・・・といえば、戦前の作家のイメージ。何か、とてつもなく大きな悲しみを胸に秘めていて、腕を組んで瞑想しているかと思えば、鬼ような形相で原稿用紙に万年筆を走らせる。
しかし、数枚の原稿用紙をそこらに放り出しかと思うと、ぴたっと筆がとまり、おおな溜息をついて顔を上げると・・・そこには四季を通じて、様々な色彩が入り乱れる手入れの行き届いた庭があったりするわけです。
今どきだと、確かにピース又吉クンは、風格だけは文豪のような雰囲気をもっている。そこの畳に座っていて絵になりそう。ただし、本当にこの景色に溶け込むのかどうかは、まだまだ未知数。
実際、最近の作家はパソコンを使うでしょう。万年筆だと最悪原稿用紙丸ごと書き直しというのに比べると、緊張感は薄いかもしれません。