2008年10月19日日曜日

防災訓練

今日のイベントその1。

都筑区の中川西小学校での防災訓練に、医師会として参加しました。これは医療救護拠点でのトリアージのデモンストレーションをお見せすることが目的です。

トリアージというのは、阪神淡路大震災以後に注目されるようになった、大勢の負傷者が出た場合の治療の優先順序を示すためのもので、これによって効率的に助かる人を助けようというものです。

救急医療では、患者さんを順番に見ていくわけで、心肺停止状態の人がいれば、その方の蘇生に全力を尽くします。しかし、災害医療では、そういう方に時間を費やしていると助かる人の治療が遅れてしまいます。

したがって、冷たいと思われるかもしれませんが、心肺停止の方はそのままにしておきます。また、少なくとも命に別状がない方は、場合によっては治療を後回しにすることもあるのです。

この辺を一般の方に理解していただくことが大切です。

今回は地域の方から電気的除細動機、いわゆるAEDの使い方も見たいという希望があり、この手の防災訓練では初めて取り入れました。ただし、AEDを使わなければならないような状況は、実は手をかけるようなことはないわけで、基本的には災害時に使われることはかなり稀と言えると思います。

そのほかに備蓄薬剤や医療器具の点検なども行いましたが、まだまだ検討が必要なことばかりで、防災担当理事としての仕事はいろいろありそうです。