オブジェ objet はフランス語。
英語で言ったら object ですが、主として芸術用語として使われ、「物体」、「客体」ということらしい。まぁ、そんな難しい言葉は置いといて、本来は関係のない物でつくられた象徴的な物体のことを指して使う感じでしょうか。
さて、それではこれは何でしょう。
何だかアルミ製っぽい。円錐状のオブジェ。これは、クリニックの中のどこかに開院以来置いてある物です。誰にでも、目に触れることができる場所にありますが、お気づきでしょうか。
本当は、もっと目立つ場所に置きたかったのですが、先端の仕上がりが思ったよりとんがっていて、触るとけっこう痛い。ケガするとシャレにならないので、簡単には触れないところにひっそりと置いています。
実は、これはうちのクリニックのロゴを立体化したもの。開院時に、遊び心から試作したんですけど、本当は意図したものとちょっと違うんです。
ロゴは自分が一から発想したもので、本当に何かを見て考えたものではありませんけど、上の緑色が樹、下の茶色が土で、あすなろの木が大地にしっかりと根付いたイメージ。そして境界を丸くしたのは、整形外科らしく関節を表したつもりです。
ですから、このオブジェでも上下の境界は丸い形にしてもらって、磁石の力か何かで、バランスよく上の部分が浮いているように仕上げてもらいたかったのですが、さすがに相当高度な技術を要することでかなり大変。
さすがに、ただでせえかつかつの開院予算を、遊び心でたくさん使うわけにはいかなかったので、こんなところでおちつきました。それでも、アルミ削り出しで、見た目にはそれなりの高級感があったりします。
まぁ、クリニックの足を運ぶことがあったら、どこにあるのか目で探してみてください。