2022年4月10日日曜日

生パスタの話 3 ラザニア


手作り生パスタに向いている食べ方は・・・と考えていたら、平たい物がいいんじゃないかとなったので、本当に平たいパスタというと、まず思い出すのがラビオリ(Ravioli)。

ラビオリは、餃子みたいな感じで、数cm程度の大きさの生地(四角だったり、丸だったり)で具材を挟み込んだもの。ただ、縁を閉じるのが面倒。

もう一つ、日本でもよく知られている平たいパスタと言えば、ラザニア(Lasagne)。売られているラザニア生地は10×20cmくらいの薄い板みたいな形。間に具材を挟んで、何層かに積み重ねるようにしてオーブンで焼き上げます。実は紀元前から食べられていて、すべてのパスタの原点みたいなものらしい。

生地は平たいままでいいし、形も容器にぴったりでなくてもどうにでもなるので、かなり気楽に作ることができます。また、オーブンで火を通すので、あらかじめ茹でるという手間を省くことができるのも助かります。

今回は、基本であり定番のボロネーゼ・ソース(ミートソース)とベシャメル・ソース(ホワイト・ソース)を使うボローニャ風ラザニア(Lasagne alla Bolognese)を作りました。


耐熱容器の内側にオリーブオイルを塗って、容器の大きさくらいに延ばした最初の生地を敷きます。その上にボロネーゼ・ソースとベシャメル・ソースを適当に配置します。均一になる必要はありません。その上に第2層の生地を乗せます。


第2層は、二つのソースを配置したら、ほうれん草を隙間を埋めるように置いていきます。そして、第3層の生地を乗せる。


次はせっかくなのでキノコをいろいろ挟み込んでみました。マッシュルームとエリンギ、あとちょっと贅沢にポルチーニも混ざっています。


最上層は、二つのソースの上にピザ用チーズをばらまきます。白くて丸いのはモッツアレラで、粉状のものはパルミジャーノです。焼いたとき、パルミジャーノがいい感じに焦げてくれます。

きのこの層だけよけいに追加しましたが、小麦粉100gと卵1個で、直径20cmの容器に4枚の生パスタ・シートを敷くことができました。オーブンは予熱して220度で20分。いかにも美味しそうに焼きあがりました。

不揃いにソースを置いているので、ボロネーゼの味が強いところと、ベシャメルの味が強いところがあって、食べ進めても飽きがこない感じです。

ちなみに、ベシャメル・・・ホワイト・ソースの作り方は、実はかなり昔から知っていました。小学生の頃だと思うので、家庭科の調理実習かなんかでグラタンかなんかを作ったのかもしれません。

バターを弱火で溶かして、小麦粉を入れて焦がさないように炒めていき、固まってきたら牛乳で延ばすようにするとできる。今回はバター10g、薄力粉10g、牛乳100mlくらいで作りました。ボロネーゼ・ソースは、普通にロングパスタで食べるなら1人前くらいの量です。


全体の量としては、やはり一人で食べるにはちょっときつい。二人前というところ。焼きたてにすぐ食べると、超旨くて大成功という感じです。