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2008年7月7日月曜日

シューマン / ピアノ協奏曲 イ短調

ロベルト・シューマン(1810-1856)は、いくつかの交響曲や管弦楽曲を書いていますが、やはりなんといってもピアノ曲。特に有名なのは「ごどもの情景」と「クライスレリアーナ」でしょうか。大ロマンチック大会のショパンよりも、むしろ器楽曲としての芸術性は高いように思うのですが。

そのあたりは結局好みということになりますかね。あまり多くない管弦楽曲の中で、実は小学生の時から大きなインパクトがあった曲が、唯一のピアノ協奏曲。何曲もあってもよさそうなのに、これ1曲。なんでインパクトがあったかというと・・・

そうなんです、ウルトラセブン。

最終回。史上最大の侵略の後編。

けがをして頭に包帯を巻いたダンは、再びウルトラセブンとして出撃しようとしている。それを止めるアンヌ。画面は一転して、きらきら輝くガラス越しに二人のシルエット。「アンヌ、僕は実は人間じゃないんだよ。M78星雲から来たウルトラセブンなんだよ。西の空に明けの明星が輝くとき、空に飛んでいく一つの光がある、それが僕なんだよ」
「行かないで、ダン!!」
「行かなくちゃいけないんだよ。アマギ隊員がピンチなんだよ」

アンヌを振り切って、ウルトラアイを装着するダン。そこへアマギ隊員にせまる地中ミサイルのカットバック。ウルトラセブンはぼろぼろになりながらゴース星人の怪獣パンドンと戦う。アンヌが他の隊員のところに駆けつけ叫ぶ。

「ウルトラセブンの正体は、あたし達のダンだったのよ!M78星雲から地球を守る為に遣わされた平和の使者で、自分を犠牲にしてまでこの地球の為に戦ってるんだわ!」

思わず気合いが入って、ここまで一気に書いてしまいました。そらで書いてる自分が恐ろしい感じがしなくもないのですが、まあ、とにかくこの後ろで流れていたのがシューマンのピアノ協奏曲なんですよ。

もう、この選曲のセンスには脱帽です。はまり過ぎです。前のシリーズだったウルトラマンに比べると、スタッフに余裕が出て、ウルトラセブンのシリーズはかなりマニアックな作りが目立ちますが、そこがいまだにうけている理由ですよね。

昨日は久々にこの曲を聴いて、あの場面を思いっきり思い出してしまいました。