年末年始休診のお知らせ

年内は12月28日(月)午前まで(午後は休診)です。 12月29日(火)~1月4日(月)は休診します。

2013年8月14日水曜日

かぎもとや @ 中軽井沢

ふだんは近所の更科の蕎麦屋、比較的細麺で二八くらいのそばでしょうか、がお気に入り。今回は軽井沢では知らぬ人がいないくらい有名なかぎもとや(鍵本屋)、その本店に行ってきました。中軽井沢の派手ではないおしゃれな駅舎のすぐ目の前。

入り口はよくある、昔ながらのお蕎麦屋さんという風情。中に入ると、これもまた古いお店だと実感できる感じ。壁にこの店を気に入った有名人のサインがたくさん飾ってあります。特に作家吉川英治や、石原裕次郎の写真が大きく飾ってあったのが、何とも誇らしげで、見ていて楽しい。

初心者向けという口コミのもみじセットを注文しました。いかにも手打ちという感じの十割そばです。それでも、ボソボソ感はなく、しっかりとした蕎麦の味と食感があり、なるほどこれは旨い。何度も食べたくなるのがよくわかる。

もみじセットにはたくさんの天ぷらがついてくるのですが、これもまた美味しい。さらにすごいのは、けんちん汁がセットになっていること。

けんちん汁は、白味噌仕立てで、関東あたりで普通に口にする澄まし汁的なものとは、一味違う。しかも、野菜がごろごろ入っていて、これだけでもお腹が足りてしまう勢いです。

ざる蕎麦は大ざるにも変更できますが、いやいや普通でも十分な量だと思いますよ。

2013年8月13日火曜日

読書感想文

夏休みの宿題というと、小学生は絵日記とかは定番。そんな毎日書くなんて、ブログじゃあるまいし、そりゃ大変でしょう。本文はともかま、一番大変なのが天気。夏休みの終わりになると、今も昔も気象庁への問い合わせがどんどん増えてくるのは同じ。

中学生になると、読書感想文なんてものがよく出てきて、これがまた大変。だいたい純文学のタイトル数点を読んで来い、その上400字詰め原稿用紙4枚の感想文を書けなんて。

普段から、本を読むわけでもなく、また推理小説ならいざしらず、歴史上の文豪の作品を読めといわれてもなかなか気持ちが乗ってくるものではありません。

今時は、よく活字離れと言う様に、メディアの多様化によって本を読む事がますます減っているような時代ですから、そんな宿題を出された生徒さんたちはさぞかし大変じゃないかと同情します。

まぁ、とりあえず助かるのは対象となる図書はたいてい、岩波文庫とか新潮文庫に収載されている古典的名作であったりすることが多いこと。文庫には、普通なら有っても無くてもいいような解説が必ずついてくる。

読書感想文は、あくまでも個人の感想ですから、読んだ後の気持ちをひたすら書けばいい。そこで便利なのが、この文庫の解説というもの。

まず最初の数ページだけは、眠気が襲うまで頑張って読む。もう無理、と思ったら、いっきに最後の解説へ。これで、だいたいは何とかなるものです。正しい姿勢ではないけれど、それも一つの感想ですから、その気になれば一日で何冊分かの宿題が片付くというものです。

そんなことをして夏休みの宿題を乗り切ってきたわけですが、実は今となっては後悔していたりします。いやぁ、やはり名作小説くらいは常識としてちゃんと一度は読んでおくべきだったと。

それが直接に生活に役立つわけではないかもしれませんが、そういう文化的な部分が日常の中で気持ちを豊かにしてくれることに、大人になってから気がつくものなんですよね。

2013年8月12日月曜日

寒蝉鳴

寒蝉鳴と書いて、ひぐらしなく。

二十四孝で立秋、その次候は七十二候で寒蝉鳴です。夏の始めは蝉の声は、圧倒的にあぶら蝉。みーん、みーんと鳴いて、たくさん集まって蝉時雨になります。

今年は、どうでしょう、比較的蝉はしっかり鳴いているように思います。近くだと都筑中央公園あたりでは、けっこううるさいくらいに鳴いている。

ヒグラシは、普通は文字で書くとカナカナカナと鳴く。いつ頃から鳴くんでしょうか、実際のところあまり気にしたことがない。

けっこう早くから鳴くみたいですから、今聞こえている蝉時雨の中には、きっと混ざっているんでしょうね。

暦の上では、過ぎ行く夏を謳いあげるヒグラシというところですが、いやいやまだまだ夏真っ盛りですね。

2013年8月11日日曜日

家族旅行

こどもの頃は夏休みになると、家族旅行というのが一度はあって、いろいろ楽しいことがありました。ただ自分が中学生以降は、あまりそういう記憶は無くて、自分の夏休みの予定が優先していたんでしょうかね。

