2013年12月31日火曜日

大晦日 2013

大晦日ですから、1年の区切りの最後の日。どうしても、そんな気持ちでタイトルをつけてしまうものの、あらたまって何を言いたいわけでもない。

昨日の続きで今日があって、今日の続きで明日がある。と言ってしまえばそれまでですが、毎日ただダラダラと過すより、何らかの区切りがあって、そこで心機一転というのは悪いことではありません。

自分が勤務していた頃に比べると、大学病院の給料はだいぶ改善したんでしょう。マンガの「ブラックジャックによろしく」の冒頭で、研修医の実態が描かれていますが、これはどうやって調べたのか、ほぼその通りというところ。

研修医の1年目で、基本給5万円プラス住宅手当2万5千円。源泉徴収と大学のなんたら費をひかれて、手取りは6万円程度。2年目は基本給が7万5千円、3年目で基本給14万円。6年目から大学の正職員になれて、基本給20万円。

当然のことながら、勤務時間はあって無いようなもの。研修医の間は、何回当直しても月に5千円ぽっきり。半日以上病院にいるのが当たり前で、当直は多いときで月に10数回、少ないときでも週に2回程度。時間外手当なんてものはついたことがありませんし、そもそもタイムカードなど存在しない。

外の病院での当直バイトで稼がないと、正規の給料ではとても生きてはいけないわけですが、さすがにマンカのように医者になってすぐにバイトをするなんてことはありません。

研修で麻酔科や救急をまわったあとから、バイトに行きだすのですが、1回の当直料は4万円くらいで、土日の2泊3日をすると10万円くらいもらえるわけですから、月一度はやらないわけにはいきません。

2000年になって、卒業した大学を辞めて、女子医科大学に移籍したんですが、ほとんどは自分にとってのキャリアアップに役立つことばかりでしたが、唯一困ったのが給料が激減したこと。

それまでの半分くらいになってしまって、こりゃどうしたものかと頭がいたくなった。となると、積極的にバイトをせざるをえないということで、当直稼業にまた精を出す生活になるわけです。

そこで一番助かったのが、銚子の病院の当直。銚子って、千葉県の東の端、犬吠崎のあるところ。何しろ初日の出には絶好の観光地ですが、 まさか仕事で行くとは夢にも思っていませんでした。

とくに年末年始の当直は、通常の1.5倍の給料が出るので、やらない手はありません。年末年始というと、3泊4日程度を毎年やっていたのですが、例えば大晦日の午後3時頃に家を出る。首都高湾岸から東関道をひた走る。

ちょうどその年の最後の日の入りを見ながら、一般道をひた走ると夕方の当直交代時間に間に合う事になります。年末の思い出というほどのものではありませんが・・・給料の高くなる正月当直が欠かせないのは今も同じですけどね。

2010年までは、クリニックは大晦日までやっていたのですが、さすがにしんどくなってここ数年は30日で〆。おかげで、今は大晦日だけはゆっくりできるようになりました。

とにかく・・・来年もよろしくお願いいたします。