2009年2月15日日曜日

春の気配~防災訓練

昨日は未明まで、春の嵐。夜が明けてからも、各地で20度を超す温かさ。榛名湖では氷が不十分で、恒例の氷上ワカサギ釣りが中止になったそうです。

地球温暖化も、どんどん迫ってきている感じがします。身近なところでも、好むと好まざるにかかわらず、春の気配は速度を早めて近づいてきているわけです。

いつも自宅からクリニックへの行き帰りに通る途中に、梅の木畑があります。2月に入って、蕾が付き出したなあと思っていたら、もう満開に近い状態。今日は、ちょっと止まって写真撮影をしてみました。

いつもは、朝も夜も通るだけで、なかなかゆっくり見ることもないのですが、今日は日曜日。クリニックの仕事ではありません。今日は医師会の理事としての仕事で、川和東小学校に行ってきたんです。

これは横浜市の地域教護拠点での防災訓練の仕事。阪神大震災以来、大災害時のさまざまなことが見直されていますが、自分たちの関係するところでは、災害医療で地域の住民の方に最初の医療を提供するのが医師会の仕事です。

トリアージと呼ばれる患者重傷度の選別を行い、一刻を争う患者さんを地域の中核病院に搬送できるようにします。やってきた患者さんを順番に診療していくのが救急医療、でも災害医療では助かるべき人を優先し、軽傷者や瀕死の方は後回しにします。

冷たいようですが、突然発生する多くの傷病者を限られた人数や物資で診療して行くにはしかたがないことと考えられています。特に中核病院に患者さんが殺到して、機能不全に陥ることを防ぐことも医師会の重要な仕事となるはずです。

というわけで、トリアージというものを皆さんに十分に理解していただくことが、大変に重要になってくる。機会があるごとにデモンストレーションを行い、一般の方に災害医療の考え方を啓蒙していくことは医師会の大切な仕事の一つと言えます。

最後に、炊き出しで出てきたカレーライスをご馳走になって訓練は終了。いざ、本番というときも、このような訓練を通して、関係者と顔が見える関係になっていることが大切なんですよね。