自分の父親は自動車の運転免許は持っていなかったので、旅行というと当然列車。もっとも、昭和の時代にはそれが普通でしたし、マイカーを持っていない人の方が多かったと思います。

実は、あまりどこに連れて行ってもらったかは記憶が曖昧で、どうもはっきりしない。とりあえず最初に思い出したのが、渋川温泉。

普通渋川というと伊香保温泉でしょうが、伊香保温泉に行ったという記憶がまったくない。渋川温泉に行ったというところからすると、なんかごたわりの理由があったのかもしれません。蓼科にも渋川温泉というのがありますが、明らかにここじゃない。

何故かと言うと、その続きで草津温泉、さらに浅間山に行ったんです。渋川温泉から行くと、吾妻線の列車で草津にでたんでしょぅか。町の中に温泉のたまりがあって、もうもうと湯気が立ち、硫黄の匂いがぷんぷんしていたのが印象的。

そこから浅間山は南下すればいいのですが、これは線路がない。自動車道のみですから、まさかタクシーはないと思うので、バスを利用したんでしょう。

そこらあたりからは、まったく記憶が蘇ってこないので想像するしかないのですが、当然浅間山からさらに南下すれば軽井沢。まぁ、ここまで来て軽井沢を素通りすることはないでしょうから、きっと少しは滞在したんじゃないかと。

今から考えると、3泊程度の旅行だったのかもしれません。少なくとも、ほとんど忘れてしまった思い出の中でも、記憶に残っている方ですから、きっと楽しかったのかなぁと思ったりします。

間違いなく言えることは、今も昔も、父親は夏休みには家族サービスに忙しいということ。うちのこどもたちは大きくなって、みんなバラバラにいろんなことをしていますが、世の中のお父さんたちはがんばりましょう。

2013年8月10日土曜日

オスロで叫んで氷河とフィヨルド

ストックホルムをちょっとだけ観光した後は、今回の目玉、いよいよ永久氷河を巡る旅に出発。ストックホルムから飛行機でノルウェイの首都オスロへと渡ります。

まずはオスロ市内観光、と言っても印象に残っているのは美術館だけ。オスロ国立美術館に出かけていったのは、もちろんムンクの「叫び」があるから。いくつかバージョンがある中で、もっとも有名な油彩の「叫び」がこれ。

そこの角の裏っかわにあると思って、廻ってみたら何ともあっけなく飾ってありました。思ったより小さめ。触ろうと思えば手が届きそうな感じでした。この数年後に盗難に合うのですが、そりゃ盗まれるでしょう。

その後、道中を一緒にしている4人でレンタカーを借りました。ボルボのマニュアル車。左ハンドルで、久しぶりのマニュアルというのは、最初は緊張しましたがすぐに慣れて、交代で目指すのは約300km西にある港町ベルゲンです。

途中で山を越えていくわけですが、まさにこの山のてっぺんが永久氷河というわけです。とてもきれいな青い氷の塊が山肌を覆っていて、ところどころに透明度の高い池ができている感じです。地球上で、最も美しい光景の一つである事は間違いない。

この氷河から溶け出した水が山を削って、ごつごつした深い絶壁をたくさん形成したのがフィヨルドです。下りは、このフィヨルドのせまる岩肌を縫うように一気にくねくね道を降りる感じです。そういう閉塞感が。ムンクを叫ばせたというのも理解できるというところ。

港町ベルゲンにつくと、もうご馳走は海の幸一色です。いやもう、何を食べても旨いなんてものじゃない。大満足続きで、北欧めぐりは終了です。

ベルゲンからは、空路でデンマークのコペンハーゲン。そのまま成田行きに乗り換えて帰国したわけで、そりゃもう仕事をする気がしばらく出なかったのは言うまでもありません。

