年末年始休診のお知らせ

年内は12月28日(月)午前まで(午後は休診)です。 12月29日(火)~1月4日(月)は休診します。

2023年3月31日金曜日

自宅居酒屋 #57 里芋とイカ煮


里芋は、こどもの頃はぬめぬめした感じが嫌いで、食卓に出てくると嫌でした。大人になって、食の好き嫌いは変わってくることはよくありますが、里芋もその一つ。大好きというほどではありませんが、煮物には欠かせないと思うようになりました。

里芋は大元の種芋について出てきたのが親芋、そこから出てきたのが子芋、さらに出できたのが孫芋と呼ばれます。だんだん小さく固くなる傾向がありますが、味とかぬめり感はそれほど違いません。

親芋と大きいので丸ごと調理するのには向きませんが、スーパーで売っているのは子芋くらいが多いと思います。一口大で食べれる孫芋は煮崩れしにくいので、煮物には都合が良いと思います。

里芋メインで食べるとなると、それだけでもいいんですが、ここは定番のイカと一緒の煮物が一番かと思います。

使うのは、冷凍の里芋。たいてい孫芋の大きさで、冷凍物は川がむいてあり、すでに軽く火が通っているので、煮た時に味が染み込みやすいので便利。親芋だと柔らかいのでグズグズになりやすいし、そもそも皮をむくのが大変。

お湯を沸かして冷凍里芋を食べたいだけゴロゴロと入れます。すこし解凍されたかなくらいで、イカを投入。今回は普通サイズのスルメイカです。

味付けは、面倒なら濃縮麺つゆなどを用いてもいいし、醤油とみりんと少しのだしの素でもOK。ちょっとだけ鷹の爪も入れましょう。煮込むので薄いなと思うくらいが丁度良い。沸騰して5分くらい煮込んだら蓋をして火を止め、一度冷まします。

冷めていくときに味がぎゅっと染み込んでいきますし、煮続けると芋は崩れやすくなり、イカも固くなるので、火を止めるというのは大事だと思います。後は、食べる前に10分ほど火を入れる感じで完成です。いゃあ~、美味しいなぁ。

2023年3月30日木曜日

SAKURA 2023 @ 寿福寺


横浜市都筑区、センター南、茅ヶ崎城址公園に隣接する寿福寺は、改築して寺としては現代風になっていますが、敷地内に古めかしい正観世音菩薩を祀る観音堂があります。

境内に観音堂を挟むように2本の桜の大樹があり、外の道路からでもなかなかこの時期は気持の良い光景が見れます。

実は、ここは「Pokemon Go」のポケストップにもなっていたので、けっこう画像として見たことがある人は多いんじゃないでしょうか。

今年は開花に合わせたかのように天候が不順で、花見のタイミングが難しい。もともと、開花時期が樹によってバラツキが目立ちます。

気がついたら花がほとんど落ちていた・・・ということが多そうです。チャンスはあとわずかです。

2023年3月29日水曜日

横濱家 @ 川崎・犬蔵


いゃあ~、久しぶり。横濱家。

「家系」は元祖はあそこだとか、本家ならそことか、いろいろ言われていますが、自分にとって最初に今の場所に引っ越してきて初めて経験した家系は横濱家です。

チェーン展開しているので、自分が足を伸ばせる範囲に5~6か所はあるんですが、最初に食べた東名川崎店が最も行く頻度が高い。

とはいえ、コロナ渦もありましたし、行くのはおそらく5年ぶりくらい。

店の内装・外装も変わっていましたし、メニューもリニューアルされていました。

でもって、今回のオーダーはねぎラーメン。

横濱家はもちろん醤油豚骨が基本ですが、これはちょっと鶏ガラが強めの印象でした。でも、久しぶりだと「やっぱ、旨いなぁ」という感じ。中太ちぢれ麺との相性も抜群です。

2023年3月28日火曜日

SAKURA 2023 @ 生田


桜の開花が始まって、先週1週間は雨模様が多く、今年の花見はぱっとしないと嘆いている方も多そうです。

こちらはほぼ満開。美しい花が雨に打たれて、花びらは早めに落ちてしまいそう。雨天でも、それも風情と割り切るしかなさそう。

天気が悪いと光量が少ないので、視覚的には鮮やかさが低下してしまいますが、それでも花の付いた枝が迫って来る雰囲気はなかなかのものです。

それは枝が上に延びず、細くなるにしたがって垂れ下がるような感じだからでしょうか。このような桜のことを、一般にはシダレザクラと呼びます。

中には柳のように垂れ下がる見事なものもありますが、これはほどほどの具合というところ。そこが、垂れているけど柔らかすぎない固さみたいのがあって、迫力を感じる一因になっているように思います。

