2026年1月19日月曜日

B'zと"私"

自分は「バブル」を実体験していない稀有な昭和人です。

なんだそりゃ、と思うでしょうが、医師免許を取得したのが1986年で、それからの5年間は研修医として家にいるより病院にいる時間の方が圧倒的という生活をしていました。日本経済のバブルというのは、一般には1985年からの急速な円高に始まり、1990年以後政府の規制により株価などが暴落していくまでの期間のことで、ほぼ丸被りしています。

ちょっと人間らしい暮らしのゆとりが出た時にはバブルははじけていた。というより、はじけたはじけたと世間が騒いでいるけど、そもそもバブルって何という状態なので、何が問題なのかもよくわからんという感じでした。

前にも書きましたが、この間に活躍した尾崎豊の存在などはまったく知らず、亡くなったと言うニュースを聞いて「誰だそれ?」というくらいですから、この間のポップ・カルチャーは完全に抜け落ちているわけです。

1988年にデヴューしたB'zもしかり。B'zというアーティストを初めて認識したのは、2000年の木村拓哉・常盤貴子主演の伝説のテレビドラマ「Beautiful Life」を家族が見ていたから。主題歌が「今夜月の見える丘に」だったので、なかなかオリジリティのあるバンドだと思ったわけです。

ですから、その後しばらくして、B'zはバンドではなくギターとボーカルの二人によるユニットと知った時はだいぶ驚いた。足りない楽器は、その都度サポート・メンバーを入れるという形式はほとんど聞いたことが無かったので、こういう形態も有りなんだと思った次第です。

次にまとまって聞くようになったのは、中学生だったこどもの影響。ともだちから借りてきたB'zのライブ・ビデオ「Glory Days」を見ていて、親もファンになったわけで、こどもに頼まれていくつかアルバムやDVDを買ったりしていました。そういう意味では、生粋のファンの人から見ればずいぶんといい加減な奴だと思われてしまうかもしれません。

もうおわかりだと思うんですが、実はこの年末年始は「B'z聞き倒す・見倒す強化期間」と位置づけ、ひたすらB'zのDVD・Blurayに耽っていました。まぁ、大人買いできるくらいの余裕はあるので、Bluray中心にライブ作品をいくつか買い込み、まだ聞いていなかったCDも数枚購入したわけです。

あらためてLIVEを見ていくと、スタジオのカチッとした演奏もいいんですけど、やはりライブはロックバンドの醍醐味だなぁと思いました。ロック・ミュージシャンというとあんまり喋らず世間に背を向けて突っ張っているようなイメージってあると思うんですが、B'zの二人のサービス精神旺盛なところはなかなか凄いもんです。

とにかく稲葉のMCが楽しすぎる。また演出も趣向を凝らして、あの手この手で見ている者を楽しませようと言うのがひしひしと伝わってきます。いつも演奏するような曲でも、ちょっとずつは工夫を凝らしてマンネリにならないようにしています。

アルバムについては、それぞれをフィーチャーしたLIVE-GYMで生を聴くことができますが、ある程度人気曲は他の公演でも繰り返されています。その中で、2007年発売の「ACTION」をピックアップしておきたい。

単一アルバムとしては、17曲収録というボリュームです。にもかかわらず同名LIVE-GYM公演以外で、最も演奏されていない曲が詰まっているというアルバム。マンネリ化しないように制作には苦労が多かったアルバムで、曲調もいままでにないバラエティに富んだものになっています。

つまり、B'zらしさとB'zらしくなさが同居しているようなところが面白く、一曲一曲をばらばらに楽しむこともできますが、アルバムをトータルに聞くこともできるような面白さがあるという感じです。