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2019年2月21日木曜日

高台家の人々 (2016)

綾瀬はるか主演のラブ・コメディで、監督はフジテレビの土方政人。この監督は、ほとんどテレビの仕事をしている人で、映画は他に「謎解きはディナーのあとで」だけ。

綾瀬はるかの映画は、目下のところ最新作は「今夜、ロマンス劇場(2018)」ですが、これをラブ・ファンタジーとするなら、ギャグ満載の綾瀬のコメディ映画としてはこちらが一番新しい。

原作はマンガで未読ですから、違いはわかりません。でも、はっきり言えば、ロマンスをきれいに、そして重たくまとめ過ぎで、そのために前半のドタバタが浮いてしまっています。前半のドリフ並みの笑いの勢いを、全体に持続できればそれなりに良かった。あるいは薄いギャグにして、全体の品を保つべきだったのではないかと思います。

高台家のイギリス人の祖母アンと日本人の祖父茂正は大恋愛の末に結婚し、日本でセレブな生活をする息子の茂正Jr(市村正親)には、家柄を重んじる妻の由布子(大地真央)、長男の光正(斎藤工)、長女の茂子(水原希子)、次男の和正(間宮祥太朗)がいます。高台家には秘密があり、実はアンは人の心が読めてしまう「テレパス」という力を持っていて、孫たち3人にもその力がありました。

会社では光正は、女性社員の憧れの的でしたが、光正は彼女たちの心が読めてしまうので、その薄っぺらの恋愛観に辟易していました。ある時、地味な平社員の平野木絵(綾瀬はるか)の心を偶然読んでしまった光正は、そのあまりにぶっ飛んだ妄想に興味を持ちます。

ふだんから人の心が読めることを晒すことを恐れていた光正ですが、木絵の純粋な心に惹かれ、二人はついに婚約します。しかし、由布子からは家柄が違うと反対され、またテレパスのことを告白すると、木絵は姿を消してしまいました。しかし、いろいろ悩んだ末に木絵は、すべてを受け入れる覚悟で、光正のもとに向かうのでした。

・・・と、まぁ、こんだけの話。人気の綾瀬はるかは可愛いねとか、斎藤工がかっこいいねとか、そういうところで見ていれば特に不満は無いのかもしれませんが、映画としてはねぇ・・・やはり監督の本来のフィールドであるテレビ・ドラマでやった方が良かったんじゃないのかなと思います。