4代目プリウスが国内で発売されました。
発売前から話題になっていたのは、燃費が40km/Lを超えるかどうかというところ。公式発表では、一部のモデルでは、JC08モードで40.8km/Lを達成したということで、トヨタの意地を見せつけた感があります。
もっとも、すでにアメリカで発売され、実際の走行からのレポートを読んでみると、実燃費としては25~30km/Lくらいなのかもしれません。
それでも何げなく運転して20を超えれば十分に納得できる数字と言えます。そもそも、世界一を謳い文句にしていた自社のアクアの燃費を超えてしまったことはすごいことです。
事前の予約注文だけで6万台あり、すでにこの分だけで納車待ちは4か月。おそらく、発売後数か月で10万台に到達することは間違いなく、年を超えてからの契約は1年待ちは覚悟しないといけないんじゃないかと・・・
話は変わりますが、今年の自動車業界で最大のニュースというと、やはりフォルクス・ワーゲンの不正改造の問題だと思います。
マンションの基礎工事の不正と同じで、消費者には見えない部分でルール違反をされると、もう何を信じていいのかわからなくなる。自動車産業全体に対して、猜疑心を持たせることになったことは大変残念なこと。
最近テレビで、フォルクス・ワーゲンのCMが流れていますが、これを見ていて強い違和感を持ちました。
「今回の一連の問題に関しまして、皆様にはご心配をおかけしております・・・」というナレーションで始まり、あとは無料点検します、さらに新規に買った方には5年間無料点検のサービスという。
そんなこまかいところと言ってしまえばそれまでですが、そもそも「心配をおかけしております」ではなく、「申し訳ありません」でしょうし、一歩譲っても「ご迷惑をおかけしました」じゃないかと。
そこんとこをはっきりさせた上で、初めて改めて買ってくださいというお願いができるのではないでしょうか。少なくとも、日本市場では、もっとはっきりしたけじめのつけ方が必要に思います。
だいたい、基準値を大幅に上回る排気ガスで一番迷惑を受けたのは、車のオーナーではなくその周囲の人ですし。地球温暖化対策に巨額の寄付をするとか、企業として利益回復をするためには、もっとわかりやすい反省の姿勢の見せ方をしてもらいたい。
トヨタだって、わからないところで何か問題を抱えているかもしれませんが、いずれにしても今回のような問題は業界としても反面教師としてとらえて、より良い方向へ進むことを期待したいと思います。