2001年9月11日、アメリカ同時多発テロ事件発生。
明らかに世界を震撼させ、人々の生活を一瞬で変えてしまった、人類史から外れることが無い大事件でした。
第二次世界大戦後に戦勝国として優位性が高まり、「世界の警察」を自認するようになったアメリカ合衆国は、かつて経験したことが無い本土、それも心臓部に対する直接的な武力行使により混乱の21世紀の幕開けとなりました。
イデオロギーの対立による領有権拡大のための国家間の戦争という、かつての常識はもう通用せず、テロリストは深く闇に潜み実態を見せませんし、特定の領地を持っているわけではありません。
アメリカは「復讐」という目的のため、アフガニスタン、イラクへ軍を派遣し困難な近代戦を展開しました。しかし、その後のいろいろな明らかにされた事実によって、戦争に至るアメリカ国内のスキャンダルも取り沙汰されるようになってきています。
就任早々に戦争の決断を迫られることになったジョージ・ブッシュ大統領、テロの首謀者と目されるウサーマ・ビン・ラーディンを追い詰め殺害したバラク・オバマ大統領、自尊心を失い疲弊したアメリカを立て直そうとしたドナルド・トランプ大統領。
そして今年あらたに就任したジョー・バイデン大統領は、先頃アフガニスタンからの米軍完全撤退を混乱の中で実行しました。バイデン大統領は、事件当時の機密文書の開示を指示をしましたので、今後、噂に上った事実なども含めて事件の解明が進むのかもしれません。
今日で20年目の911を迎えました。