2023年3月27日月曜日

Luca Fanfoni / Mauro D'Alay The Dresden Concertos (2022)

おそらく、かなりのクラシック音楽通の人でも、マウロ・ダレイという作曲家について知っている人はほとんどいないんじゃないかと思います。


1687年、イタリアのパルマで生まれた人。イタリア人作曲家らしく「イ」で終わる名前ですが、たいていは「i」なんですが、この人は珍しく「y」です。

1757年に70歳で亡くなっているので、バロック後期に属する作曲家ということですが、20代なかばから50代までパルマの教会に所属していましたが、その間にスペインやイギリスにも長期滞在したようですが、詳しい経歴はほとんど知られていません。

それなりに知られたヴァイオリン奏者で、いくつかの作曲も残していますが、最近まで20世紀末に録音されたCDが一枚見つかるだけでしたが、イタリアのバロック音楽の発掘・録音を精力的に行っているイタリアのDynamicレーベルが、最近になって2枚のCDを発売しています。

と言っても、それを合わせてAmazonで見つけられるのはCD3枚だけなんですが、DynamicからCDをリリースしたのは、ロカテッリやロッリの演奏で自分的にはお馴染みになったルカ・ファンフォーニです。ここでは息子のダニエルもヴァイオリン独奏者として加わり、親子で共演しています。

イタリア・バロックも煮詰まって、技巧に走る風潮が強まっていた時期ですが、比較的音楽性を重視した曲作りです。協奏曲でも急-緩-急という典型的なパターンだけではなく、楽章のなかでもテンポを変えたり、長調と単調を混ぜたりとなかなか面白いことをしています。

もちろんヴァイオリンの技巧的な聞かせ所も心得ていますし、2つのヴァイオリンを絡ませて盛り上げたりと、それなりに考えられていて飽きません。

2023年3月26日日曜日

Mario Ferraris / Stradella Chamber Music (1971)

クラシック音楽は作曲された譜面通りに演奏するだけだから、誰が演奏しても同じだ。気に入った楽曲のレコードなり、CDなりを一つ手に入れれば十分。


すでに亡くなっている昔の作曲家からは新曲は出てこないので、曲数には限りがある。ある程度コレクションすれば、それでお終い。

・・・なんて、思ってませんか。まぁ、クラシック音楽にそれほど興味がなければ、それもいたしかたがない所ですし、実際自分も昔はそんな感じに近いところを思っていました。

でも、ちょっとまじめに聞き入ってみると、どうして同じ譜面からこんなに違う印象を持てる演奏になるんだろうと思うほど、演奏者によって譜面の解釈が違ったりする。例えば1時間の曲で、演奏者によって数分の違いはざらにありますが、その数分が物凄い違いになって出ることも珍しくはありません。

モダン楽器と古楽器の違いも大きい。ヴィオラ・ダ・ガンバなどは、モダン・オーケストラでは、チェロに置き換えられたりしますが、出てくる音からして違う。ヴァイオリンは構造的にはほぼ同じですが、ガット弦かスティール弦、弓も動物の毛なのかナイロンかとかの違いで響き方がかなり違います。

有名な重要作曲家となると、バロック期、古典期、ロマン期、現代音楽というおおまかな歴史の流れの中で、おそらく50人くらいに絞れると思います。当然、音楽のジャンルとしても、交響曲、協奏曲、室内楽、器楽曲、声楽などを集めてしまうと、コレクション的には完了してしまいます。

ところが、作曲家という肩書の人は無数にいるわけで、ほどんど話題にならないけど歴史的に意味のある仕事をした人とか、一曲だけ有名な一発屋みたいな人、音楽家としてはたいしたことはないけど人物像がやたらと興味深い人とか、ほじくり出したらキリが無い。

