2月1日の日曜日、日本時間では2日になりますが、アメリカのフットボウル最大のお祭り、スーパーボウルがおこなわれました。よくはずむゴムのボールのことではありません。
高校の体育の先生が日体大出身だったと思うんですが、フットボウルをやっていたようで、授業でも簡易版にしたタッチフットというのを随分やりました。
これはみんな防具をつけているわけではないので、タックルだけ禁止というやり方で、ボールを持っている人がタッチされたらボールデッドになるというルール以外は、すべてアメフトと同じやり方です。
ですから、そのころテレビでやっていたアメリカの大学リーグの放送とかNFLの放送は欠かさず見ていました。雑誌もタッチダウンというのがあって、編集長の後藤さんというちょび髭のおじさんが、よくテレビに出ていたもんです。
70年代前半ですから、当時はNFLで強かったのはマイアミ・ドルフィンズとミネソタ・バイキングス。それからピッツバーグ・スティーラーズが実力をつけてきて、人気ではダラス・カウボーイズが上昇した来た時期なんです。
今でも、記憶に残るのは1976年の第10回スーパーボウルで、初めてのピッツバーグ対ダラスの試合。
この年ピッツバーグのQBはテリー・ブラッドショー。フランコ・ハリスという強力なRBを擁していました。そこへUCLAを卒業してWRのリン・スワンが鳴り物入りで参入したところだったのです。
試合終了まで、もうあとわずか。ブラッドショーが最後の望みを託して大遠投したボールは、エンドライン直前でスーパージャンプしたスワンの手の中に。
着地した直後にタックルされ気を失うもののボールは離しません。そしてハリスのタッチダウン、逆転して優勝です。
本当に網膜に焼き付いたかのように覚えています。あの興奮はすごかった。
今年はもう第42回。3年ぶりにピッツバーグが登場しました。相手はアリゾナ・カージナルス。時代は変わり不況の波の中ですが、相変わらずのタフさを感じさせる、いい意味でアメリカ的なイベントです。