2026年2月28日土曜日

椎茸の肉詰め


椎茸の肉詰めも、家庭料理としては人気だと思います。スーパーで、たくさん入ってお得な椎茸の大袋を見つけたので、餃子をつくって余っていた挽肉を消費するのに丁度良いので作ってみました。

椎茸は石突を取り除き、傘の表面には火が通りやすくなるように十字に切り込みを入れておきます。

肉は、椎茸の味を邪魔したくないので、味付けは醤油だけ。長ネギのみじん切りを加え、つなぎとして卵黄を入れてしっかりと混ぜ合わせました。

肉は火が通るとだいぶ縮むので、椎茸と分離してしまうのが一番つまらない。

そこで、大事なポイントは、傘の裏側に軽く小麦粉をふっておき、しっかりと肉を押し込むことです。

焼くのは肉の面から。中火でゆっくり、しっかり火を通します。肉の表面に焦げ目がついたら、ひっくり返して傘の表面に短めに火を通して出来上がり。なんとか、全部肉が落ちずに出来上がりました。

味付けは、中華風でも洋風でも合いますし、ご飯のおかずでも酒の伴でもOKです。

2026年2月27日金曜日

SEKAI NO OWARI / BLUE PLANET ORCHESTRA (2021)


SEKAI NO OWARIが、久しぶりのオリジナル・アルバム「Eye」と「Lip」を引っさげて、2019年に行ったライブツアーが「The Colors」です。しだいにファンタジー色を強め、テーマ・パークのようなライブを行ってきた彼らのライブとしては、かなり異色。というか、かなり「正統派」のステージとなりました。

サポート・メンバーはお馴染みのベースとドラムが加わっていますが、驚いたことに、いつもDJブースに鎮座しているDJ LOVEが全編に渡ってドラム・セットに囲まれていること。しかも、たぶんちゃんとドラムを叩いているじゃないですか。Fukaseは、もともと時々ギターを演奏していますが、ここでは数曲でベースを弾いています。

そして最も驚くのはセット・リスト。アンコールまでの全20曲の中で数曲を除いて当時はまだあまり知られていない曲ばかりで、観客の方々はもしかしたら途方に暮れたかもしれません。監視社会というのがテーマで、檻の中からという雰囲気の演奏でスタート。ステージの後ろは、お馴染みの巨大ファンタジー・セットではなく、13×16のマス目にモニターが並び誰もが誰かに監視されているという状況を明示しています。

そして、翌年は・・・彼らもコロナ禍の影響を受けないわけがなく、デヴュー10周年を記念する2020年は沈黙するしかありませんでした。すでに発表されていた「Du Gara Di Du」ツアーの中止、初のベスト・アルバムの発売延期、アルバムの海外発売中止・アメリカでのライブの中止などなど・・・

一方、コロナ禍でもSEKAI NO OWARIの特徴が強みになる部分もありました。つまり、打ち込み・プログラミングという技法を駆使する彼らは、リモートでの作業でも楽曲制作が比較的容易にできるのです。彼らはすでに着手していた「香 (scent)」をテーマにしたアルバムを、皆が集合するスタジオ・ワーク無しでも完成にこぎつけ、2021年4月にリリースしました。

ニュー・アルバム「scent of memory」では、彼らの特徴の一つになっているボーカル・エフェクトはほとんど使用されませんでした。しっかりと歌唱することを目標としていて、(リモート作業があったとしても)今まで以上に一つ一つの楽曲の完成度が高いように思います。

コロナ禍でライブが可能になった秋から冬にかけて行われたツアーが「BLUE PLANET ORCHESTRA」でした。今までも、ストリングス、ホーンが加わった形のライブは行われていますが、今回はタイトルが示すように本格的にオーケストラ規模の編曲がなされた形になっており、音楽的な奥行きが大変深くなっている。Saoriはこれまで、主としてRolandの電子ピアノ使用してきましたが、今回はフル・コンサートのグランドピアノが使われました。

観客は声出し不可・マスク着用という制約がありますが、その分音楽をしっかり聴く場になっています。メンバーも究極のパーティションで仕切られている・・・というのは、そのまま月に飛び出せそうな宇宙服を着用しました。ピアノやギターは演奏しにくそうで気の毒な感じですが、この時期の演出としてはなかなか秀逸なプロダクションです。

セットリストは遅れてきた10周年企画として、彼らのこれまでの歴史をたどる選曲となっており、ずっと彼らのファンだった人には嬉しい内容。そして、初めて彼らの音楽に接する人にも、ベスト的な内容でわかりやすいものになっていると思います。

セカオワの大々的なファンタジックなステージが大好きという人には、普通過ぎると思われるかもしれませんが、SEKAI NO OWARIの10年分の音楽をしっかり聴くステージとしては、オーケストレーションのダイナミックさも加わってベスト・ライブとして選出できるものになっています。

2022年には新たなアイデアを加えて再構成されたツアー「Du Gara Di Du」で、再びファンタジックなセットを組んだステージを行いました。声出し解禁となった2023年は、ライブハウスである全国のZeppを巡るツアーを行いました。ほとんど装飾のないステージは、彼らの原点であり、観客との距離が近い分、ライブ感はすごい。翌2024年3月に発売されたニューアルバム「Nautilus」の初回限定盤にフルコンサートのDVD・Blurayが付属しました。

ニューアルバムリリースに合わせて2024年はツアー「深海」が行われ、2025年はアジア各地を回るツアー「Phoenix」、そして今年2026年は夏にドーム・ツアー「THE CINEMA」が行われることが発表されていて、これからも活躍が楽しみです。

2026年2月26日木曜日

リタイア


センター南こどもクリニックが3月末で閉院します。

自分のクリニックは、センター南駅前のロータリーに面したベルヴィル茅ケ崎というビルの中にあります。いわゆる医療モールとしては、センター南では初めて登場したのですが、それは2005年のことで、もう20年が経ちました。

最初に開院したのが、センター南こどもクリニックと泌尿器科の木村泌尿器皮膚科で、半年ほど遅れてアキコ・ルミエール眼科とうちが開院しました。少し遅れてただ内科、そしていなば耳鼻咽喉科がはいって医療モールとして成立したわけです。どこも院長一人が診療にあたっているわけですが、センター南こどもクリニックの院長がこの中では一番年上です。

20年という時間は、確かに短くはありません。赤ちゃんだった患者さんが、成人して受診することもあり、そのような瞬間には嬉しくもありますが、自分はそれだけ年を取ったということも実感することになります。

医者には定年が無いのでいいですね、と言われることがあります。確かにそうなんですが、定年が無いことが逆に困るというのもあるんです。自分が患者さんだったら、出てきた医師がよぼよぼのおじいさんだったら、大丈夫だろうかとちょっと躊躇するだろうと思います。

定年が決まっていれば、よし! そこまで頑張るぞ、という気になりますが、定年が無いといつまで頑張ればいいのか・・・ちょっと不安にもなってくる。車椅子の患者さんが来ると、レントゲン台に移すのも、だんだんしんどくなってきました。

もちろん、今のところあと5年、いやあと10年は何とかなるかもしれない。確固たる根拠があるわけではありませんが、まだまだ全然大丈夫というような気持ちで昨日も、今日も、そして明日も診療を続けるしかないんですよね。

ただ、医療モールの仲間の一人が抜けてしまうというのは、正直、ちょっとショック。いつのことになるかわかりませんが、必ず終わりは来るということを、正面から突き付けられたような感じです。飛ぶ鳥跡を濁さず、と言いますが、その時は患者さんや近辺の他のクリニックに迷惑がかからないように、しっかりと準備をしないといけないと思わされました。

2026年2月25日水曜日

握り寿司


江戸前鮨というのは、本来は東京湾で採れた新鮮な魚介を使用した握り寿司のことで、江戸時代にはすぐそこで採れたという新鮮さが売り文句になっていました。ですから、東京湾に面したごく限られた地域でしか食べることが出来ないはず・・・なんですが、今では地方でも江戸前鮨の暖簾を出している店はたくさんある。