・・・と、例によって長い前置きですが、アレッサンドロ・ストラデッラの話です。

ストラデッラは、1644年に生まれた生粋のイタリア人。珍しく名前が「イ」で終わっていない。それはともかく、ストラッデラの自由奔放で倫理観の欠如しすぎた人生が面白いというか、興味深いというか、かなりハチャメチャです。

20歳ごろから作曲家として知られるようになり、宗教曲などもたくさん作っていたらしいのに、教会の浄財を使い込んでローマから逃亡。ほとぼりが冷めた頃に戻ったかと思うと、多くの上流階級の婦女子と浮名を流すプレイボーイ振り。当然ばれて目を付けられ、再びローマ化に逃げ出します。

30歳過ぎにヴェネチアで、貴族の愛人の音楽教師に雇われますが、その愛人とできちゃうわけです。貴族怒る。部下に粛清を命令。ストラデッラは愛人とトリノへ駆け落ち。ですが、結局、愛人はほったらかして36歳の時にジェノヴァに単身向かいます。

ここでも、ジェノヴァの貴族の家族の女性に手を出して、雇われた暗殺者によって刺殺され38歳の生涯を閉じることになるのです。まぁ、何とも映画的になりそうな人物で、さすがにやり過ぎた感は否めませんね。

そんな放蕩者なんですが、残された音楽はいたってまとも。バロック中期の音楽の中では、比較的ロマンチックな旋律を作れた作曲家なのかなと思います。まぁ、多くの女性を虜にしたわけですから、それもそのはずというところ。女性を惹き付ける強力な武器にしていたのかもしれません。

後期イタリア・バロックの人気となった音楽様式にコンチェルト・グロッソというのがあって、ヴィヴァルディらに多大な影響を及ぼしたアルカンジェロ・コレッリ(1653-1713)が初めて用語として使用したもの。コンチェルト・グロッソは、2つの旋律楽器(そのうち一つはヴァイオリン、残りはフルート、チェロだったり)と通奏低音(オルガン、チェンバロやギター)の組み合わせで行うトリオ・ソナタの中にオーケストラの合奏がところどころに混ざって来るもの。

実は、この様式を自作のオペラや器楽曲で最初に使い始めたのがストラデッラで、コンチェルト・グロッソという名称こそ使いませんでしたが、当時としては斬新な試みとして注目されました。ストラデッラと親交のあったコレッリが、自分の曲に流用し有名になったというもの。

CDは多くは無いのですが、4枚組で残された器楽曲を網羅したこのアルバムが、値段も手頃でお勧めです。元祖コンチェルト・グロッソも確認できます。演奏しているのはヴァイオリンのマリオ・フェラーリス。同姓同名のF1ドライバーがいますが別人。こちらのフェラーリスについては、ネットでもほとんど情報がありません。

4枚分もいらないという方には、新しい録音としてはEnsemble Giardino Di Deliによる2枚組も古楽器の響きが気持ちを落ち着かせ悪くはありません。 

2023年3月25日土曜日

Jordi Savall / La Folia (1998)

スペイン、ポルトガルのイベリア半島は、中世までは植民地を拡大して国の勢いがあり、キリスト教音楽が盛んで西洋音楽の聖地にもなっていました。ヴィオールの名手、ジョルディ・サバールはスペイン出身。地元のバロック音楽事情はどうなんでしょうか。


世界史の教科書を開くと、ハプスブルグ家の支配下にあったスペインに対して、1635年にライバルのフランスが宣戦布告しフランス・スペイン戦争がはじまります。両国の消耗により1659年に戦争は終結しますが、当然国土は疲弊してもう音楽を楽しむどころではありません。

そんなわけで、スペインはバロック期には際立った活躍をした音楽家があまりいない。まぁ、いるのはいるんでしょうけど、そこをほじくるのはあまりにマニアック。音楽学者としても多くの成果をだしているサバールも、さすがにあまりスペインのバロック期についてはあまり録音がありません。

そこで、紹介するのはフォリア(folia)です。

フォリアは、15世紀末頃にイベリア半島で生まれた三拍子の舞曲。もともとは「狂気」という意味だったらしく、焚火を取り囲んで酒を酌み交わしながら歌い踊った人々が想像できます。17世紀には音楽先進国だったイタリアでも広まり、多くの作曲家が作品の中に取り込んだりしているうちに、精錬された音楽様式になったようです。