2013年8月9日金曜日

ストックホルムとLEGO

ヘルシンキでの学会が終わって・・・さぁ、あと1週間は「楽しい」オマケの旅行。そこで、フィンランドといえば北欧。バルト三国を巡るというのが、順当な旅。

そこで、隣のスウェーデンに飛行機で移動。こちらも、首都ストックホルムの街並みはヘルシンキと同じで、古い感じがあるものの、ややこちらの方が近代的。

王制の国で、国王は町の真ん中に住んでいるらしい。その王様の住居では、イギリスみたいに衛兵の交替式が見られました。なかなか面白い。

ストックホルムは、実はジャズが盛んで、スウェーデン出身の世界的に有名なジャズ・ミュージシャンも少なくない。「懐かしのストックホルム(Dear Old Stockholm)」というスタンダードもあるくらい。

ジャズ好きとしては、本当はこのあたりを掘り下げてみたかったのですが、ここでも言葉の壁がありますし、一人勝手に動くわけにもいかず断念。

あとはデパートに行ってショッピング。もっぱらとーちゃんが遊んでいる間、家で待っている家族へのおみやげ選び。そこで買ったのが立派なお皿のセット。以前に紹介した事があるのですが、これは今でもとっときの食器として時々使用しています。

こども向けには・・・いろいろナチュラルな玩具も豊富に展示とてありますが、北欧といえばLEGO。今さらいうまでもなく、もとはデンマーク発祥の世界中で愛されているブロック玩具。

少しでも地元に近いので、さぞかし安いかと思ったのは甘かった。まぁ、確かに日本で買うよりは安いのですが、ちょっと面白そうなセットとなるとけっこうな値段になっています。

結局数種類を2万円程度で購入して、日本に発送しました。あとで、日本での価格を調べたら1.5倍程度の価格だったでしょうか。


2013年8月8日木曜日

ヘルシンキからソビエト国境

国際学会というのは、大学にいると遊びに行ける・・・いやいや、勉強にいけるいい機会で、通常行って帰って1週間は仕事を大っぴらに休める・・・いやいや、1週間も診療をしないと仕事がたまって大変なんです。

夏休みシーズンには、休みもくっつけて2週間くらい外国に行けるというのはなかなか無い機会なので、正直嬉しいものでした。今の開業医の生活では、まったくもって無理な話ですけど。

パリに行ったときは、自分は入院ベッド調整の係りをしていて、長く空けることができませんでしたので6日間。一緒に行った仲間は、パリのあとでロンドンなどで遊んで2週間でかけていました。一人でシャルル・ドゴール空港に行って帰ってくるのはずいぶんと寂しかったわけです。

その後、もう一度国際学会に行くことになって、目的地はフィンランド。首都のヘルシンキです。子の時は、うまいこと2週間の期間が確保できて、ずいぶんとオマケの楽しみもついてきました。

かもめ食堂よりだい前の話ですから、まだあまりヘルシンキで何を楽しむというのもよくわかりません。北のほうに行けば、ムーミンの故郷があるとか、サンタクロースが住んでいるとか、場合によってはオーロラが見れるとか・・・

ヘルシンキの市内は、何となく歴史と伝統を感じられ、派手さはなく落ち着いた街並みという印象でした。さすがにフィンランドの言葉は、まったくわからない。そもそも通常のアルファベット以外の文字も出てきて、なんて発音するかもわからない。

こういう時に、腹ごしらえするのに便利なのが、世界共通のマクドナルド。何もフィンランドまで来てマックというのは寂しい話ですが、とりあえず注文は間違いなく出来るし、そもそも味も確実ですからね。

印象に残っているのは、仲間とレンタカーを借りて国境に行った事。日本には国境というものが地面にありませんから、一度見てみようということになったわけです。

ヘルシンキから整備された道路を東にひたすら走る。これがまた、つまらない。すぐ市街地を出て、あとはひたすら閑散とした寒々とした大地が広がっているだけ。確か2時間近く、ほとんど変化の無い風景を走るだけ。

たどり着いたのが ソビエト連邦との国境。高速道路の料金所みたいなところでした。ただし違うのは、高い金網が周囲に設置されていて、確実にこっちと向こうを隔離している。ベルリンの壁が崩壊する前で、東西冷戦時代ですから、あちこちに兵士がいて銃をもっています。

なるほど、国境というのはこういうものかと。なかなかの緊張感です。もちろんソビエトに入国する予定はまったくありませんから、そのままUターンして、またひたすら同じ景色を見ながら帰ってきました。

2013年8月7日水曜日

涼風至

今日はジメジメむしむしからやっと解放された・・・と思ったら、再び真夏が戻ってきた。

そんな中で、何ですが・・・今日は立秋です。秋です。涼しげです・・・暦だけは。立秋は二十四孝での呼び方で、その初候は七十二候で言うと「涼風至(すずかぜいたる)」になります。


