2009年2月17日火曜日

メジャーとマイナー

今日は忙しかったですよ。ちょっと流行っているクリニック並?だったかも。

9時からの最初の30分くらいはポツンポツンで、診察は雑談モード。でもそこからは、一人終わると一人待っているという感じでした。待合室が一杯になることはありませんが、ずーっと切れ目なしにお昼。

すぐに医師会に飛んでいってミーティングに参加。これが来年度の予算の話し合いなので、時間がかかる。結局、自分の診療時間がせまってしまい途中で退席。

帰ると、トイレに行く間もなく午後の診療開始。また、ここから一人終わると一人待っている状態が終了まで続きました。ここまで終わったら休憩しようとか思っていると、次の患者さんがいるというのはけっこうつらい。喋り続けるのは、けっこう体力を使うんですよね。

まぁ、毎日そんななら、贅沢な悩みと言えますが、うちの場合はそうそうあるもんじゃないので、まずはありがたく思うわけです。

今日、患者さんに聞かれたことなんですが、「花粉症って何科に行けばいいの?」という質問。確かに、患者さんはこういう悩みが多いですよね。

普通なら内科の中のアレルギー科でしょうか。ところが、小児科があわせて標榜していることが多い。となると、大人は行きにくい。鼻炎が中心なら耳鼻科。目がかゆければ眼科。アレルギーのもとを探す検査は皮膚科でもやります。

こういう境界領域の病気は、少なくとも町医者としては科にかかわらずある程度の知識は持っていないといけません。患者さんも、できることなら一カ所でみてもらいたいと思うのは当然です。そういう意味では、厚生労働省の考えている「総合診療科」というのは、あながち無駄な話ではありません。

昔から医師国家試験の科目のうち内科・外科・小児科・産婦人科はメジャー科目、そのほかはマイナー科目と言われていまして、当然自分のやっている整形外科はマイナーです。

どうしても専門性に走ってしまいがちですが、少なくとも治療はしないにしてもいろいろな病気の心配を持っているお年寄りの患者さんが多いので、相談に答えられるようにはしておきたいと思います。

うちのメインの専門といえば、関節リウマチ。リウマチは内科的な部分が多い。また関節炎を起こす病気のうち痛風も内科との境界領域にあります。リウマチのからみでは、純粋に内科の病気である膠原病と呼ばれる自己免疫性疾患も忘れてはなりません。リハビリテーションの関係では脳血管障害や神経内科の病気もからんでくることがあります。

そんな風に広げていくと、もうどこまでいけばいいの、という状態です。年々知識が頭に残りにくくなってくると、勉強もしだいにつらくなってきます。誰か、年を取っても出来る効率的な記憶術なんて教えてもらえませんか?