普段から別段風流人を気取っているわけではありませんが、どうしてでしょう? 秋という季節は、人を十分ににわか芸術家にしてしまう特性があるようです。
何気に目を閉じると、様々な色彩に溢れた光景が頭の中によぎってきて、いっぱしのアーティストの気分。ただし、本物と一般人の決定的な違いがあります。
それは、頭の中に生まれてきたイメージを、人に見せられる形として残せるかどうかというところ。絵画であったり、写真であったり、音楽であったり、方法はいろいろありますが、人に伝えて何某かの感動を与えてこその芸術家ですもんね。
緋毛氈を敷いた上で野点の抹茶をいただきながら、熟考して一句・・・と思いつつも、口をついて出るのは溜息ばかり。
とりあえず気分だけは、あ~、風流ですな。