年末年始診療 12月29日~1月5日は休診します

年内は12月28日(土)まで、年始は1月6日(月)から通常診療を行います

2024年12月21日土曜日

ひるなかの流星 (2017)

永野芽郁、17歳の初主演映画。やまもり三香の少女マンガが原作で、脚本は安達奈緒子、監督は新城毅彦。

与謝野すずめ(永野芽郁)は田舎で天真爛漫に育った高校1年生。父親の海外赴任に母親もついていくことになり、突然東京の叔父、諭吉(佐藤隆太)に預けられることになります。東京の街の大きさに圧倒され、迷子になったところ諭吉のカフェの常連客である獅子尾(三浦翔平)に助けられます。

転校した学校に行くと、何と獅子尾が担任教師でした。隣の席になったのは馬村大輝(白濱亜嵐)で、愛想が悪いのはイケメンのくせに女性に対して臆病ということをすずめに見抜かれます。そのことを黙っているかわりに、馬村はともだちになってというすずめの頼みを了承します。

山での校外教室で、馬村に気がある猫田ゆゆか(山本舞香)は、すずめが馬村と一緒にいることが面白くないため、キャンプファイヤー用の薪を持ってくるように先生が言っていると、すずめに嘘の薪小屋の場所を教えます。すずめは道に迷い、追いかけてきた馬村と一緒に帰り道を探しますが、雨も降ってきて熱を出してしまいます。そして、二人は探しに来た獅子尾に助けられるのです。

学校に戻り、すずめはなんで嘘をついたのか猫田に尋ねますが、ここでも猫田が馬村が好きな事を言い当ててしまい、取っ組み合いの喧嘩になるのですが、それきっかけに二人は仲良くなるのでした。都会っ子の猫田のすすめで化粧やファッションを楽しむようになったすずめでしたが、しだいに獅子尾に対する思いが高まっていくのです。

獅子尾も、すずめを生徒の一人という思いを超えてしまう自分を抑えるのが精いっぱいでした。馬村はそんなすずめの気持ちを察しつつも、すずめが好きという気持ちを募らせます。獅子尾の気持ちに気がついた諭吉に、それは許さないと言われた獅子尾は、すずめに特別な存在ではないと言い放つのでした。

まぁ、自分がもっとも不得意な恋愛系ドラマで、しかも先生と生徒の禁断の関係が出てくるので、最初はこりゃだめだと思って見ていたんですが、そこへ同級生同士の青いキュンキュンが混ざってくるという構成でドロドロ一歩手前で踏みとどまる話でした。

今でも若々しい永野芽郁は、実年齢に近い主人公を元気に演じていますが、誰もが永野芽郁に感じるイメージそのままのキャラクターなので、無理なくストーリーに溶け込んでいます。白濱亜蘭は20代なかばなのでやや無理がある感じで、女性に対して臆病ですずめが振り向いてくれるまで待つというのも「らしく」ないかもしれません。

映画を見た人は獅子尾派と馬村派に分かれてキャーキャーしたようなんですが、まぁ無難な決着がついているので安心。胸キュン好きな人は見て損はありません。