20世紀のB'zのライブ映像は、正規に発売されたものは3作品ありますが、ドキュメンタリーが合間に挿入され、フル・コンサートのライブを見れるのは1999年の日産スタジアムのステージだけです。デヴューして最初の10年間ですから、バンドとしてどんどん変化があった時期なので、もう少し映像が残っていると興味深かった・・・と、思いませんか。
実は、1993年のLIVE-GYM "RUN"の映像が残っていて、ネットに上がっています。客席からの撮影ではなく、しっかりカットが変わるので正規に収録された物ですが、あくまでも記録用のものが流出したのかもしれません。
サポート・メンバーは 明石昌夫(ベース)、増田隆宣(キーボード)、 田中一光(ドラム)です。明石は昨年亡くなりました。田中はSHOWCASE 8820で、久しぶりに登場して古いファンを喜ばせましたが、まったく容姿が変わっていないのには驚きです。
会場はおそらくツアー終盤の国立代々木競技場第一体育館、6月18日のものだと思われますが、画質が悪くはっきりしたことは言えません。照明が多少凝っている程度で、ステージは特に凝った装飾はありませんし、今どき当たり前の大型ヴィジョンの設置もありません。
まだ、この頃はアイドル的な要素が残っていて、観客もおそらく女性中心で、歓声がキャーキャーしているのも、最近とはだいぶ雰囲気が違うところ。何しろ、この頃の稲葉のトレードマークだった上半身裸に黒の革ジャン、下はホットパンツというのが衝撃的で、ある意味黒歴史になっているかもしれません。後半は松本も短パンです。
真ん中あたりで、フォーク同好会という設定の「あいかわらずなボクら」は、増田による「神田川」が挟まれたり、稲葉による一人コントのビデオが映し出されたり、かなりギャグ多め。そのままの流れで「Easy Come, Easy Go!」がアコースティック・バージョンで演奏されます。「BAD COMMUNICATION」は、かなり激しい演奏ですが、途中で稲葉はワイヤー・アクションを披露して、空中で回転するという大サービス。
ところが、それらを除くと、もう完全にB'zはハード・ロック・バンドに変貌しているように感じます。とにかく二人が若くて(松本30歳ちょっと過ぎ、稲葉30歳ちょっと前)、元気が有り余ってずっとハイ・テンションなのが面白い。ファン・サービスも忘れずに、自分たちがやりたい音楽をやりたいように演奏しているのが伝わってきます。
