2015年12月24日木曜日

クリスマス・イブ


さて、今日はクリスマス・イブ。

イブはeveningからきているということですが、普通はクリスマス・イブはイエス・キリスト誕生前夜ということです。本当のクリスマスとして、誕生日をお祝いするべきなのは明日・・・のはず。

・・・なのですが、昔から明日になるのが待ち切れずに、お祝いをしたくて待ちきれない老若男女が、 思い思いに集まってきていたのでしょう。教会では日没をもってその日が終わるとしていたので、日が暮れると同時にクリスマスが開始になるというこです。

もっとも、厳密にいえば、前日夜のミサから始まり暦の上での日にちが変わるまでがイブということらしいのですが、大多数が仏教徒、あるいは自分も含めて宗教的なことに無頓着な日本人にはあまり関係がないところ。

そもそも、クリスマスにケーキを食べようというのは、ほぼ日本だけの習慣みたいなもので、これはペコちゃんで有名な不二家が高度経済成長期にやりだしたこと。

景気とケーキをひっかけたのかもしれませんが、昭和のお父さんは仕事帰りにケーキを買って帰るというのが定番で、駅前の街頭ではもう争奪戦だったというのが、今では嘘のような本当の話。


まぁ、堅いことを言っても、日本では何か「恋人たちの記念日」的な日として定着した感が強い。愛を告白し、あるいは確かめ合うことを大っぴらにしていいみたいな感じで、まぁ風紀的に乱れすぎなければよしとしましょう。

ちゃんとしたキリスト教圏では、待降節ではしずかにキリストの誕生を待っていたので、教会に集まり喜びにあふれたイブのミサが始まるわけです。ヨハン・セバスチャン・バッハの時代・・・つまり、300年前のドイツ、プロテスタントの地域でも降誕祭前夜は同じこと。

教会歴にそって、膨大な量があるバッハのカンタータを聴くならば、ここから怒涛の3日間に突入していくわけで、皆さん準備は万全でしょうか。 今夜はケーキを食べて、シャンパンを飲み干し、丸焼きのチキンでお腹を満たし、明日からに備えましょう。


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