さすがに、これはないわ。8月初旬で涼風が吹くということは、今の気候ではありえない。 秋の気配を感じるのは、もう2週間くらいたってからでしょぅか。

秋の気配はオフコースの唄。だんだん彼女から離れていく、男の気持ちを歌っています。なんてことは、暦とは関係ありませんがね。

2013年8月6日火曜日

フランス古城でディナー

フランス革命はバスチーユの牢獄事件から始まった・・・というのが歴史の話。バスチーユといわれても、日本人としてはピンとこない。フランスのどっかかな、くらいしか思わないのですが、当時のパリの街の端っこなんですね。

昔、一度だけ学会でパリに行った時に宿泊したのが、バスチーユ広場にあるホテルでした。パリのど真ん中を通るシャンゼリゼ通りの東の端がバスチーユ。そこから、まっすぐ西に向かっていくと、エッフェル塔やルーブル美術館があって、凱旋門を過ぎるとだいたいおしまい。

凱旋門を越えた先に国際会議場があって、まぁ言ってみればパリの中心部の端から端まで学会の間行ったり来たりしていたわけです。もっと会議場に近い場所に宿をとれば、楽チンだったんでしょぅが、何しろ値段が・・・

学会のオプションツアーで、一つだけ参加をしたものがありました。フランス郊外の古城で楽しむディナー、ってんでさぞかし、豪華絢爛たる中世のお城みたいなところで夕飯が食べれるものと思っていたら大間違い。

会議場の前からバスに載せられて、いかにも田舎っぽいところに連れて行かれ、確かにお城がありました。おー、確かに城だと思い、ちょっと感動して中を見学。

さあ、ご飯だよというわけで、連れて行かれたのが厩。つまり馬を買っているところ。やたらとだだっぴろくて、そこへ参加者が全員並んで座れるようにテーブルが長く用意してある。

でもって、料理が出てくるのですが、日本の結婚式とかで出てくるようなフレンチ・フルコースと比べると、相当大雑把な料理でした。

いくらきれいにしても、本来厩ですからね。薄暗くて、壁とかも綺麗とはいえない。ほんのりとした、何ともいえない匂いも漂ってくるし、素直に喜ぶわけにはいきません。

それでも、またバスに乗せられてパリにもどったのですが、何と困ったのが会議場の前で解散。だって、宿はシャンゼリゼの反対の端ですよ。時計を見ると・・・午前2時ですから。

2013年8月5日月曜日

世界で最も短いフランス語講座

とにかく笑顔をたやすな

これがすべてです。

って、それだけじゃどうも・・・と思うかも知れませんが、日本人としては英語教育 - 中身の是非はともかく - しか受けてこないので、英語とはだいぶ雰囲気の違うフランス語については、大多数の人がまったくゼロの状態。

昔、学会でフランスに一度だけ行ったのですが、急場しのぎのフランス語を覚える時間もない。フランス人は、にこやかにしていればとても親切ということが、何かの旅行本に書いてありました。

ですから、とにかく困ったときは笑顔で「ボンジュール」と言えば、あとは何とかなる・・・というわけで、早速空港を出たときから、ひたすらボンジュール攻撃をしました。

ずいぶんとヘラヘラして日本人と思われたでしょう。さすがに、それだけでは寂しいので、せっかくフランスに行くのですから、シャンゼリゼ通りのカフェに入ってコーヒーくらいは飲んでみたい。

そこで、注文の仕方だけは調べてやってみました。

ここならと気に入ったカフェに入る。空いているテーブルを見つけたら、座って足を組む。
給仕と目を合わせる。(出来れば指をパチンっと鳴らして)大きな声で「ムッシュ!」と声をかける。
給仕が寄ってきたら、「ウン・カフェ、シルブプレ(コーヒーを一つお願いします)」と言う。
帰りは、チップを含めてテーブルにお金を置いてそのまま店から出る。

いゃぁ~、超気分いいですよ。是非、トライしてみてください。

2013年8月4日日曜日

サウンド・オブ・ミュージック (1965)

夏休みになると、だいたい各映画会社はこども向けの集客をねらったタイトルを上映します。昔も今も、そのあたりはそうそう変わるモンじゃない。

伝統的に東映はアニメ・・・昔はマンガ祭りと題して、オリジナル中心で勝負していました。東宝は、何と言ってもゴジラ。大映もガメラで対抗して、熾烈な争いをしていたわけです。自分は、どちらかと言うとガメラ派だったような。

