1920 年代フランスの前衛芸術運動のことをシュルレアリスム(surréalisme)と呼び、その略語が「シュール」であり、日本語では「超現実主義」と呼びます。
一般に、シュールは「超現実的な・不条理な・奇抜な・難解な様子」を表す時に使われ、高度で芸術的な物に対して「シュールな××」と表現をします。
「スタイリッシュ」と似たような使われ方をしていることがありますが、これは「流行りの」とか、「モダンな」とか、「今とぎの」精錬されたものという意味合いで使いますので根本的に違う。
よくとおる場所にある、ちょっと気になる光景です。
古代ローマ人風の胸像らしきものが、雑草ぼうぼうの空き地の地面に突き立つ鉄パイプにひっかかっている。顔は半分割れて、何だかうらめしそうに通る者を見つめています。
まったくこの場所に似つかわしくない物で、これをシュールと言わずして・・・みたいな感じ。誰かが意図してこの構図を作ったとしたら、それなりにアートと言えるかもしれません。
古い物を現代に蘇らせて今を風刺していると思うと、根本的に違うと言いつつも「スタイリッシュ」という形容詞も使いたくなるんですが・・・
もちろん、特別な意図は無く、ただガーデニングの廃棄物に困っただけのこと・・・なんでしょうけどね。