悪く言うところがありませんね。