松竹は、どうも印象に残っていない。80年代に機動戦士ガンダムでヒットしてからは、アニメ映画も多くなったようですが、それ以前は文芸作品が中心。軽いものは、ドリフターズとコント55号のシリーズくらいでしょうか。唯一作った怪獣ものので、「ギララ」は今でも怪獣メロドラマみたいに言われているらしい。

昔の事は置いておいて、今時では外国ものではディズニー、国産ならスタジオ・ジブリがこどもも安心して見れる定番アニメの二大巨頭というところでしょうか。

特にジブリのアニメは大人も鑑賞に堪えうる、というより本来は大人のため的な要素が多い良質なアニメで世界中にファンも多い。現在公開中の「風立ちぬ」は、興行成績を塗り替える大ヒットになっているようです。

こどもが小さかった頃には、映画館に足を運んだものですが、最近はまったくのパソコン鑑賞専門で、とてもとても映画好きとは言える立場ではありませんが、こどもに是非見せたい名作映画を一つ紹介しておきます。

1965年のアカデミー賞を総なめしたのが、「サウンド・オブ・ミュージック」でした。名匠ロバート・ワイズ監督、ジュリー・アンドリュース主演のミュージカル映画。

冒頭、雄大なアルプスの風景から、しだいに草原で楽しげに歌うアンドリュースのアップまで一気に近寄っていくシーン。まさに映画という感じのダイナミックな始まりで、場所とその時点の主人公の心情などが一気に伝わってきます。

しだいに戦争に巻き込まれていく家族の混乱を描くのですが、戦いの場面があるわけではなく、直接戦争に参加していないところでも多くの悲劇が生まれることを映画は伝えています。

もともとは実話に基づくのですが、戦争により愛するものを失う悲しみ、しだいに戦いを正義と信じてしまう業、どんなときでもやさしさを忘れない気持ちなどが、歌に乗せられて描かれます。

音楽は多くのジャズ・スタンダードを生み出したロジャース&ハマーシュタインのコンビが提供し、「ドレミの歌」、「私のお気に入り」などの名曲が並びます。

3時間近い映画ですが、けっして長い感じはしません。映画館で見るというわけにはいかないでしょうが、DVDやBlurayはずっと継続的に売られている名作ですから、まだ見ていない方は夏休みの間にお子さんと是非見てもらいたいと思います。

☆☆☆☆☆

2013年8月3日土曜日

ピンポンダッシュ

まぁ、単なるイタズラなんですが、小学生の頃にやったことがある・・・という方が多いだろうと。

どこかの家の呼び鈴を鳴らして、中から人が出てくる前にダッシュで逃げるだけのこと。今から考えると、まったく意味のない行為で、よくもまぁこんなことで盛り上がれるもんだと思います。

なにしろ、本来は出てきた人が、誰もいなくてびっくりしたり、困っているのを見ることで、イタズラしたことの結果が確認され成立するわけです。なのに、ダッシュで逃げるわけですから、結果がわからない。

イタズラする方も意味がなければ、出てきた方も何だかわからないという、まったくもってして意味が無い行為なわけです。しいていうと、なんか悪いことをしてみたいという、よく言えば冒険心、悪く言えば罪の少ない犯罪でしょうか。

最近はセキュリティが発達して、カメラは普通についていたりしますから、ピンポンダッシュのできる家なんてそうそう見つかりません。こんなのも昭和の遺産みたいなものですかね。

高校生の時に、もっと大がかりなイタズラをしたことがあります。さすがに40年近く前のことで、時効でしょうから告白しますが、止まれの道路標識を知らない家の庭に投げ込んだことがある。

今は標識は地面に埋め込んでありますが、当時はコンクリートの土台に立ててあって移動できるものがあったわけです。これを夜中にともだちと、えっちらおっちら運んで、せーのってんで投げ入れた。

いやはや、そりゃ大変な労力ですよ。でも、ピンポンダッシュと同じで、その家の人が庭に止まれの標識があってあわてふためくところは確認していない。

なんでそんな無駄なことをしたの? と尋ねられても、よくわかりません。まぁ、それが若さの無知なところというか、実にくだらないことで盛り上がれる青春の一コマみたいなものだったのかもしれませんね。