厳密には、新鮮さだけでなく保存がきくように醤油漬け、酢漬けなどの一手間を加えたもののことを江戸前鮨と呼ぶようなので、江戸城下でないからとあまりかたいことは言わないほうがよろいしいようで。今では、船上での急速冷凍などの技術も進歩して、地方に行っても新鮮な食材は手に入るので東京湾にこだわってもしょうがない。

さてさて、今回は握り寿司・・・・を作りました。

YouTubeでスーパーのお刺身で本格的なものができるというの参考にしました。とは言え、すでに切りそろえたものより、柵の方が圧倒的に美味しさは上なので、ある程度安い時に柵で買っておいて冷凍し、食べたい分だけ切り出すようにしています。

ポイントはブライン液に刺身を浸しておくこと。ブライン液は200mlの水に対して塩10gと砂糖10gを混ぜて氷を入れた液のことで、ここに5分程度お刺身をひたしておくことで、臭みが取れて、食感が上がり、味もよくなるといういい事尽くし。

スーパーで買うと、シャリがやたら多くてネタは薄い・・・というのはしょうがない。その分、お寿司屋さんよりも格安で食べれるので、それはそれでOKです。ただし、せっかく自分で作るのですから、シャリ少な目、ネタは厚めがいい。

今回は固めに焚き上げた米に、ミツカンの寿司酢を振りかけて用意しました。寿司酢のラベルには米1合に対して寿司酢はおおさじ2とかいてありますがこれだとちょっと味が薄い。少し多めに寿司酢を使いました。

全部で34貫(伝統的な江戸前鮨では2つセットで1貫と呼ぶようです)なんですが、これで米は何合でしょうか。正解は1.5合分です。2人前のつもりだったので、だいたい一人分はお茶碗大盛一杯分という感じ。少な目のシャリでまったく問題ありません。

ネタは、一番高くついたのが本マグロ中トロ。せっかくなら本マグロははずせない。大ぶりの海老は赤エビ。定番のサーモンは、そのままと炙りの2種類。ゲソ付のヤリイカ、鯛、そしてカンパチ(貰い物)です。

さすがに握ったシャリの形は悪いのですが、味はまったく問題なく、だぶん全部で3000円はしないくらいだと思うので、まぁ回転寿司に行くよりは安く済んだんではないでしょうか。ちなみに鮨桶は何年か前のおせち料理セットの入れ物です。

2026年2月24日火曜日

もうすぐ、春ですね


昭和のうちに「おっさん」になっていた人にとっては、「小さい春、小さい春、見~つけた」と言いそうですが、これは間違い。「小さい秋」が正解。

で、自分は昭和人であることは確定ですが「おっさん」になったのは平成なので春になりそうな頃に頭に浮かんでくる歌と言えば・・・

キャンディーズの「春一番」です。

楽しげなメロディですけど、実はこれ失恋ソング。春の気配を感じたので、別れた去年の男のことは忘れて、気分一新して新しい恋を探そうという内容です。

もう少し若いと、松任谷由実の「春よ、来い」とかスピッツの「春の歌」なんかがランクインしてきそうです。

この連休は、本当に春かと思うくらい温かかったですね。

家の入口の角にタンポポが咲いているのを見つけました。

土のない場所です。年末に掃除したつもりだったのですが、つもりはあくまでもつもり、種が残っていたようです。

タンポポも生き残るのに必死なんでしょうから、しばらくこのままにしておこうかと思います。

とは言え、これからは三寒四温。寒い、温かいを繰り返して、本当の春の陽気を迎えるのはまだまだ先の事です。

2026年2月23日月曜日

2026 ミラノ=コルティナ冬季オリンピック 閉幕


眠たい、眠たい2週間が終了しました。

イタリアで行われた冬季オリンピックの全競技が終了し、世界中からいろいろと期待通りの成果を出した選手、そうでなかった選手も含めて、頑張っている人の姿は我々のような「にわかファン」にも力を与えてくれました。

見ていて一番引き込まれるのは、やはりフィギュア・スケートでした。いよいよジャンプするぞ、というワクワク感や、うまく行くとヨッシャーと叫びたくなる楽しさ、そして失敗があるとあきらめずにガンバレと応援したくなる。

つまり、競技者と観客が喜怒哀楽を数分間の中に圧縮して共有できるところが、多くの人を魅了してやまないポイントなんだろうと思います。選手たちのギラギラしたライバル心が目立つ時期もありましたが、少なくとも今回は全員がお互いをリスペクトしている感じが伝わって来て、メダルの色を超えたすがすがしさがあったように思います。

それにしても、近年大きな問題になっているのは、SNSでの選手への誹謗中傷です。これはスポーツの世界に限ったことではなく、物理的ないじめよりも心を壊してしまいそうでとても怖い。

少なくとも、これらを完全にシャットアウトすることはおそらく不可能です。有名人になるほど、SNSでの自己表現・自己宣伝を必要とするのかもしれませんが、SNSの発信の必要性も検討した方が良いのかもしれません。一個人が勝手につぶやいたことを、いちいち取り上げる傾向があるメディアの姿勢も問題だと思います。

2030年の冬季オリンピックはフランス。南部のアルプス地方で行われるので、地理的には今回のミラノ・コルティナと近いところにあるので、またまた寝不足を覚悟しないといけません。

2026年2月22日日曜日

SEKAI NO OWARI / EYE・LIP (2019)


SEKAI NO OWARIは、メジャー・デヴューして、2012年から2018年までにオリジナル・アルバムは2枚発表しています。音楽活動としては寡作という感じですが、この間にそこそこの数のシングル曲を加えながら、彼らの考えるファンタジーの世界を具現化したテーマ・パークのようなステージを繰り広げてきました。

2019年2月に、満を持してという感じで、前作から約4年ぶりとなる新しいアルバムが発売されます。しかも、「Eye」と「Lip」という表裏一体のような2枚の同時発売で、合わせて全26曲(既発売の6つのシングル曲を含む)というボリュームは、さすがに時間をかけたという感じがします。

実質的に2枚組の大作ですが、コンセプトは「目は口ほどに物を言い」ではなく「目と口は異なる物を語る」ということであり、これまでのセカオワ・ファンタジーからこどもっぽい部分をそぎ落として、大人のためのファンタジー世界を展開しました。そういう意味では、単に「売れる音楽」というより、彼らのダークな面が強調された作品に仕上がっています。

間違いなくバンドの中心メンバーはFukaseですが、SEKAI NO OWARIを楽曲やステージを知るためには、彼の生い立ちに触れないわけにはいきません。

本名、深瀬智、1985年東京都大田区生まれ。中学の時に、いじめにあい不登校になりますが、幼馴染のNakajinだけが、毎朝迎えに来てくれたそうです。高校に進学するとパニック障害を発症し、一時的に精神科の閉鎖病棟に入院し、精神科薬の副作用にも苦しみました。すべてを失ったかのように考えるそんなFukaseを立ち直らせたのが、Nakajinらと始めたバンド活動でした。

世間を否定的に見る面と、それでも何かを信じていきたいという気持ちが発露した楽曲が多いのは、そのような経緯があったことを踏まえると、上っ面だけ弱者の味方をしているわけではなく、自分の心の叫びそのものであることがわかってきます。

2015年の日産スタジアムでのライブで、初めて自分たちの成功を確信できたFukaseは、MCの中で「いろいろ苦労してきたけど、ついにここまで昇りつめた」と言い「みんなも負けるな」と檄を飛ばしました。普通なら「みなさんありがとう」と言いそうなところだったので、最初は違和感を感じたのですが、Fukaseの生い立ちの一端を知ると何となく理解できました。

ですから、何となく生きづらさみたいなことを感じている現代人の多くに、直接的に刺さる音楽になっていることが、彼らの成功の理由にあることは間違いない。しかも、単なる励ましではなく、自らが社会的弱者から這い上がって来たところが多くの共感を得ているのだと思います。

2026年2月21日土曜日

2026 ミラノ=コルティナ冬季オリンピック 「0.775秒」


2026年の冬季オリンピックもいよいよ終盤。

今週も、たくさんの日本人選手たちの活躍で寝不足ですが、主だった日本の戦いはほぼ終了した感じです。

その中で、最も話題をさらったのは、フィギュア・スケートのペア種目での三浦璃来・木原龍一両選手による金メダルでしょう。

前日のショート・プログラムでミスをしてしまい、本人たちの絶望する姿から一転して、フリーの演技では、素人目にも驚異的な凄さを見せつけて世界最高得点を叩き出してメダルを獲得しました。

