1926年、アーネスト・ヘミングウェイが発表した小説は、''The Sun Also Rises''であり、ヘミングウェイ最大の重要長編と言われています。
1957年に映画化され、タイロン・パワー、エヴァ・ガードナーが主演しました。タイトルの邦題は「日はまた昇る」とされていますが、「陽はまた昇る」というのは別物。
日本では「陽はまた昇る」のタイトルのドラマがたくさんあるらしいのですが、全部内容は別物で、当然「日はまた昇る」との無関係。
だいたい、挫折から立ち直ってまたチャンスが巡ってくるみたいな内容はほとんど同じ。タイトルから想像できるまんまなのは、やや思慮が足りないところかもしれません。
ヘミングウェイの意図したところは何だったのかは、幾多の文芸評論があるので、自分がここでうだうだ書いてもしょうがない。
映画化されているので「誰がために鐘は鳴る」とか「キマンジャロの雪」なども有名ですが、自分としては、晩年の中編「老人と海」がたいへん印象深い。
これも、映画化されたから、高校生くらいのときに見たからなんですが、主演のスペンサー・トレイシーの風貌とヘミングウェイの容姿がオーバーラップしたんですよね。
いずれにしても、毎日太陽は昇ってくる・・・というのは天動説に基づく表現ですから、正しい地動説の元では「地平線はまた沈む」とでもいう方が正しいかもですよね。