2019年12月29日日曜日

2019年総決算


年内のクリニックの診療は終了し、今日から1週間は年末年始の休診になります。

2019年は、平成は31年で終了し5月1日から令和元年となった年。もっとも、これは全国共通の話ですから、自分に限った話ではない。もう一つ、10月1日から消費税が8%から10%に引き上げられました。これも日本中で同じこと。

ただ、この2つは、いずれもクリニックにとっては、電子カルテのシステムの変更を伴うということで、けっこう慎重にならざるをえない出来事でした。

消費税については、事前に少しずつ準備ができたので、パソコンの日付と共に自動的に切り替えられました。うちのようにほとんどが保険診療ですから、基本的にあまり困ることはありませんでした。

元号の変更は、出たとこ勝負みたいなところでした。一応、平成31年のままでも周りが対応可能なところが多かったので、うまく切り替わっていない部分が見つかっても、そのたびに調整で切り抜けたという感じ。

日本人として元号の重要性は認めますが、実務的には西暦で統一してもらいたいと思ったのは自分だけではないと思います。

あとクリニックの広告のフラッグシップだった、駅構内の大きな電飾看板が、駅の改装に伴い4月に強制終了になたことも大きな出来事です。無料広告という意識で始まったこのブログも、今や完全にただの「日記」、あるいは「趣味発表」の場にしかなっていません。

となると、広告らしい広告は田園都市ドットコムに掲載されているクリニック紹介だけ。もうほとんど広告は無いの等しい。

クリニックとしては、これら以外は大きな波風はありませんでした。12月に開設15年目に入りましたが、患者さん数の変化もあまり無く、スタッフの異動もありませんでした。故障した機器もなかったですし、新たに導入したものもありません。

う~ん、今まで一番動きのない1年だったのかもしれません。安定は重要ですが、前進が無いのは必ずしもいい話ではありません。もっとも、自分もだいぶ加齢によるパワー不足が見えてきているので、なかなか無理ができなくなってきたというのは正直な気持ち。

患者さんをレントゲン撮影台に移し替えるなんていうのは、けっこう辛くなってきました。整形外科医は、開業医でも半分デスクワーク、半分肉体労働みたいなところがありますが、やはり体を鍛えていないと辛いところがありますね。

個人的にも、こどもたちの教育が終了しているので、ゆとりのある1年でした。去年のカメラ三昧から始まって、映画三昧、パン作り三昧、そしてマーラーの音楽三昧という具合で、人生で初めてやりたいことを突き詰めた1年です。

基本的に長い休みが特定の期間しかないので、インドア趣味に走っているのが多少問題かなと思います。体力低下もそれに拍車をかけていることは否めない。

カメラ、映画は以前から好きですから、初めてではありません。でも、パン作りは今までやったことがありません。たまたまオーブンレンジを入れ替えたら、ベーカリー機能が付いてきたというきっかけですが、これがなかなか面白い。

いろいろ挑戦して、家庭用オーブンレンジでできる限界が見えるところまでやりたいだけやって、小麦粉にして20~30kgくらい使ったと思います。ほとんどの味見はクリニックのスタッフにしてもらいました。まぁ、それなりに喜んでもらえたようで、福利厚生的にも役に立ったかもしれません。

現在進行形のマーラー三昧は、一山か二山超えた感じですが、まだまだゴールが見えていない。クラシック音楽そのものはずっと聞いていますが、苦手のオーケストラ物、その中でも長くて難解というイメージだったマーラーを克服したのは、自分の中ではけっこう大事件だったりします。

来年も、何かに対して常に興味を持ち、一度はまったら徹底的に突き詰めるというのは性分として変わらないと思います。かっこよく言えば、「知の探究」みたいなところは、ボケ防止にも役に立つでしょうから続けたいですね。