2013年8月2日金曜日

大雨時行

二十四節気で大暑、その末候で七十二候では大雨時行。「たいうときどきおこなう」または「たいうときどきふる」と読むようです。

大雨というと、だいたい台風の事をさしているのかと思います。以前は、海水浴は7月。8月になると台風が来て海が荒れたり、くらげが増えて刺されたりで、海に入るのは向かないみたいなことを言われた事を思い出します。

今のところ、日本に来そうな新たな台風は無いようですから、暦がぴたりと当てはまることはないでしょう。ただ、この1週間は大気は不安定。各地で豪雨の被害が出ていたりして、湿度も高くてすごしにくい。

小暑、大暑と続く暑さの盛りもあとわずか。暑中見舞いを出すなら急ぎましょう。暦の上では、秋が近づいてきました。

2013年8月1日木曜日

Paul Badura=Skoda / Schubert Complete Piano Sonatas

クラシック音楽を楽しむには、何かしらテーマがあったほうが聴き込んでいきやすい。まぁ、たいていは、有名な曲から入る。

例えば、ベートーヴェンの「ジャジャジャ、ジャーン(運命)」とか、ヴィバルディの「チャンッチャ、チャンッチャ、チャチャチャチャチャッ(四季)」とか、モーツァルトの「チャ、チャチャチャ、チャチャチャァ(アイネ・クライネ・ナハトムジーク)」とか。

そのうち気に入った曲の作曲家をいろいろ聴きだすわけで、交響曲、協奏曲、室内楽、器楽などのいろいろなジャンルを掘り下げてみると、さらに面白くなってくる。

ちょっと、裏技的ですが、そういった格ジャンルの編曲版で、器楽曲をオーケストラで聴いたり、交響曲を室内楽で聴いたりという楽しみ方も出てきて、このあたりからマニアの領域に入ってくるわけです。

さらに、演奏する側についても、気に入ったアーティストがだんだん増えてくるものです。一人の演奏家を追っかけて行くと、今までは興味が無かった作曲家とかにも出会えて、再びスタートラインが拡大する。

そして、最近見つけた新しいテーマが古楽。今までにも、再三書いてきましたが、今でも古楽についてはそれほどこだわりがありません。所詮、ベートーヴェンの時代と現代では、まったく同じというわけにはいかない。

古楽にこだわりすぎる演奏は自己満足的なところがあり、必ずしも今の耳で聞いて最良の音楽とは言えないかもしれないのです。

ただ、当時の楽器、つまりベートーヴェンが実際に頭の中で想像していた音を出す楽器というのは、現代楽器と違う別の新しい楽器というとらえ方ができます。ピリオト奏法と呼ばれる、当時の演奏の仕方も、曲の解釈の一つと考えましょう。

ベルリンフィルの重量戦車部隊の演奏だと「ジャジャジャ、ジャーン」ですが、古楽オケだと「チャチャチャ、チャン」という感じ。一般的には、昔の方がスピードは速かったらしい。楽器も今ほど共鳴しないのか、比較的残響の少ないたんぱくな音だったりします。

ピアノだと、古典~ロマン初期まではビアノフォルテという楽器が使われていて、ちょっとくすんだ音色にあじわいがある。今のピアノだと「ポロン」というところが、「ホロっ」という感じ。

ベートーヴェンの時代にどんどん進化して、鍵盤の数が増えて、シューベルト、シューマンくらいまではピアノフォルテの音が本来の作曲者の意図した音楽なのかもしれません。

バドゥラ=スコダは、音楽学者としても有名で、昔から原典主義的な演奏を残してきた方で、ほぼ現役最高齢といってもいいくらいのピアニストです。

90年代に録音したシューベルトのピアノ・ソナタ全集は、未完成のものもいろいろな研究をふまえて「本来あるべき姿」にして演奏しています。単独の扱いとなっている小品を、楽章の不足しているところにつけたり、途切れている楽章を自分で補筆完成させたりと、もう涙ぐましい努力が一杯です。

このあたりは、賛否両論があるところですが、少なくともシューベルトが残した音符を可能な限り耳で聞こえる形にしてくれた努力は評価されるところ。途中やめの楽章も、いかにもシューベルトらしい美しい旋律が残っていたりして、そのままゴミにするにはもったいない。

ただ、当時の楽器にあったからといって、打楽器付きピアノフォルテというもので、チンドンヤみたいな音が混ざってくるのだけはいただけない。もちろんアダージオとかで鳴らすわけではありませんが、さすがにうるさいだけと思ってしまいます。