2009年10月31日土曜日

インフルエンザワクチン状況

10月も今日でおしまい。あっという間に季節が移り変わって、明日からは11月。すでに年末年始の当直バイトの予定も決まってしまいました。なんか、一年中時がたつのは早いと言っているような感じです。

今年は4月の末から、新型インフルエンザに振り回されっぱなしで、いまだに確定的なことがわからない。おかげで季節性インフルエンザのワクチンについても、もう不確定はなはだしいこと。

とにかく、新型の突貫生産の関係で、季節性のワクチンの生産量が減少して各医療機関へは前年の実績の7割程度となっています。それも、ちょっとずつしか入荷してこないので、もうはらはらしっぱなしです。

うちのクリニックでは、予想される入荷量より少な目の通院患者さんに限定の予約制としましたが、9月中に予約は一杯で、新規の予約は受け付けていません。いまだに問い合わせの電話はじゃんじゃん来ますが、すべてお断りしているという状態です。

予約したが家族に回したいというような申し出もありますが、かかりつけなのにお断りした方へ申し訳ないので、一切お受けしていません。また実際にキャンセルが出ても、本当にワクチンが足りるのか不透明なため追加の予約も受け付けることができません。

こんな状況ですから、いろいろお叱りを受けていすが、何卒ご理解いただきたいと考えています。

予約をしている方には、当日ワクチンの在庫があるか是非お問い合わせの上来院していただきたいと思います。

2回接種で予約された方で、まだ1回目を行っていない方がいますが、できるだけ早く1回目を済ませて下さい。2回目は3~4週間あけて行いますが、そのころ風邪などをひいていると延期することになります。場合によっては、2回目が出来なくなることがありますので、ご注意下さい。

新型インフルエンザのワクチンについては、当院では最優先グループである関節リウマチ患者さんに対してのみ行う希望を出してあります。しかし、実際のところ、希望通りの供給があるという見込みはなく、入荷がゼロということも十分にあると考えられます。

ワクチンは来るのか来ないのか、来るならいつなのか、どのくらいの量が来るのか、まったくわかりません。従って、実際に手にしない限りは、何もアナウンスできないという状況は、1ヶ月ほど前と変わっていないのです。

最優先グループの患者さんには、「最優先接種者証明書」というのを発行できることになっていますので、もしも11月半ばまでに入荷してこないようであれば、当院に通院加療中の関節リウマチの方には、証明書をお出しするような対応が必要になってくると考えています。

いずれにしても、ワクチンを待っている方には大変ご迷惑をおかけしていますが、このような状況であることをご承知おきください。

とりあえず、10代の感染者が圧倒的に多い割には、それ以外の年代の発生が異常なほど少ないというのは事実であり、また死亡率も季節性インフルエンザと比べて多いわけではないということは間違いありせん。通常の予防対策・・・うがいと手洗い、そして人ごみでのマスク着用・・・をしっかりとってください。