必ずしも大相撲ファンではない自分が、あえて取り上げる話題ではないかもしれませんが、ひっそりと引退報道がなされた第69代横綱、白鵬に対してはねぎらいの言葉をかけるべきかと感じます。
1985年生まれの36歳。この数年は、明らかに全盛期を過ぎたことは否めず、ケガも多くなりました。それでも今年の7月場所では全勝優勝を飾り、まだまだやれそうな雰囲気でした。
突然の引退報道には驚いた人が多いわけですが、横綱が横綱として相撲が取れないと判断すれば、まだ余力があても身を引く美学を実践したのだろうと思います。
モンゴル出身とか関係なく、相撲という文化をしっかりと継承した大横綱として、間違いなく記録にも記憶にも残る存在です。
しだいに角界の旧態然とした習慣が問題視されることが多くなった今ですが、過去の文化として博物館行きにならないようにするには、白鵬世代以後の関係者が何をどのように変えていくのかが重要なのかなと思います。