でも、そのショートでは、確かに失敗したなとわかるポイントがあったのですが、おそらくたった一つの技だったと思います。それであれだけショックを受けるのか? と思うくらいのリアクションで、それに賭ける思いの強さというものを見せつけられた感じでした。

どうしても、フィギュア・スケートというと、男子、女子の個人種目の印象が強いのですが、団体としての勝負や、ペア競技としての奥深さを認識させられた今大会だったと思います。

一方で、芸術性という主観的な評価が加わるフィギュア・スケートと比べて、時間だけが評価される真剣勝負の世界がスピード・スケートです。

しかも、二人ずつ滑るとは言っても、その相手と直接の対決をしているわけではなく、いかに時間を削りだすか自分との闘いです。本日未明の深夜に行われた、女子1500mはそのハイライトでした。

世界記録は1分49秒83。2019年にこの記録を叩き出したタイトル・ホルダーは、日本の高木美帆です。高木は過去2回のオリンピックのこの種目で、それぞれ銅メダルを獲得していますが、今回は年齢を考えても最後の金メダルのチャンスでした。

結果は、残念ながら6位。1000mまでは、かなり期待できるペースをキープしていましたが、最後のスパートが足りなかった・・・のかもしれません。0.775秒。金メダルのオランダ選手と高木選手との差です。人の感覚では、はっきりと違いが認識できない時間差です。時速50km/h弱で走り切る競技の世界では、この差は約10mになりますので、本人的には完敗と感じているかもしれません。

それでも日本のスピート・スケートをここまで牽引してきた実績が揺るぐことはありません。闘いをあきらめない姿勢は、十分に日本に伝わりました。本当にご苦労様でした。

2026年2月20日金曜日

SEKAI NO OWARI / The Dinner (2016)


今更言うまでもなく、SEKAI NO OWARIというバンドは、ベースレス、ドラムレスというかなり変わったメンバー構成で、足りない部分はプログラミングによる処理を行っています。彼らは、そのことで、異端のバンドとして苦労してきたでしょうが、音楽の構成としてメロディとリズムは大切。リズム・セクション無しでは限界があることは百も承知だろうと思います。

スタジオ・ワークだけに限って言えば、「打ち込み」の音を使うことで、それでも大きな問題にはならないかもしれません。しかし、ライブともなると話が違ってきます。もちろんジャズのように、大部分をアドリブでこなす音楽を演奏しているわけではありませんが、それでもあらかじめ作られた部分から逸脱することはできません。

生の演奏での観客とのコミュニケーションというのは、ライブの醍醐味のはずですが、彼らのライブを見ていてどこかに違和感を拭いきれないのは、ファンの方に怒られると思いますが、極端な言い方をすれば「カラオケ・ライブ」を見ているようなところから来ています。

2016年の「The Dinner」と題されたツアーで、彼らは大きな変化を見せてくれます。ライブにサポート・メンバーとしてベースとドラム、そしてストリングスが加わったのです。ベースはマーリン・ケリー、ドラムはマイク・マリントンという外国人ですが、二人ともSMAP、モモクロ他多くの日本人のレコーディングやライブに参加してきた実績があり、以後必ずSEKAI NO OWARIのライブには帯同するようになりました。

「The Dinner」はアリーナ・ツアーで、会場に巨大な洋館を建ててしまいました。バンドのダークな面が強調され、ステージは夜をイメージした暗いセッティングになっています。プログラミングによる音が減った分、いくつかの楽曲では今までとは違うアレンジがなされて、馴染のある曲も新鮮味が戻った感じがします。

2017年のスタジアム・ツアーは「Tarkus」です。タルカスは、Fukaseが創作した話で、後にこのストーリーをベースにした寓話の絵本が作られています。アニマトロにクスを用いたリアルな動物たちがたくさん登場し、彼ら森の動物たちがタルカスと王様の間におこった悲劇を語ります。そして、別々の見方によって善悪はどうにでも裏返ることなので、相手を思いやることが大切だということを示そうとしています。

前のツアーと同じく、ベース、ドラム、ストリングスが加わり、さらにホーン・セクションも加わり、スタジアムの中央に大きな木を取り囲むような円形のステージを用意して、バンド・メンバーらはぐるりと囲むように配置しています。また森の動物たちの声は、お馴染みの山寺宏一の他に夏木マリなども加わり豪華。

ただし、この物語部分の比率が強くなり、SEKAI NO OWARIの音楽とはべつの人形劇を見ているような感じもするので、音楽を聴きたい人にとっては物足りない気分になったかもしれない。もっとも、そんなファンタジーを含めて彼らのファンが集まるということなのかもしれませんね。

2018年には野外ツアー「INSOMNIA TRAIN」が行われました。これは2013年の「炎と森カーニバル」の拡大版みたいなもので、単独のDVDの発売はなく、翌年に発売されたニュー・アルバムの初回限定盤にフル・コンサートがDVDが付属しました。

高さ30m、幅80mにわたる巨大な夢の国のネオンサインあふれる歓楽街のセットが作られて、見る者の度肝を抜きます。いつものストーリーはアニメーションでときどき挟まれますが、今回は控えめです。ニュー・アレンジの楽曲や、翌年発売される新曲が盛り込まれ、セット・リストとしては今までにない新しさを感じるものになりました。

2026年2月19日木曜日

安物買いの銭失わず


見て、見て,見て。

昭和の匂いがプンプンする、昔ながらのサンダルです。

最近は、おしゃれなサンダルが増えて、レトロなこっちを探すのに苦労します。

流行は、インソール感覚でアーチを盛ったサンダルなんかが増えていて、足の裏が痛い人は、スリッパの代わりに屋内で履いたりするのがおすすめ。

一番有名なブランドはBirkenstock (ビルケンシュトック)なんですが、けっこう高い。ほとんどが1万円くらいしますし、ビニール製の廉価版でも5千円です。

そこで、これです。

よく「健康サンダル」という呼ばれ方もしていたと思いますが、今ではトイレくらいでしかお目にかかれない。

いやいや、もったいない。そもそも一組千円しません。よく見ると、ちょっとだけですが、アーチもつくってあります。ゴムっぽい素材で、その柔らかさが絶妙なんです。足の裏のフィット感が抜群です。

実は、正直に告白しますが、これをずっと家でスリッパの代わりに使ってました。クリニックでは、ビルケンの廉価版をずっと使っていて、傷んでくると家で外履きにしていました。

前のが10年近く使って、いよいよボロボロになったので新調したんですが、初日から何の違和感もなく馴染んでしまいました。

素晴らしい!! これは安物買いの銭失わずです。

2026年2月18日水曜日

ペットボトル買いだめ


クリニックの隅っこに、ペットボトル飲料を置いています。

それも少ない時でも10本、多いと20本近くになることがあります。

いろいろと違うもので揃えようとしているのですが、コンビニで「もう一本無料」キャンペーンをしていると、思わず余計に買ってしまうので、今のように偏る場合がありります。

・・・えっ? 何でそんなにためこんでいるかって・・・

まぁ、当然、疑問に感じるところだと思います。

診療の合間とかに喉をうるおすためのもの。そりゃそうなんですが、昔はクリニックに伊藤園の自販機を置いていたので、わざわざよそから買って持ち込んだりしてはいませんでした。

ところが、売り上げの効率の悪い自販機は回収するという伊藤園さんの決断により、5年前に自販機は撤去されてしまったのでした。以来、実は伊藤園の飲料は一切買わないことにしています(・・・根に持っている)。