サバールは、たひだひフォリアを題材としたアルバムを作っています。このアルバムでは1490年から1701年までに作られた、作曲者不詳のものも含めて8曲が治められています。ヴィオールの素朴な響きに、時にギターやクラブサンが華を添え、そして打楽器が加わります。打楽器ではカスタネットらしき音が、いい感じにスペインらしさを醸し出しています。

同様の趣向は2005年の「Altre Follie」でも聞くことができます。いわゆるバロック音楽とは一線を画するものですが、音を楽しむのが音楽ですから人々の心にしっかり染み込む雰囲気は一聴の価値ありです。



2023年3月24日金曜日

SAKURA 2023 @ 茅ヶ崎城址公園


横浜市都筑区内で桜の名所となると・・・

とりあえず思いつくのは、センター南にある茅ヶ崎城址公園でしょうか。

それほど大きな公園ではありませんが、かつて茅ヶ崎城があった歴史的には意義深い場所で、広場の周りを桜が囲んで見応えがあります。

これは天気が良かった一昨日の様子。満開とは言い難いのですが、そこそこ花見を楽しめる程度にはなっています。

昨日はけっこうしっかり雨が降り、開花が進んでいた木ではだいぶ花が落ちたようです。今年は、開花の具合にけっこうばらつきがある感じなので、まだまだ探せば楽しめるところがありそうです。

2023年3月23日木曜日

WBC2023 決勝 アメリカ戦


昨日の劇的サヨナラ勝利の余韻も冷めやらぬ間に、昨日、日本時間朝8時半にプレイボールとなったWorld Besaball Classic 2023決勝戦。

おめでとう!! 侍JAPAN、強敵アメリカを制して優勝しました。

もう何も言うことはありませんが、とにかく選手の皆さんにはお疲れ様、本当にありがとうとだけ言っておきたい。

それにしても、今回のシリーズで一番感じたのは、最年長ダルビッシュ、投打の要大谷翔平が話題の中心になっていたものの、全員が対等に一致団結していたチームワークの良さです。

また、メディアを含めて調子の悪い選手を批判することなく、栗山監督を筆頭にむしろ鼓舞し続けたこと。全員がチームの一つ一つのパーツとして、誰一人も欠けてはいけないことを信じ続ける力に、日本の強さを感じました。

・・・古い話になりますが、1968年に日米親善野球でカージナルスが来日したのが、自分の記憶にある初めてのアメリカ大リーグという存在を認識したきっかけ。カージナルスはほぼ観光気分で、圧倒的な力の差を見せつけて去っていきました。

この時、カージナルスの一員として来日したオズマが登場し、星飛雄馬の強敵として立ちふさがるエピソードが「巨人の星」に盛り込まれたことで、さらに印象を深めました。

しかし、時は流れ、今や大リーグで日本人選手が活躍し、そしてアメリカのドリーム・チームを相手に勝利を収めたわけですから、隔世の思いがあります。

それにしても、大谷選手は凄いですね。絵になりますね。勝つために何をすればいいか、本当によく考えているんでしょうね。そういう冷静な面とは対照的に、通常のシーズンでは見ることが無い、感情むき出しのワイルド感が今回たくさん見れたことも新鮮でした。

ありがとう!! 侍JAPAN !!


2023年3月22日水曜日

WBC2023 準決勝 メキシコ戦


ついにアメリカ上陸した日本チーム。

マイアミの地で、昨日の準決勝の相手はメキシコ。先発は佐々木朗希。前半、投手戦の様相を呈していたものの、日本は何とも球が絞れず、バットにボールが当たらない雰囲気。

先に点をとったのはメキシコでした。4回表、佐々木がスリーラン・ホームランを打たれてしまいました。その後の攻撃でも・・・

もう、結果は散々メディアで流れているので

やったぁ~、決勝進出だぁ!! !! !!

もう、涙が出そうです。

昨日も3三振と不信を極める村上宗孝。栗山監督はよくぞ我慢して使い切った。最後の最後、村上は伝説になりました。センター・オーバーの逆転サヨナラ・ツーベース。

ウォオオオオ!! としか言いようがない。

今日も日本時間、朝8時のプレイボール。街から人が消える!!

