信州諏訪湖で、御神渡りが2年連続で発生した事が確認されました。諏訪湖というと、夏の花火ばかりが有名ですけど、御神渡りは冬の湖としての特筆すべき自然現象です。
諏訪湖の湖面が凍結して、氷が気温差によって膨張と収縮しぶつかり合って生じるもので、長い氷の亀裂が数10センチ盛り上がって走る様子はなかなか不思議なものです。
これには、なかなかロマンのある言い伝えがあって、諏訪大社上社の男神が、対岸の下社の女神のもとへ通った道筋だと・・・え~っ、それって夜這いですか。神様もずいぶんといきな世俗的なことをするようです。
こういう言い伝えは、元になる事実がけっこうあったりするもので、たとえば聖書のモーゼの海が割れる話だって、エジプトから脱出したモーゼを追いかける軍の船が悪天候で全滅したというような話が実際のところらしい。
諏訪湖の場合は、こっちのお殿様とあっちのお姫様・・・かどうかはわかりませんが、何か特殊な恋愛事情、それも悲恋に終わるようなものがあったのではないかと想像したりします。
ワカサギ釣りでも有名な諏訪湖も、近年は暖冬の影響か湖面の凍結が不安定で、毎年御神渡りが発生しなくなりました。なんとも、残念な話ですが、とりあえず今年の冬は寒い。寒けりゃ寒いで、文句を言っている自分もいたりして、まぁ人間も勝手な生き物ですけどね。