1974年です。もう34年も前のアルバム。1944年生まれのクラプトンは当時30歳。こっちは高校生。ばりばりのロック少年。
クラプトンは仲良しだったジョージ・ハリソンの奥さんパティと不倫関係になって、いとしのレイラを発表。しかし、その後は私生活はクスリ漬けでドロドロ。
でもって、カリフォルニアで再起一発、起死回生のアルバムとして復活したのがこれ。さらにワールド・ツアーを敢行し、初来日もはたしました。
コンサートではチャップリンのスマイルをアコースティック・ギターで歌うという、意外な始まり。でも、これがまた良かったんですよね。日本公演の模様は残っていませんが、この復活ツアーの音源は部分的にはこれまでにも発表されていました。
数年前にこのアルバムのスペシャル・エディション2枚組CDが発売され、当時アルバムには収録されなかったスタジオ録音数曲とともに、もう1枚のCDは当時のライブが丸々収録されたんです。もう。これだけで買い。あの初来日のステージが脳裏に蘇ります。
アルバムはレゲエを大胆に取り入れ、とにかく歌うこと、ギターを弾くことがこんなに楽しいということを、万人に語りかけた傑作となりました。今でも、たまに無性に聞きたくなるんですよね。