2022年4月19日火曜日

キャベツのスープ


スープは、イタリア語ではズッパ(zuppa)ですが、これはいろいろな具材と共にスライスしたパンが入っている料理らしい。野菜や肉・魚などから取られた出汁をブロード(brodo)と呼び、いわゆるブイヨンという最もシンプルなスープになります。クリームが入るスープはクレマ(crema)、香味野菜やトマトなどを細かく切った物が入るとミネストラ(minestra)、さらに具沢山だとミネストローネ(minestrone)と呼んだりするようです。このあたりの細かい違いは、なかなか理解しにくいところです。

日高シェフが紹介してくれているのは、春キャベツをメインにしたズッパでした。ベーコン、玉ねぎ、キャベツ、じゃがいもに水と塩という実にシンプルなレシピ。皿に焼いたバケットを下敷きにしていました。

さて、真似てみようと思ったものの、そもそも手元にパンが無かったので、ズッパとは呼べないのですが、このレシピを参考にしたミネストローネと呼ぶ方がよさそうなスープを作ってみました。

使った野菜は、キャベツ、玉ねぎ、じゃがいも、トマト、セロリ、ピーマン。そしてベーコンのかわりとして腸詰なしの自家製サルシッシャを入れています。

じゃがいもは、小さいビニール袋に少量の水と一緒に入れて電子レンジで数分間チン。時短で軽く火を通しました。サルシッシャは、豚ひき肉を塩・胡椒・セージ・ナツメグと共に粘りが出るまで練って、適当な大きさにしてフライパンで炒めてあります。

フライパンにオリーブオイルを入れ、厚めにスライスした玉ねぎと細かく切ったセロリを炒めます。次にじゃがいも、ざく切りのキャベツ、サルシッシャ、そして水を入れて煮込んでいきます。

10分くらいで、全体に火が通りますので、ここでトマト、ピーマンを追加し、塩で味を整えてあと数分間煮たら出来上がり。玉ねぎ、セロリなどが自然と野菜ブイヨンのベースになり、豚肉とトマトの旨味が加わって、追加の味付けはまったく不要。これもまた実にシンプルなレシピですが、大変美味しくいただくことができました。