今年のスポーツ界で、年の初めから話題だったのは、サッカー日本代表監督の去就問題でした。昨年、ザッケローニか勇退して、監督に就任したのはアギーレさん。
ところが、イタリア・サッカー界の八百長問題に関与したとかしないとかで、どうも雲行きが怪しくなってきました。そして2月に契約解除、つまりクビということになって・・・
いやはや、ワールドカップで思うような結果を出せなかった日本代表。監督不在となり、どうなることか不安で一杯でした。しかし、3月にはハリルホジッチ新監督が決定し、比較的傷は浅くてすんだかも。
5月に日本中で大きな話題になったのが、新国立競技場問題。もともとの競技場はすでに解体工事が行われていて、次の計画は着々と進んでいるかに思われましたが、何と予算を大幅に上回ることがわかり大問題に発展。
何とか計画縮小で乗り切ろうという案もでたりして、迷走しまくったあげくに7月に安倍総理の決断により白紙撤回。新しくデザインから公募するという事態になって、2020年東京オリンピックに向けて大きなケチがつきました。
とにもかくにも競技場問題が収集に向かったに思えた直後、今度はオリンピックのエンブレム問題に火が付いた。
公開されたロゴは既存のものとそっくりで、デザイナー氏のいろいろな パクリ疑惑が明らかになるにつれ、どんなに弁解しても説得力に欠け、問題は大きくなるばかり。
9月に入ってすぐに、ついにロゴを取り消し、再度募集からやり直すという決定がなされ、問題の責任についての議論はうやむやになり、何となく終結。
結局、これらの残念な問題ばかりが目立って、いい話が無いままに今年は終わってしまいそうな雰囲気も漂います。期待されるテニスの錦織選手も、今年はちょっとお疲れ気味。
しかし、9月なかば、思わぬところからスポーツ界に朗報がもたらされます。
なんと、ラグビーのワールド・カップで日本が強豪国の南アフリカに奇跡の逆転勝利。もう、日本中でにわかラグビー・ファンが増殖し、一気に注目の的になりました。
五郎丸選手は、その名前と独特のポーズで一気に知らぬ人がいない人気者になり、2019年の日本でのワールド・カップに向けて、ラグビー人気を盛り上げる起爆剤としてこれほどのニュースはありません。
そして10月は世界体操。男子団体の優勝は、ひさしぶりに体操日本の復活を印象づけました。そして、この人はやってくれます。内村航平は個人総合優勝はなんと6連覇。
最後は、やはりフィギアの羽生結弦で締めでしょうか。11月のNHK杯で、世界最高得点でふっちぎりの優勝。12月グランプリ・ファイナルで、さらにその上を行く得点で「異次元の滑り」を見せ、3連覇は凄すぎます。
終わりよければすべて良しとしたいところですが、選手たちが頑張っているところで、周りのお粗末さが際立った1年であったことは間違いない。
2020年東京オリンピックに向けて、レベルアップしないといけないのは周囲の人々なのかもしれません。