とりあえず、常温保管ですが、時々はスタッフが「飲み物忘れた~」というときに重宝したりもするので、それなりに役に立っているというところでしょうか。

2026年2月17日火曜日

安物買いの銭失い


安物買いの銭失い・・・価格の安いものは品質が悪く、すぐに傷んだりして買い替えることになるので、かえってお金がかかる・・・という意味。

今回は価格が安いからと、しっかり確認して通販を利用しなかったために、失敗を繰り返した話。

UNIQLOの部屋着のスウェットのパンツを、10年以上パジャマ代わりに使っていたのですが、ついに伸びきってしまい買い直すことにしました。

当然、最初はUNIQLOのネット・ショップを利用して、「スウェット」という言葉だけで探してポチっとしたんですが、届いたのは今どき流行のワイドパンツ。スノーボーダーのぱんつみたいで、重たくて、ダボつきすぎて・・・なんか、しっくりこない。

そこで、今度はAmazonで探しました。

スウェット、ジャージなどのキーワードで、最初にタイムセールで見つけたものが届いて、早速着用してみると・・・なんか、きつい。

サイズはいいはずなのに、なんできついのだろう・・・と確認したら、商品説明の最後に「レディース」と書いてあるじゃないですか。

それを見ていたかみさんが、あらちょうどよかった、私も欲しかったと言ってさっさと自分の物にしてしまいました。

じゃあ、今度は間違いないように、タイムセールの安いものからメンズと書いてあるものをポチっとしました。

翌日配達されて、またまた早速履いてみる。

あれ、今回もやたらと超ぴったりで、ほとんどダイビングスーツ状態。何でだぁ~、と叫びながら、再び商品説明を確認してみた・・・とほほほ、サイズ間違えたぁ~

LLが欲しかったのですが、Mサイズじゃん。きついはずです。しっかり確認しなかった自分が悪いのですが、これもかみさんが使うことになりました。

今度こそは、もうタイムセールはやめました。これまでのは、全部2千円以下ですが、今回は有名ブランドで4400円です。メンズ、サイズ、色、全部よ~く確認して、これで最後だというつもりでポチった。

ついに、自分の求めていたものに巡り合いました。結局、1万円弱を使ったことになり、高くついたというわけです。通販での衣類の注文は難しい・・・・というより、安いからと、気楽にポチることは戒めないといけませんという話です。

2026年2月16日月曜日

2026 ミラノ=コルティナ冬季オリンピック 前半終了


連日、日本勢の活躍が伝わってきて、ワクワクするけど寝不足の方々が増えていることと思います。

早くも、前半が終了して、多くの競技の嬉しい話題で持ちきりになっています。メダル獲得も、色はともかく数は二桁になっていますし、立派なものです。

近年は、オリンピックのたびに開催する意義が議論されることが多くなりましたが、アスリートの皆さんにしてみれば、4年に一度の貴重な「世界一」を決する大会であることには変わりはありません。

オリンピックを目標に日頃から切磋琢磨してきたアスリートが、純粋に腕を競う場であることを切に願わずにはいられませんが、今回も、何かと色々なノイズが聞こえてくるのは大変に残念な気がします。

それはさておき、チーム・ジャパンの活躍で、前半特に注目したのが、二つの団体戦です。一つはスキー・ジャンプ、そしてもう一つがフィギュア・スケートです。いずれも、本来は個人種目ですが、一人一人の点数の合計で国として戦うというシステムは、とても見ていても面白さが増すものです。

スキー・ジャンプは1988年から男子の団体戦が導入され、前回の2022年北京から混合団体戦が行われるようになりました。やはり、その初めての混合団体戦で、高梨沙羅選手のスーツの規定違反による失格は青天の霹靂と言える「事件」でした。

今大会では、その高梨選手の再度のチャレンジを含めて銅メダルを取れたことは、本当によかったと思います。高梨選手はずっと心の傷を引きづっていたことだろうと思いますので、これを機会に再び上を目指して活躍してもらいたいと思います。

2014年から導入されたフィギュア・スケート団体戦でも、一人一人が自分のペースで頑張るのと違い、様々な作戦が必要となってくる。全体の流れの中で、かなり無理をしないといけないこともあるとは思いますが、それが良い緊張感につながって応援にも一層熱が入ります。

そして、スノーボード関連の活躍もすごかった。ハーフ・パイプのキング、平野歩夢選手が直前の試合で大けがをしたにも関わらず出場したことは、いろいろ賛否はあるかもしれませんが、他の選手に対しての起爆剤として大きな意味があったのではないでしょうか。

さてさて、後半戦、日本のみならず世界中のアスリートの皆さんの活躍が楽しみです。まだまだ寝不足の日々は続きます。

2026年2月15日日曜日

SEKAI NO OWARI / Twilight City at NISSAN STADIUM (2015)

SEKAI NO OWARIの待望のセカンド・アルバムは、2015年1月に発売されました。タイトルは「Tree」。彼らのライブ・イベント「炎と森カーニバル」で、観客を驚かせた巨大な樹木のセットの写真がジャケットに使われています。

収録曲の半分くらいは、すでにシングルで発表していたり、ライブで演奏されていたので、比較的すんなり聞くことができます。また多くの曲が、タイアップ曲となり、映画やテレビのドラマ・アニメの主題歌、あるいはCMで使われ、彼らの存在が広く世間に認知されたことがわかります。

内に向かうエネルギーが中心だったSEKAI NO OWARI、特にFukaseのおそらく体験してきたさまざまな苦しみみたいなものが表現される曲が多かったのだと思いますが、このアルバムでは外向きの雰囲気が増えたように思います。彼らの成功体験が、自信となったのではないでしょぅか。

アルバム発売後、最初のライブは2015年7月18日と19日の2日間、初めてのスタジアム・ライブとして実現しました。場所は日産スタジアム。7万2千人収容できるスタジアムですが、1/4くらいはセットが組まれましたが、アリーナ席があるので、2日間で14万人を動員しています。日産スタジアムの観客席の高さは一番高い所で52mだそうですが、何とそこに高さ40m幅60mの巨大なセットが作られました。

「炎と森のカーニバル」で登場した巨大ツリーに模した樹木が再び登場しましたが、その周囲にたくさんの架空の街並みが作られ、今回はツリーの上の方まで登っていけるようになっていました。

「Tree」に収録された「ムーンライトステーション」のイメージが大きく取り入れられていて、月からTwilight Cityにかぐや姫を迎えに来る銀河列車がテーマ。3両編成の列車がスタジアムに到着するアニメーションからスタートし、途中で1両が10mくらいある3両編成の列車がFukaseとNakajinを載せてアリーナを一周します。また。同じくらいの大きさのバルーンの銀河列車が空中を飛ぶのは圧巻です。

恒例となったDJ LOVEコーナーは、何とヘヴィメタ。空を歩かせたり、ダンスをさせたり、散々自分をいじってくれたけど、本当は寝ていたいとシャウトし、最後ギターから火花が飛び散るという最高に楽しめます。

これまでのライブでは、基本的にプログラミングされた伴奏を用いる関係で、あまり歌の部分については大きな変化は有りませんでしたが、今回はSaoriのピアノ伴奏だけで歌われる「ピエロ」やNakahinのギター伴奏だけによる「スノーマジックファンタジー」が披露され、ミュージシャンとしての実力もしっかりと披露してくれたところは嬉しいポイントです。

2026年2月14日土曜日

meiji 生のとき


2011年からの14年間、明治メルティキッスのCMに出演していた新垣結衣が、昨年でCMを卒業したということで、泣いて泣いて泣きはらしたガッキー・ファンの皆さん、ガッキーは新製品の「生のとき」で復活しました。

「こちら、新しすぎて、チョコレートとは呼べないそうです」

チョコレートじゃないんかい!! と思った方も多いとは思いますが、食べてみたら、立派にチョコレートでした。

確かに、自分が知っている、いわゆる生チョコと食感は似ている。なめらかな口どけというんですか、さっと噛めて、口の中に香りが広がる感じがします。

一箱に4枚入りとなってますので、連続で食べれば1分かからず終わってしまいますが、そんな下品な食べ方をするチョコレートではありません。

ただ、値段(250円!!)を考えると・・・やはり普段着と違ってドレスアップした特別な状況で登場するような大人のお菓子というところでしょうか。

とはいえ、どちらかというと、冷蔵庫で冷やした板チョコをパリッと食べる方が好みかも・・・

2026年2月13日金曜日

都筑区ドットコム


すごく久しぶりに、メディアのインタヴューを受けました

都筑区ドットコムというインターネットの地域情報を提供するサイトですが、開業当時からあったので、この手のサイトとしては老舗みたいなところでしょうか。

もう10年近く、宣伝らしい宣伝はしていません。インターネットの医療検索サイトとしては「Doctor's File」だけ継続していますが、ここにのっている記事はもう15年くらい前のもので、写真も今と違って若い。

