2021年9月15日水曜日

自民党総裁選挙


与党自民党は、国内外の山積する諸問題そっちのけで、総裁選挙で頭が一杯のようです。メディアは、そんな自民党を批判したりしますが、そういう自分も総裁選挙の話題ばかりを扱っていて、コロナ渦については型通りに新規感染者数の発表だけで終わっているというのが現実。

自民党という一政党のトップを決める選挙は、当然選挙権は党員のみ。一般国民のあずかり知らぬところなんですが、だからと言って党員証を持っていない一般市民に無関係かと言うとそうじゃない。

何故なら、自民党が政権与党であるからには、総裁がそのまま総理大臣になってしまうからです。私たち一般市民が選挙権を持つのは、衆議院・参議院の議員だけ。総選挙の結果を受けて政権を奪取した政党のトップが首相になるのは理解できる。

しかし、今回は総選挙はその後。今の現状を考えれば、与党は議席数を減らすことは間違いないだろうと思いますが、だからと言って政権交代するほどとは思えない。そもそそも政権を作れるだけのパワーが野党にあるとも思えません。

となると、総裁を決める選挙権こそありませんが、党員の皆さんは世論調査などの一般市民の声を無視しないようにしていただきたいものです。世論に反する党利党略だけで総裁を決めれば、総選挙ではさらに手厳しいしっぺ返しをくらうことになるかもしれません。

現在までに、総裁選挙に立候補するのはほぼ3人に絞られたようです。初めての女性首相という肩書は魅力的ですが、政権を2度も投げ出した元首相がバックについている人。安定感はあるけど主流派からは外れ、トップとしての力量はまったくわからない人。若手からは人気でメディアの使い方もうまいのですが、総理大臣の器についてはまったく未知数の人。ちなみに後出しじゃんけんを狙う人は、ぐずぐずしているうちに期を逸したようです。

選挙に勝つことは政治家としては重要であることは否定しませんが、明日の日本を背負って立てる人材は誰なのかを熟考して自分たちのトップを選んで欲しいものです。