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2022年4月13日水曜日

エビのライスサラダ


米は日本を含むアジア地域では、主食としても利用される重要な食材です。世界の米の生産量はベスト10内で、アジアの国でないのはブラジルだけ。意外なことに、日本はベスト10に入っていない。

ヨーロッパではかなりマイナーな農作物ですが、それでもスペイン、そして北イタリアあたりでは、米は野菜の一種という位置づけで栽培されていて、メジャーな食材の一つです。しかも健康志向が高くなるにつれ、イタリアの米は高級品として扱われるようになってきたようです。

イタリアの米の基本レシピは、軽く塩茹でをして、バターとともにオーブンで加熱するとか、牛乳と一緒に煮て砂糖とバラエッセンスを加え(!!)デザートにするなんていうのがあります。日本でも言葉として馴染みのあるピラフは、バターで玉ねぎみじん切りを炒めた後に、米とブイヨンを入れてオーブンで加熱したもの。

日本はコメを炊くと言いますが、ちょうど米が吸収しきれる分量の水を使います。イタリアでは、塩を入れたたっぷりの湯で米を茹でるという調理法が基本で、これらは riso ××という名称で呼ばれます。

米は野菜という考え方をするなら、サラダとして食べるというのは、ごく自然な発想です(米のサラダ、Insalata di riso)。イタリアのレシピ本で紹介されているこの料理は、Riso in insalata ai gamberetti (エビのサラダご飯)ということで、日本人にはなかなか思いつかない、こんな食べ方もあったんだと思わせるもの。

塩を入れた(パスタと同じ1%の濃度にしました)たっぷりの沸騰した湯に、米を入れ茹でます。イタリアのカルナローリ米を使い、茹で時間は約16分で、リゾットを作るよりはちょっと短め。最後の2分くらいで、冷凍ムキエビを一緒に湯がきました。

米を茹でている間に「ドレッシング」を作ります。今回は米2/3合に対して、塩一つまみ、胡椒パラパラ、レモン汁小さじ1、オリーブオイル、小さじ1くらい。そこへ、バジルとイタリアンパセリをお好みの量だけみじん切りにして加えます。

米の芯がだいたい無いくらいになったらザルにあげて、流水でよく洗います。水気をしっかり切ったら、ドレッシングと和えて完成。見た目はエピピラフですが、当然味は野菜サラダという、ちょっと不思議な感覚に陥りますが、さっぱりとしてポロポロした米の食感が意外と好印象です。

ダイエット中の方でも、米を食べてもカロリー控えめな感じがして罪悪感も少ないと思います。日本米でもできると思いますが、茹でていると崩れてお粥になってしまうかもしれませんので、あまり沸騰させないほうが良いかもしれません。