ネーメ・ヤルヴィは、全集完成とはならなさそうですが、マーラー物の録音はいくつかあります。その中で、特に際立って特徴的なのが第6番の演奏。
ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団とは、他に1、3、5、6番を録音していて、長らく廃盤になっていましたが、日本単独企画で限定ボックス化されたものが、何とか手に入ります。
いずれも、クリアな演奏で悪くは無いと思いますが、特に際立って特徴的なのが第6番。とにかく、通常80分程度かかるこの曲を1枚のCDに収めて、なおかつ疑作の「交響的前奏曲」までおまけに入っている。
つまり早い!! ということ。だからと言って、省略はありません。順に20分6秒、11分37秒、13分41秒、27分15秒という具合。全体で72分39秒です。
例えば、バーンスタインのDG盤では23分17秒、14分16秒、16分18秒、33分16秒。アバドのベルンフィル盤で、22分48秒、13分56秒、12分43秒、29分44秒。
長いのだと、シノーポリが、25分9秒、13分39秒、19分53秒、34分32秒で、全体で93分14秒です。出だしの軍隊行進風のリズムは、アバドがまさに一歩一歩の行進とするなら、シノーポリは匍匐前進、ネーメ・ヤルヴィは完全に駆け足です。
それでも、オーケストラがその速さに遅れをとることなく、しっかりついていっているところは素晴らしい。早すぎて、歌うところもあっというまに過ぎていく感じで、あっさりした味付けになるところが、好き嫌いが別れるところだと思います。
ただし、この速さのせいで全体を通して爆発的なエネルギーは感じられて、自分としてはベストとは言えませんが「これはこれであり」という評価をしたくなりました。
いずれも、クリアな演奏で悪くは無いと思いますが、特に際立って特徴的なのが第6番。とにかく、通常80分程度かかるこの曲を1枚のCDに収めて、なおかつ疑作の「交響的前奏曲」までおまけに入っている。
つまり早い!! ということ。だからと言って、省略はありません。順に20分6秒、11分37秒、13分41秒、27分15秒という具合。全体で72分39秒です。
例えば、バーンスタインのDG盤では23分17秒、14分16秒、16分18秒、33分16秒。アバドのベルンフィル盤で、22分48秒、13分56秒、12分43秒、29分44秒。
長いのだと、シノーポリが、25分9秒、13分39秒、19分53秒、34分32秒で、全体で93分14秒です。出だしの軍隊行進風のリズムは、アバドがまさに一歩一歩の行進とするなら、シノーポリは匍匐前進、ネーメ・ヤルヴィは完全に駆け足です。
それでも、オーケストラがその速さに遅れをとることなく、しっかりついていっているところは素晴らしい。早すぎて、歌うところもあっというまに過ぎていく感じで、あっさりした味付けになるところが、好き嫌いが別れるところだと思います。
ただし、この速さのせいで全体を通して爆発的なエネルギーは感じられて、自分としてはベストとは言えませんが「これはこれであり」という評価をしたくなりました。