今回は、医師会のホームページが刷新され、それと連動する企画だそうで、料金もかからないのでお受けしました。

基本的に、話すことは好きですが、自分の宣伝は苦手なので、ライターの方がうまくまとめてくれて、読みやすい文章になっていると思います。

日当たりの良い開放感のある院内の様子は、開業して20年だった今でも自慢です。これを見て受診するかどうかはわかりませんが、とりあえず名前だけでも知ってもらえれば意味があるというものです。

2026年2月12日木曜日

fire stick TV 買ってみた


テレビは与えられたプログラムを、決まった日時とチャンネルを選択して見るもの・・・でした。ところが、時代はかわり、見たいときに見たいものを見るという、より自由度の高いものになってきました。それがネット配信というシステム。

地上波放送という仕組みに長い間縛られてきた我々昭和人は、テレビ放送は無料、そのかわりCMをうんざりするほど見ると言う生活に慣れ親しんできました。それは、衛星放送やケーブルテレビで、チャンネルが増えても基本的には同じこと。

見たいものを見る時間にテレビの前にいることが出来なければ、録画という方法が提供されていて、DVDやBlurayのような光磁気メディアに記録したり、ハードディスクに録りためるわけです。ネット配信は、それらの行為をネット内のストレージにすでに行ってくれているようなもの。

ただ違うのは、ネットから見るためには一つ一つの番組に対してオン・デマンドで対価を支払うと言う点にあります。いわゆるサブスクリプションというもの。現在、最も人気のあるプログラムを用意できているサブスクは、NetflixとAmazon primeが両横綱と言えると思います。

Netflixは潤沢な資金で、もはや地上波テレビ局には到底不可能な製作費でオリジナルのドラマや映画を提供しています。Amazon Primeはオリジナルは少ないものの、一般公開された映画などをスピーディに自宅で見れるのが強み。しかも、買い物でAmazonを頻繁に利用する場合はPeime会員になっていることが多いと思うので、追加の支出は最低限で済みます。

1月に我家のケーブルテレビのチューナーの調子が悪くなったので、機器を取り替えることにしたんですが、新しくしたらネット配信アプリの選択肢がずいぶん減ってしまいました。それじゃ、ということでついにFire Stick TVを購入してみました。

Fire Stick TVは、Amazonが提供するネット配信受信専用のデバイスで、テレビなどのHDMI端子につなぐだけで、多くのネット配信をテレビで見ることが可能になります。一番安いもので、約8千円、一番高機能のもので約1万3千円です。一番安いのですが、これでも機能は十分と思えた「fire stick TV 4K SELECT」を選びました。

接続は実に簡単。使い方も実に簡単。Netflix、Amazon Prime以外に、Abema、Tver、そしてYouTubeも無料の範囲で見れます。有料なら、さらに多くのプログラムに対応しています。しかも、場合によっては外して持ち歩いて、外出先でもWiFiにさえ接続できれば使用可能というのが面白い。

ますます地上波テレビ局には未来がないなと感じる今日この頃なのでした。

2026年2月11日水曜日

SEKAI NO OWARI / 炎と森のカーニバル in 2013 (2013)


SEKAI NO OWARIは、2013年2月13日にENTERTAIMENTツアー千秋楽で、秋にあらたな企画のライブを行うことを発表しました。当然、その時点では、新しいアルバムは発表されていないので、当時まだ新人と呼べるバンドの活動としてはかなり早いペースだと思います。

それが「炎と森のカーニバル」とタイトルがついた公演で、彼らにとっては初めての屋外イベントでした。10月12~14日の3日間、場所は富士急ハイランド。

富士急ハイランドは、山梨県富士吉田に50年以上前からある大型遊園地ですが、ライブが行われたのは遊園地に隣接するコニファーフォレストと呼ばれるスケート場などを含むイベント用の会場です。3日間で6万人を動員しています。

はっきり言うと、演奏されたセットリストはこれまでのライブと大きな違いはないので、音楽を聴くだけのライブとしては新鮮味に欠けることは否定できません。しかし、SEKAI NO OWARIとしては、重要な意味を持つライブだと思います。

その理由は、音楽の演奏だけでなく、これに伴う多くの企画が会場周囲で開催され、まるで臨時開催された「テーマ・パーク」のようなトータルなエンターテイメントとしてのイベントになっていたからです。主としてFukaseの想像の夢の中を実体化させることが目標になっていて、まさにファンタジー・ワールドになっていました。

コスプレをした来場者にはプレゼントがあり、その中でコスプレ・コンテストが行われました。周囲にはキャンプ・ファイヤーの場所が設けられ、たくさんの屋台がメンバーにまつわる食事を提供し、アルコール飲料には彼らの曲名が付いていました。演奏会場の内外のスタッフも全員動物の被り物で仮装して、ファンタジー色を強めていたのです。

注目のステージには、高さ30メートルの巨大な樹木のオブジェが設置され、周囲には多くの電飾が設置されました。そしてステージと観客席の間にウォーター・スクリーンが用意され、そこにライティングで歌詞を投影したりしています。前回のライブから始まったDJ LOVEコーナーでは、一見そんなことできそうもないキレキレダンスを披露して観客を楽しませました。また、メンバー全員が普段着的な服装ではなく、統一されたコスチュームを着用したこともイベントとしての統一感を出しています。

セカオワ・ワールドを、SEKAI NO OWARIのセルフ・プロデュースによってはじめて具現化したライブとして重要です。ただし、残念ながらDVDでの発売のみでBluray化されていないのが残念です。

年が明けて2014年には、4月から6月にかけて全国をまわるツアーが開催されていて、「炎と森のカーニバル-スターランド編-」と呼ばれました。こちらはアリーナツアーで、全15公演のうち半分は屋内ホールで行われています。

富士急ハイランドのような大規模な仕掛けはできませんが、それでも多くの企画をここでも実現させていて、彼らの企画力が継続していることがわかります。また。富士急ハイランドでの公演と差別化させている大きなポイントは、アニメーションを利用した公演自体のドラマ設定です。

入場ゲートには、武装コスプレした警備兵が立ち物々しい雰囲気を醸し出しました。オープニングでは、謎の怪獣が襲ってくる様子をアニメで見せてくれます。また突然会場が真っ暗になり、怪獣によって停電になったのを復旧するのはDJ LOVEの役割りでした。明るいファンタジーだった富士急ハイランド公演と違い、セカオワのダークな面が中心となった公演になりました。

この様子はWOWWOWで放送された他、2015年1月に発売されたセカンド・アルバム「Tree」の初回限定盤にフルコンサートで収録されたDVDが付属しています。

さらに、このツアーのリハーサルを含む、メンバーのプライベートを織り込んだセミ・ドキュメンタリー映画が製作され「TOKYO FANTASY」として2014年夏に公開されました。監督はフランス人のラファエル・フリードマンで、メンバーの思考を脚色・映像化したり、ファンたちへのインタヴューを含めて、バンドの内外からSEKAI NO OWARIというバンドを表現しています。

これを見れば、彼らの独特な世界観が理解できるとまでは言えませんが、それを理解するための入口にはなっていると思います。そして、彼らのファンが「セカオワ最高!!」と言うのは、単なるヴィジュアル、メロディだけではなく、現代の人々、特に若者たちが持つ悩みと共振する歌詞への共感があるように感じました。

2014年10月には、再び富士急ハイランドで「TOKYO FANTASY」とタイトルされた単独野外フェスを行いました。3日間の予定でしたが、台風のため最終日が中止となりましたが、初めて雨の中でのライブを行っています。また、初めてストリングスとホーンを加えたことも大きなポイントでした(一部のみ各種限定盤で映像を見れます)。

2013年10月から2014年10月にかけての1年間の彼らの活動は、真の意味で「セカオワ・ワールド」を現実化してスタートさせた期間であり、彼らの現在につながる最も大きなターニング・ポイントとなったことは間違いありません。

