自分の子供の頃は、まだまだ娯楽は多くありませんでした。ですから、おのずとみんなが好きなものはそうそう代わり映えしなかったんですよね。
相撲といえば大鵬・柏戸。プロレスなら馬場・猪木。野球は川上巨人、長嶋・王のV9時代。サッカーなんてものは、まだまだマイナーなスポーツで、ほとんどの少年は野球しかしませんでした。
ちょっと、色気づいてくるとテレビに出てくるアイドルに夢中になるわけですが、自分の同じ年だった山口百恵・桜田淳子・森昌子がやはりだんとつの人気だったわけです。同級生が桜田淳子のファンだったので、こっちは山口百恵でいこうかってくらいの軽いのりで始めました。
まぁ、そのころの事は以前に書いたので、今日は音楽の話。
最初の頃は、どちらかというと若い人向けの歌謡曲でしたが、宇崎竜童・阿木曜子が曲を提供するようになってからは、明らかに変わった。まぁ、そのあたりのことを書いたサブカルチャー的な本はいっぱいありますから、気になる人は探してみてください。
自分としては、山口百恵が引退した1980年には、もう高校を卒業していたわけで、医学部浪人をしていた時ということになります。チキショー、友和、うまいことやりやがったな、ってなもんです。
それで引退記念に出た6枚組のレコードセットかこれ。内容的にはシングル曲中心でたいしたことはないのですが、まぁリアルタイムな引退記念商品はこれだけでしたから買わないわけにはいかない。
でもポップシンガーとして完成されたのは、「ロックン・ロール・ウィドウ」から後だと思うんですよね。アルバムでは最後の2枚。ところが、このセットには全期間をまんべんなく入れていて、アルバム曲はほとんど無い。ですから、あとでCDを少し買い足したりしました。
実は、このレコード、無いんです。以前レコードがかびで全滅したときに、どうせもう聞けないからといっぺんに処分したときに捨ててしまったのかも。ところが、記念に箱だけはとってあります。最近も、家の中のどっかでみました。おまけのステッカーも使用せず、そのまま箱に残っています。
先月SONYレコードが、この「百恵伝説」のCD盤で完全版というようなものを出したんですね。さすがにCDで収録曲数は倍近くなったので、最後の方のアルバム収録曲がかなり入っています。う~ん、欲しいなぁ。でも高いなぁ。まぁ、箱だけはオリジナルがあるから、がまんしよう。