基本的に相撲のファンではないので、特に最近の外国人ばかりが目立つ「国技」というものに疑問を感じてしまうわけです。それでも、こどもの頃は娯楽という物が少なかったので、大相撲いうものも貴重な楽しみの一つでした。
大相撲の頂点に立つのは横綱で、自分が知ったときの横綱は大鵬。横綱と言えば大鵬、大鵬と言えば横綱。もっとも、ライバルの横綱で柏戸もいたましたけどね。
要するに、はっきり言って大相撲=大鵬、相撲は大鵬とその他大勢の戦いということ。こういう図式は、野球にもあって、プロ野球=巨人だったもんです。
野球を好きなこどもは、巨人のファンかアンチ巨人しか存在しないし、大相撲の場合も大鵬ファンかアンチ大鵬しかない。そして、お弁当おかずと言えば・・・卵焼き。
巨人・大鵬・卵焼き・・・自分はまさにどっぷりと浸かっていました。それが、典型的な昭和ど真ん中のこどもの典型。
ですから、
昭和の有名人が数多く亡くなったことよりも
横綱大鵬が逝くことは、感慨深い。
昭和は遠くなりにけり。どんどん消えていきます。大鵬が亡くなって、半分くらい残っていた昭和のかなりの部分が減っちゃいました。
合掌