2026年2月10日火曜日

SEKAI NO OWARI / ARENA TOUR 2013「ENTERTAINMENT」in 国立代々木第一体育館 (2013)

SEKAI NO OWARIのメジャー・デヴューは、2011年8月17日の「INORI」です。そして、初のメジャーでのオリジナル・アルバム「ENTERTAINMENT」の発売は2012年7月18日です。この日付が大事。

2010年のクリスマスにCC lemonホールでライブを行った彼らの次のライブは、2011年11月22日の1日だけ開催されたもので、場所は・・・何と! 日本武道館!! です。この時点では、インディーズのアルバム1枚とシングル2枚、そしてメジャー・デヴューしたシングルが1枚しか発表されていません。

自ら「こんな長いライブは初めて」というように、これほど実績が無いアーティストが武道館でライブを行うと言うのは、前代未聞のことだったのではないでしょうか。しかし、山寺宏一が声を担当したロボットがライブの前後に登場してMCを行うところは、すでに後年の彼らの独特のファンタジックなステージの片鱗を見せてくれます。

ステージ構成全体は、まだまだ素人っぽいところが多々ありますが、成長していく彼らを知る上では貴重な映像になっています。武道館のステージは発売はされていませんが、アルバム「ENTERTAINMENT」の初回限定盤付属のDVDにフル・コンサートが収録され見ることができます。

2012年は、「ENTERTAINMENT」の発売に合わせて、初めての大規模な全国ツアーが行われました。5月はライブハウス(各地のZepp)を巡るツアー、7月から10月は全国25か所で行われたホール・ツアー、そして締めとなったのが、大阪・名古屋・東京で2013年1~2月に行われたアリーナ・ツアーでした。

このツアーの千秋楽、国立代々木競技場第1体育館の様子がDVDとして発売されています。彼らのステージでは定番となるアニメーションが初めて取り入れられ、レーザー光線や吹きあがる炎、観客に演出と連動して光る腕輪を装着してもらうなどの演出面も工夫も導入したことで、ステージのエンターテイメント性が格段と上がりました。

特に、アニメから飛び出したようなDJ LOVEが、ワイヤー吊るされて客席の上で空中歩行するのは楽しめます。演奏面では、ステージ横並びだけでなく、アリーナ席中央にセンターステージを用意して、そこでも数曲演奏していています。

すでにオープニング曲として定番化した「スターライトファンタジー」、「虹色の戦争」、「天使の悪魔」、「ファンタジー」の4連発は、否が応にも観客を一気に彼らの世界へと引きづり込む力があります。そこからのアルバム収録曲を余すことなく披露して、アンコールでは「Fight Music」、このライブの後に発売されるシングル「RPG」、そして再びインディーズ時代からの定番「インスタントラジオ」で締めるというわかりやすい構成です。

後に見られる壮大なテーマパークのようなステージではありませんが、少なくとも他のバンドのステージとはちょっと違うというところが初めて見れるライブです。音楽ですから、メロディと歌詞は重要ですが、SEKAI NO OWARIのアイデンティティは視覚的にも彼ら独自の世界観も楽しんでもらうということを、初めて知らしめたステージだと思います。ただ、MCは相変わらず下手くそ。ここら辺がまだまだアマチュア臭さを感じてしまいます。

2026年2月9日月曜日

決戦は日曜日!!


さてさて、衆議院議員選挙が終わりました。

天候は最悪。各地で大雪となり、首都圏も土曜日から雪が降り、横浜のこのあたりでも積雪は5cm程度。一時は、道路も白くなりノーマルタイヤでの車の通行は差し控えなければならないほどでした。

午後には雪はほぼおさまりましたが、今朝は路面が凍結しているところがあちこちにあり、そこそこ注意が必要な状態です。寒椿という季語があるくらいですが、さすがに雪をかぶって椿も寒くて凍えたかもしれません。

当然国民の投票行動にも影響は大きく、事前の天気予報が雪でしたから、期日前投票が増加したようですが、当日の投票はかなり鈍くなりました。特に保守陣営に投票することが多い高齢者の投票率が気になります。

さて衆議院は議席数が465なので、過半数をおさえる与党になるためには233以上の議席が必要です。解散前は与党自民党は198議席で、閣外連立を組んだ日本維新の会が34議席。実は過半数に1議席足りていなかった。

事前の話題の中心は、高市人気の勢いで自民党単独で過半数を取れるかどうかという点にありました。立憲民主党が選挙直前で公明党と合併した中道改革連合は、大幅に議席数を減らす可能性が指摘されていました。他の野党も、よくて現状維持と見られていたわけですが、続々と開票が始まり朝までに大勢が判明してきました。

というか・・・開けてビックリ玉手箱!!

いやいや、パンドラの箱かもしれない。開けてしまって、様々な厄災が一気に飛び出したのかもしれない。

自民党圧勝は絵に書いた餅ではありませんでした。選挙前の予想通り、いやそれ以上の議席を得た自民党は、歴史的・絶対的「安定多数」をものにしました。結果として、政治と金の問題で消えた政治家もすべて許してしまい、隠然たる力を持ち続ける古老たちのほくそ笑む姿が見えるようです。

このことが何を意味するのか。日本の政治はほぼ自民党による「一党独裁」と同じになるということです。国会のさまざまな委員会を独占し、自民党の法案をすべて簡単に通すことが可能になってしまいました。

それにしてもその原因は、旧立憲民主党の自爆でしょうか。選挙直前の合流新党が良い結果を出したことはありません。なにを血迷ったのか。中道改革連合は、合わせて元の1/3以下に議席を大幅に減らしたことで、もう野党第1党としては崩壊したと言わざるをえない。その他の野党も、何とか土俵際で残るのが精一杯。乱立した泡沫野党は一掃された感があります。

その中で、唯一、チームみらいだけが新たに議席を獲得し、結党一年足らずで今後の日本の政治の新しい風となり得る存在であることを証明したように感じます。これからの日本をよくするのは若者たち、自らの手で行うことは大切ンことだと思います。パンドラの箱の中に、最後まで残った「エルピス(希望)」は彼らかもしれません。

2026年2月8日日曜日

2026 ミラノ=コルティナ冬季オリンピック開幕

 


昨日、日本時間の早朝にミラノ・コルティナ・オリンピックの開会式が行われました。オリンピック冬季競技大会としては、25回目になります。

ミラノはイタリアの北部のロンヴァルディア州の中心都市で、アルプス山麓のお膝元。ミラノ大聖堂は有名ですし、何と言ってもレオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」の壁画がある教会があります。

コルディナは、正確にはコルティナダンペッツォ(Cortina d'Ampezzo)、ヴェネト州にあり、ミラノからは北東に250kmほど離れた位置にあります。コルティナは、1944年の第5回大会が世界大戦で中止となりましたが、1956年に第7回大会が行われています。イタリアでの冬季オリンピックは、2006年のトリノ以来、3回目になります。

実際には、ミラノとイタリア北東部の複数の都市で競技が行われるので、日本に例えて言うなら、長野市と山形市がメインで、一部は新潟でも行われるという感じ。一国家一都市での開催が原則だったオリンピックですが、負担が集中しずきるためにオリンピック憲章が改訂されたとのことですが、移動を考えると一部の選手は大変です。実際、すでに移動を理由に出場を断念した選手もいるようです。

回を追うごとに商業化・大規模化して、オリンピック開催の是非が問われることが多くなりましたが、多くのアスリートにとって大きな目標の一つであることは変わりありません。また、我々一般人も、日頃あまり見ることが無いマイナーな競技も含めて楽しめる貴重な機会ですし、何かを応援する気持ちは、物事を前向きに動かす力となります。

