昨日はショパン・コンクールの結果が気が気でなかったので、先に書いてしまいましたが、今週の水曜日、10月21日は自分たちが主催している田園都市リウマチフォーラムがありました。
今回の講演は、横浜南共済病院の膠原病リウマチ科部長の長岡章平先生。横浜近辺のリウマチ関連の講演会では、おなじみの先生です。
保険診療が適切に行われているかを審査する仕事もされているので、実地医家の立場から現実的なリウマチ診療についての話をしていただきました。
実際、医療の中では保険適応という縛りがあって、標準的な医療を誰にでも提供するという根幹からすると、好き勝手なことをするわけにはいきません。
最先端の治療は学会などで認められつつあっても、すぐに保険医療の枠組みで実践することはできません。どうしてもそううことをしたい場合は、自費診療しかないんです。
各医療機関は毎月レセプトと呼んでいる診療報酬明細書を提出し、認められると診療報酬の自己負担分を除いた残りが支払われます。保険のルールに則しているかを審査する先生がいて、もしも認められない場合は、医療機関は診療にかかる収入を回収できません。
この健康保険のルールというのが、とにかくややこしい。疑義解釈がやたらとあって、時には自民党の憲法解釈以上に理解することが困難であったりするものです。
これは支払わないという通知が来ると、なんでダメなのかわからないこともしばしば。また、どう考えても何かの帳尻合わせで機械的に切ってきたとしか思えないような場合もあったりするものです。
自分の場合は、それに対して文句を言って再審査とかに持ち込むのはめんどうなので、一定の割合までは、もうあきらめの境地に入ってしまいます。
それはそれとして、フォーラムの話に戻りますけど、今回は聖マリアンナ医科大学から初めて症例を提示してもらいました。
正直、どんな症例かは問題ではなく、こういう地域の会ですから、大きな病院との連携をしていくうえで顔と名前を知るということが重要です。会の顧問をしている山田教授には、かねてから症例を出してほしいとお願いしていたのですが、やっと一つ実現しました。
こういうことが、会の重みを増していく糧になると思いますので、今後も是非お願いしたいものだと考えます。