ガンバレ!! 侍JAPAN!!

2023年3月21日火曜日

Jordi Savall / Marin Marais Pieces de Viole (1975-92)

ジョルディ・サヴァールは、1941年生まれのスペイン、バルセロナ出身。キャリアの初めからヴィオラ・ダ・ガンバを学び、1974年に古楽器グループであるエスペリオンを結成し頭角を現しました。1987年には合唱団であるラ・カペイラ・リイアル、さらに1989年に大規模なオーケストラであるコンセール・デ・ナシオンを設立し、中世、ルネッサンス、バロック、古典と幅広い時代をカバーする活躍をしています。

そもそもサヴァールは、ガンバニストなので、ヴィオラ・ダ・ガンバの演奏もたくさん録音しており、現代ヴィオール奏者のトップクラスの巨人と位置付けられます・・・って、そもそもヴィオラ・ダ・ガンバって何? という感じです。

ヴィオラ・ダ・ガンバはイタリア語、ウィオールはフランス語。ガンバは脚という意味で、足で支える弦楽器です。大小さまざまなものがあるので、これらをまとめてヴィオール属と呼ぶことがあります。ヴィオラ・ダ・ブラッチョは腕で支える弦楽器で、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロを含むヴァイオリン属のこと。

音量の小さいヴィオール属は古典期以後急速に使われなくなりましたが、70年代以降の古楽復興が盛んになるにつれ復活し、現在では古楽の演奏には無くてはならない重要な楽器の一つとされています。

バロック期に、最も有名だったガンバニスト(ヴィオラ・ダ・ガンバ奏者)は、たぶんフランスのマラン・マレー(1656-1728)です。ルイ14世の宮廷で演奏し、作曲家としても活躍しました。

マレーの代表作品は、1686年から1725年にかけて発表された全5巻からなるヴィオール曲集です。サヴァールは、まだ楽器がほとんど知られていない70年代から、これらを全曲録音しており、ヴィオールを世に知らしめる記念碑的な偉業となっています。

基本的にはクラヴサン(チェンバロ)かテオルボ(リュート、ギターのような楽器)とのソナタですが、曲によってはいろいろな組み合わせになっていて、聞き続けていても雰囲気がいろいろと変化するので飽きません。クラブサン演奏は、学者肌のトン・コープマンですから、サヴァールととことん議論を重ねて、虚飾を廃してマレーの時代を正確に表現したものと思います。

2023年3月20日月曜日

John E.Gardiner / Purcell MUsic for the Funeral of Queen Mary (1976)

ドーバー海峡を渡ってイギリスに行くと、ヨーロッパ大陸とは地続きではないので、フランスやドイツとは一味違うような雰囲気の音楽が発達しました・・・かどうかは詳しくないのでよくわかりませんが、何しろ中世ではアーサー王と円卓の騎士が有名な騎士道の国、今でも紳士の国として、先進国の中では今でも王政を維持している。


バロック時代の音楽というと、ほぼイギリス人の作曲家はヘンリー・パーセル(1659-1695)の一択という状況です。ただし、J.S.バッハ最大のライバルであるドイツ人のヘンデルは、イギリスに帰化していて、一応パーセル亡き後のイギリス・バロックを盛り上げました。何しろ「ハレルヤ・コーラス」で有名なヘンデルの「メサイア」は歌詞が英語です。

パーセルが活躍したのは、時代的にはバロック中期、時の王はチャールスII世。18歳で王室楽団の指揮者に抜擢されました。36歳の若さで亡くなりましたが、多くの歌劇、あるいは劇不随音楽を作りました。

最も有名なのは「ディドとアエネアス」で、他に「アーサー王」、「妖精の女王」、「テンペスト」、「インドの女王」などがあり、さすがはイギリス人のジョン・エリオット・ガーディナーが、これらを録音しているので、ガーディナー好きにはお馴染みです。

他にも、アンセム(宗教的な賛歌)もいくつかありますが、器楽曲はほとんどないので、声楽が苦手の向きにはちょっと辛いかもしれません。自分も、ガーディナーの演奏を聞いていなければたぶん見向きもしなかったと思います。