何にしても、ヨーロッパのイベントは、いつでも時差がきつい。寝不足に注意が必要な2週間が始まりました。

2026年2月7日土曜日

もやし炒めの格上げ


何でも値段が高くなっている時代ですが、そんな中でももやしは今日うりょくな庶民の味方。わずか数十円で、二人分のおかかずになりうるのは他の食材では考えられません。

塩とコショウだけで味付けするのが定番のもやし炒めですが、もちろんそれでも十分に美味しく食べることができます。

ただ、ちょっと味変したいと思ったときは、さらにニンニクをすこし入れて炒めるのがおすすめ。味に深みが出ます。

他にも、醤油で味付けするとか、バターで炒めるとか、いろいろなバリエーションにもしっかり応えてくれるところがもやしの強み。

今回は中華風の味付け。

青椒肉絲などの味付けの応用で、豆板醤とオイスターソースを使います。そこに余り物食材のピーマン、しめじ、挽肉を追加して、一気にパワーアップさせました。

もやしは38円、しめじは1/3株で40円、挽肉は100円くらいかな。一番高級食材であるピーマンは3個使って180円というところです。調味料とあわせて、一人前100円程度です。

簡単、美味しいので是非お試しください。

2026年2月6日金曜日

衆議院議員選挙


日曜日は衆議院議員選挙ですが、ちょっと天気予報が怪しいのが心配です。

だいたいどこの報道機関も、自民党圧勝みたいな話をしている。自分は自民党の金権体質・・・というか、政治を金権体質にした自民党は嫌いなので、あまり面白くない。

そんなこどもみたいなことを言っているんじゃないと怒られそうです。確かに日本初の女性総理大臣という肩書は拍手を送りたいところなんですが、高市さんが総理大臣に相応しいかどうかなんて、まだまだ未知数でわからない。総理大臣として信任できるだけの実績は、まだ限りなくゼロです。

むしろ、その是非はともかく中国との関係は急激に冷え込んでしまいました。もともと右寄りの考え方の持ち主だと思うので、さもありなんという感じでしょうか。

維新との連立について言えば、もともと維新の議員さんは関西圏だけで当選した人だけで、よくも「日本維新の会」と名乗れるもんだと思うんですよね。関西地区以外ではまったく認められていない政党が連立の入って、日本全体のことに口を出すことにとても疑問を禁じえません。

じゃあ、立憲民主はどうなんだ? というと、突然この前まで自民党と連立を組んでいた公明党と合併してしまうという驚くべき作戦に打って出ました。もう、与党だけでなく野党もめちゃくちゃです。本来なら、維新、国民民主などと組めていれば政権を取れていたかもしれないのに、結局頭数は多くても野党の一致団結をまとめれなかった力のなさを露呈していました。

もう、どこに投票したらいいのかわかりません!!

消費減税が叫ばれていますが、そもそもその財源をどうするのか、その財源を潰してどんな影響がでるのかなんて、全然話題になって来ない。スーパーで5000円分の食品を買ったとして、消費税がゼロになっても370円ほど減るだけです。もちろん、その370円も塵も積もれば大きいとは思いますが、今の物価高の勢いはそれ以上ですから、実質的な恩恵を感じることは難しいんじゃないでしょうか。

唯一、消費減税を口にしないのがチームみらい。若い彼らは、若者の負担を減らしていくことを中心にしているようなので、高齢者にはあまり投票してもメリットはないような感じもするんですが、少なくとも日本の未来を考えると現実的な提案をしているようにも思います。

さてさて、残り数日。そろそろ決断の時が迫っています。

2026年2月5日木曜日

最高裁判所裁判官国民審査


衆議院が解散し、さぁ選挙だと世の中は盛り上がっているんだか盛り下がっているんだか・・・

衆議院議員選挙があると、たいていついてくる、もう一つの投票が「最高裁判所裁判官国民審査」というもの。

これは日本国憲法に基づくものですから、けっこう大事な事なんだと思いますが、ことの他興味がわくものでもない。これまで×をつける理由もないので、自分はそのまま投票しています。

何故なら、彼らがどんな人でどんな考えを持って判決を下しているか、ほとんど一般国民に積極的に周知しようということがされていないからです。

法律を勉強しているような学生とか、実際に法曹界で働いている人などを除いたら、そもそも最高裁判所の裁判官が誰かなんてことは知っている人はおそらく皆無でしょう。

投票用紙には、罷免したい裁判官の名前の上に×印を書くことになっていますが、×以外の何かを書いたら無効票になり、白紙のまま投票箱に入れると全員を信任したことになってしまいます。

つまり裁判官をどう評価していいかわからないので棄権したい場合は、投票用紙を受け取らないことが可能です。白紙のまま投票するのは棄権にならないわけで、そんなこともあってか、いまだかつて罷免された裁判官はいないのが現状です。

議員選挙のニュースはたくさんするけど、裁判官の報道はまったくしないという、メディアの姿勢を問題視する意見もありますが、そもそも裁判所が積極的な発信をしないのだからしょうがない。せっかくの制度なので、意味のあるものにするために裁判所は努力すべきだと思います。

2026年2月4日水曜日

恵方巻


昨日は節分。そして今日が立春。

節分は季節と季節の分かれ目ということですが、節分のイベントと言えば豆まき。「鬼は外、福は内」と言いながら、鬼の役をするお父さんに豆をぶつけて楽しむという、何だかよくわからないことをやっています。後で撒いた豆を回収するのが一苦労で、基本的には年の数だけ食べないといけないという、こどもにとっては苦行を強いられるイベントです。

100年ほど前から関西では、その年の福を呼ぶ方角、つまり恵方を向いて太巻きを食べると言う習慣がありました。そんなん、関西だけでやってりゃええやん、と思いますが、商魂たくましい誰かが2010年頃から、全国展開のイベントに祭り上げてしまいました。

その結果、フードロスなどを膨らませる社会問題にもなっている。そもそも生まれて半世紀の間、恵方巻を食べなかったからと言って、ことさら不幸な目にあったという意識はありませんので、こういう流行に便乗するつもりはさらさら無いんですが・・・

あ~、でも、やっぱり、気持ちが弱い。縁起物と言われると、ついつい乗っかってしまうところが、悔しいんですけど人情というものです。

もっとも、あまり高級なものをわざわざ並んで買う元気は無いので、セブンイレブンで調達しました。定番っぽい海鮮恵方巻と、変わり種のキンパ恵方巻、そしてちょっと贅沢な鰻恵方巻です。

とりあえず、今年の恵方である南南東を向いて、黙って食べておきました。特別幸運が舞い込むことを期待しているわけではありませんが、少なくとも不幸な事さえやって来なければ有難いという願いを込めておきました。

2026年2月3日火曜日

SEKAI NO OWARI / 2010.12.23 SHIBUYA C.C.Lemon Hall (2010)

実質的に2007年に結成された当初は、バンド名は日本語表記の「世界の終わり」で、Fukaseがボーカルとギター、Saoriがピアノ、Nakajinがドラム、そしてDJ LOVEがベースというよくあるメンバー構成でした。しかしDJ LOVEが2008年に脱退し、裏方などで活動を手伝っていた二代目DJ LOVEが加入したとたん、音楽事務所との契約ができました。

それまで自分たちの手作りのライブハウス「Club Earth」だけが活動拠点でしたが、2010年のインディーズ・デヴューにより対外的なライブを行うようになり、11月から12月にかけて初めてのワンマン・ライブ・ツアーを行うことになります。

その最終日、12月23日の東京・渋谷でのライブが初めて映像作品として発売されました。C.C.Lemon Hallというのは、渋谷公会堂のことで2005年~2011年にサントリーが命名権を保持した時期の期間限定の呼称です。キャパシティは2000人程度ですが、国内外のアーティストにとってはここでの成功が未来に大きく関与するするといわれた重要なホールです。

ここでは、メジャー・デヴュー直前、まだ多くの人々に知られるようになる前の彼らのステージを見ることができます。ステージ上手から、Saori、Fukase、DJ LOVE、Nakajinが並ぶわけですが、第一印象としては、やはりベースとドラムがいないのは違和感を禁じえません。だからと言って音がしないわけではない。

当然、ベースとドラムは、打ち込みによるサウンドが使われているわけで、DJ LOVEがそれらをコントロールしている(?)のでしょうか。手元が映る映像は多くはないので、はっきりはしませんが、そうだとするとあらかじめプログラミングされていてライブ感というのは減ってしまうかもしれない。その一方で、意外にもNakajinのギターソロがあったりして、舞台構成が絶妙に計算されているのはインディーズ・バンドとしてはなかなかのものかもしれません。

