2013年1月11日金曜日

ノートパソコンの罠

ノートパソコンというのは、いやはや、なかなかどうして・・・コンパクトで高性能であればあるほど、いろいろなパーツが密集して組み込んでありますから、そこから発生する熱がバカにならない。

コンピュータの心臓部、CPUは働いているときに発生する熱は相当なもので、直接触ればまちがいなく火傷するくらいです。ですから、いろいろな放熱対策がとられ、ファンで空冷したり、熱伝導効率のよい部品で放熱したりするわけです。

最近は、グラフィックも機能が高くなり専用のCPUが発生する熱もものすごい。ノートパソコンでは、これらから発生する熱を放出する仕組みは、どうしてもデスクトップより低効率になりやすい。

最近自分の使っているノート、これは診療中にインターネットを利用したり、あるいは持ち出して外で利用したりするのに使っているのですが、ファンの音がかなり高くなっていて気になっていました。
そして、ついにやってきました、突然の電源切れ。

高熱に耐え切れずに強制的にパソコンが「落ちる」状態で、もうどうにもできない。ネット利用だけなら大丈夫ですが、ちょっと何かアプリケーションを起動すると、一気に不安定になってしまいます。

これは、けっこうつらい。ドライブに書き込み中の場合に電源が突然落ちると、データを壊すだけでなく、場合によってはストレージそのものも壊れてしまうことだってありますからね。

原因は・・・一般的には、放熱対策がだめになったということで、ファンが壊れたとか、ファンが廻っているなら放熱板との間のグリスが古くて効果を出さなくなったというものが多いらしい。

デスクトップなら、簡単にふたを開けてファンを取り替えるとか、グリスを塗り直すとかできます。場合によっては、あらたなファンを組み込むなんてことも可能。

ところが、ノートタイプでは、もそもふたを開ける作業がかなり困難。無理に開けると、ひっかかっていた爪が折れたりすることはよくあります。さらに開けてみると、封印シールが貼ってあって、「これを取ったら保障しない」みたいな怖いことが書いてあったりするんです。

いざとなったら、買いなおす腹が決まれば、思い切って分解するのもありなんですが、ノートパソコンは高いですからね。なかなかふんぎりがつかない。そんなわけで、あらためてコンパクトさは高コスト高リスクであることを認識しないといけないと思うわけです。