2015年11月18日水曜日

安全な都市


今や、世界中で安全な場所なんてものはあるのだろうか?

あらためて、そう思わざるをえない事件がパリで起こりました。一般市民を巻き添えにしてはいけない国同士の「戦争」と違い、テロリストの行動は自由で標的は誰でもいい。

テロリストは宗教的な問題が根本にあるように振る舞いますが、宗教問題は仲間を増やすための道具でしかなく、その根にあるのは貧困などの生活の不満であり、一度権力を握った物の支配欲ではないでしょうか。

イギリスの雑誌''The Economist'''に世界の安全な都市ランキングというのが発表されていて、今年の2月の時点では、第一位は東京、第二位はシンガポール、そして第三位が大阪となっています。

犯罪に対する個人の安全性だけでなく、このランキングではサイバー・セキュリティ、医療・健康管理の安全性、インフラの安全性という観点から総合的に判定をしています。

個人の安全性だけでみると、シンガポール、大阪、東京の順で、以下、ストックホルム、台北、香港、トロント、メルボルン、アムステルダム、シドニーが続きます。

昔から、日本の警察力の高さは高く評価されていますが、もちろん国民性の基盤があってこその安全性でしょう。いずれにしても、無差別に起こされるテロ行為に対しては、日本の警察といえど安全を確保できるかは未知数です。

2020年のオリンピックのような国際的に注目されるイベントは、テロリストにとっては格好の行動の場になることは間違いありません。宗教問題だけならば、日本をターゲットにする理由は大きくありませんが、今後はどうなるかまったく想像できないところです。