チャールズII世が1685年に退位し、次はジェームズ7世が王になりますが、1688年で名誉革命で追放されると、王位に就いたのがメアリーII世女王でした。

そのメアリー女王は、1694年に天然痘で亡くなります。この女王の葬儀のためにパーセルが作ったアンセムがあります。

まさに葬送の曲と言わんばかりの、女王を失った悲しみを目一杯表現しているわけですが、ガーディナーが鍛え上げた、手兵のモンテヴェルディ合唱団の一点の淀みも無い合唱が素晴らしい。

最もさすがに明るいところはありませんので、これだけだと気持ちが沈み込んでしまいますので、カップリングの威勢の良い「来たれ、汝ら芸術の子よ」と合わせて楽しみましょう。

2023年3月19日日曜日

Jordi Savall / Rameau Suites d'Orchestre (2011)

フランス・バロックでおさえておきたい作曲家は、まずバロック中期のジャン=バティスト・リュリ(1632-1687)です。もともとイタリア人なんですが、ルイ14世の大のお気に入りとなり、宮廷音楽家として栄華を極めたらしい。遺されている作品は、ほとんどは歌劇的な物です。最後は自らのドジで怪我をして急死しました。

次に思い出すのは、フランソワ・クープラン(1668-1733)です。教会のアルガン奏者として実績を積んだクープランは、王宮にも出入りするようになり専属のクラブサン(チェンバロ)奏者になります。一部の器楽曲、宗教曲を除くと、作曲した大多数は200曲以上あるクラブサン用の曲集です。今、手に入るクラブサン曲全集はCDで1o枚を要する物になっています。

バロック後期の代表的な作曲家がジャン=フィリップ・ラモー(1683-1764)です。ラモーも教会オルガン奏者として名を上げた後、オペラ作曲家として人気を得ました。しだいにルイ15世にとり立てられ、王室付となります。多くの作品はオペラですが、いくつかのクラブサン曲集を通して、音楽理論の体系化も行っていました。今日用いられる和音を意味する「ハーモニー」はラモーの著書から生まれたものです。

フランス・バロックの作曲家が、特にオペラに力を入れていたことから、オペラ苦手の自分としては当然敬遠しがちになってしまうわけですが、ラモーの場合は自らのオペラの曲を管弦楽用の組曲としてまとめ直したものがたくさんあるのが助かる。

おそらく、それらを一番録音に残したのはフランス・ブリュッヘンです。ブリュッヘンはリコーダー奏者として有名になった後に、自らの古楽楽団を組織しバロックから古典にかけてたくさんの業績を残しました。

ただし、ここではあえてスペイン出身のヴィオラ・ダ・ガンバ奏者、ジョルディ・サバールの演奏を取り上げます。サバールも自らの古楽器オーケストラを組織していて、特にルネッサンス期にまで遡る徹底した古楽追及は他の追従を許しません。

例えばJ.S.バッハの曲の演奏でも、同じ古楽系でもガーディナーのものとはまったく異なる表現をするので興味深い。うまい言葉がなかなか思いつかないのですが、古色蒼然としたひなびた音という感じで、作曲家が生きていた時代のリアルタイムの音楽は確かにこんな感じだったのかもしれないと強く共感できる。

ここでは、CD2枚に歌劇「優雅なインドの国々」組曲、歌劇「ナイス(ナイアス)」組曲、歌劇「ゾロアストル(ゾロアスター)」組曲、歌劇「ボレアド」組曲の4つが演奏されていて、歌劇本編を知っている人ならエッセンスを抽出したようなところかせさらに楽しめのではないでしょうか。

2023年3月18日土曜日

SAKURA 2023 @ 早渕川岸


東京あたりに少し遅れて、このあたり、横浜北部地域も今年のソメイヨシノが開花しました。

とは言っても、写真の状態ですから、せいぜい三分咲きくらいでしょうか。

天気は雨模様ですが、さすがにこのくらいでは花が落ちる心配もなさそうで、来週に満開となる感じです。

来週末が見頃のピークということになりそうなので、久しぶりに大々的なお花見をしたいと思っている方は、準備を滞りなく始めましょう。