どは言え、最初の「ファンタジー」が始まると、いろいろな心配は吹き飛ぶ楽しさです。この曲はこの頃の彼らのスターティング・チューンとしては、もっとも観客の心を掴みやすい。ところが、ここから彼らの深遠なる世界が続いていくわけで、2曲目の「虹色の戦争」ではアップテンポの陽気な曲調にもかかわらず、歌われていることは「あらゆる生き物を殺してはいけない」とかなり辛辣です。

3曲目は「世界平和」という、あまりお目にかからないダイレクトなタイトルで、内容も偽善を糾弾するような厳しいものです。そうかと思うと次の「白昼の夢」はかなり内省的な歌。さらに「天使と悪魔」では、正義という不確かなものを歌い、「死の魔法」では生と死に入り込んでいくのです。

インディーズ・デヴュー曲の「幻の命」は、死んだこどもがUFOに乗って銀河の彼方に消えていくというファンタジー色があるものの、それを「僕らのこども」、「(英語で)2005年4月30日、幻の命の名前はツクシ」と歌うのは、かなり現実感がある内容で、凄みさえ感じてしまいます。そして、哲学的で自分には内容が理解できない「青い太陽」と続きます。そして最後に、再び「インスタントラジオ」で楽しいファンタジーに戻って終わります。

彼らの曲自体はそれほど複雑なものはありませんが、聞き流せる単なる恋愛ソングは一つもなく、とにかく独特の歌詞を無視することができない稀有な音楽だと言えます。DVDの最後に男女の若者たちが「セカオワ最高!!」などとメッセージを送っているんですが、そんな安直なものではないと思います。相当、本腰を入れて聴いて見ていかないといけないバンドだと感じました。

2026年2月2日月曜日

SEKAI NO OWARI / EARTH (2010)

邦楽と呼ばれる日本の大衆音楽は、昔は演歌と歌謡曲というのが相場と決まっていました。そこに若者が支持するロカビリーから派生したグループサウンズ(GS)というバンドによる音楽が登場しますが、どちらかといえばGSは新手の歌謡曲みたいなもので、歌謡曲の衰退と共に消えていったように思います。

70年代以後はフォーク・ソングが幅を利かせ、自ら演奏者が作曲・作詞をすることが多くなり、より激しさを求めてロックが入ってくるとバンド活動が広がっていきます。しかし、ブリティッシュ・ロックの影響を強く受けたバンドは、ギター奏者が中心となるのが当たり前という固定観念が形成されていくことになりました。

一方で、反体制的な雰囲気を持っていたフォークはしだいに角が取れて、恋愛物なども歌われるようになり、それと共にバンド演奏の中に取り込まれていきます。一部ではニュー・ミュージックというような呼ばれ方もされ、ギターを中心としたアドリブで聞かせるゴリゴリのロックとの境界も不鮮明になっていったのが、今で言うJPOPなのではないかと思います。

もっとも、今ではジャニーズの台頭と共に始まるアイドル路線、EXILEグループが開拓したダンス・パフォーマンスを見せるアーティストなど、多種多様な音楽を包括した総称としてJPOPという呼び名が使われているわけで、その中身はかなり混沌としているのが現状です。

最近、JPOP界隈ではもっとも人気があるバンドはMrs.Green Appleだと思うのですが、正直、興味はありません。自分が聴きたくなるのは、曲・詩の良さは当然で、バンドとしてトータルの表現力が唯一無二の個性を感じられ、追従するバンドが真似したくても真似できないようなバンドです。

自分のアンテナにピピっとくるアーティストは多くはありませんが、10数年来注目していたのが「SEKAI NO OWARI」です。とにかく不思議なバンドで、最初に驚くのは4人組なんですが、ベースとドラム担当がいないということ。

メンバーはメインのボーカルを担当するFukase、主としてギター担当のNakajin、主としてピアノ担当のSaori、DJとマニピュレート担当のDJ LOVEの4人。曲によって、各人がいろいろな楽器も担当し、基本的なリズム・セクションはナチュラルな音源による打ち込みを利用するというもの。

音楽の基本的な安定感を生み出すリズム・セクションがいなくて、機械任せという編成はかなり不思議なので、従来の感覚からすると有りえないとなる。バンドとはこうだという固定観念に縛られれば彼らは否定される存在であり、当然本人たちも重々承知のことだろうと思います。

また、その世界観も特異的で、一言で云えば「ファンタジー」、音楽のディズニーランドみたいなところがあって、硬派な音楽愛好家からは嫌われる要因になっています。特にDJ LOVEが始終ピエロのマスクを着用して素顔を隠しているところも、アンチの攻撃対象になりやすい。しかし、ファンとアンチが明確に対立するということは、それだけ個性が際立っているからで、それを突き進める力がある証明だと思います。

メンバーは全員東京都大田区の出身で(Saoriだけ生まれは大阪)、幼稚園から高校までずっと幼馴染という、最早家族よりも家族らしいと言っても良いような関係。20歳になって、音楽活動に集中するようになり、驚くことに2006年に自分たちの手作りでライブハウス「club EARTH」を開設します。

2010年にインディーズ・デヴューし、デヴュー曲の「幻の命」が評価され、第2弾シングルの「天使と悪魔」はテレビドラマ主題歌になりました。2011年にメジャーデヴューし、11月には早くも武道館でのワンマン・ライブを成功させ、「スターライトパレード」の大ヒットで世間に一躍名を知られるようになりました。

SEKAI NO OWARIの最大の魅力は、何と言ってもFukaseのボーカルだろうと思います。ビブラートを用いずに、高音域でも伸びやかな透明感のある歌声は、たいへん耳馴染みが良いと感じます。perfumeでも多用されるボーカルに対するエフェクターを、Fukaseもけっこうな頻度で利用していますが、使用する理由は不明。ファンタジー感を強める効果がある一方で、ある意味、DJ LOVEのピエロマスクと同じようなところで、もしかしたら根源的な劣等感みたいなものがさせているのかもしれません。

2010年にインディーズから発売された最初のアルバムは「Earth」というタイトルで、全7曲、40分足らずのものですが、すでに彼らの個性が爆発した内容になっていて、バンドとしての完成度の高さは驚くほどです。まさに、「SEKAI NO OWARI」の世界の始まりにようこそという感じです。

2026年2月1日日曜日

鯛ご飯 卵かけ


「ざわつく金曜日」で、いかにも美味しそうなものが度々紹介されるんですが、ついこの前の企画では究極の「たまごかけ御飯」、いわゆるTKGの話題になりました。

その中で、淡路島にある道の駅あわじの中にある店、おさかに共和国えびす丸が提供する「淡路の鯛ご飯 卵かけ」が紹介されました。TKGと言うよりは、どちらかと言えば鯛が主役なのですが、どう見ても不味いはずがない。

ご飯の上に出汁で付けた鯛の刺身を並べて、出汁醤油と混ぜて溶いた生卵をかけて食べるというもの。出演者が言うようにもTKGとしてはかなり反則技ですが、それよりも食べてみたいと思わせるインパクトは絶大です。

で、で、で・・・ミーハーなので、早速再現してみました。

1/4身の鯛のさくを用意して(1080円)、あごだし、白醤油、日本酒のたれのなかに漬け込みます。テレビで紹介されていた物は一晩でしたが、それよりはだいぶ薄いので、1時間そのままにしておきました。

生卵はずいぶん高くなり、最近は6個で250円くらいのものを買っていたんですが、今回は奮発して360円(!!)のものを用意しました。

ご飯が炊けたら、鯛を薄くスライスしたものを盛ったご飯の上に敷き詰めて、真ん中にワサビを載せたら完成です。あとは生卵を溶いてかけたら食べるだけです。

やはり、旨い、美味しい。さくは切り分けてから漬けたほうが味が入りやすいかなとは思いましたが、やはり切り立ての方が刺身自体が美味しいと思います。鯛の旨味と卵がけっこうマッチして、大変満足のいく味わいでした。

店のものは1080円でしたが、材料は劣るんでしょうけど1人前600円で作れたので結果オーライです。簡単なので、是非お試しください。