自分の苗字は珍しいもんですから、ほとんど親戚以外では見たことがありませんでした。もっとも、インターネットの普及のおかげと言っていいのか、検索してみると同じ苗字でも知らない人も見つかったりします。
まぁ、何が言いたいかというと、お年玉のこと。親戚は熊本とか岡山とかなので、正月だと言ってどこかに集まることもないので、結局父の知り合いの方々と唯一近い浦和の親戚からもらうので精一杯でした。
自分がこども時は、けっこう年始参りという風習が残っていて、他人でも正月には挨拶にいったりしたものです。そうすると、そういうおじさんが、思わずお年玉をくれたりしてたいそう嬉しかったわけです。
よし、今年は準備してきたぞ、ってんでドバっと渡されたのが5円玉の束だったことがあります。何でも毎日牛乳を買うのにお釣りで貰った5円玉をひもに通して貯めたんだそうです。う~ん、気持ちはわからなくはないですが、こども心にもこれはあまり嬉しくはない。
それから、もらったポチ袋を開けたら、板垣退助さんが一枚。当時一件につき2~3千円くらいだった時なので、さすがにがっかり。そのまま取っておけば、今なら少しはプレミアがついているかもしれませんが、その頃は貰っておいてぶつぶつ文句を言って親に怒られました。
さて、それじゃお小遣いも貯まったし・・・と言っても、昔は正月の前後1週間くらいの間は、ことごとくお店は閉まっていたんですよね。
結局おもちゃ屋さんなんかは開いていないから、せっかくのお金を使えない。お店が開く頃は、もう学校もすぐですからそうそう遊んでいられませんでした。
そう思うと、正月の様子というのも、随分とかわったもんですよね。スーパーも元旦からやっているのが珍しくなくなりましたから、せっせとおせち料理を用意しなくてもすんでしまいます。
まぁ、少しでも伝統的な行事を後世に伝えていくことは大切なことなので、初詣、松飾りと鏡餅、そしてお雑煮くらいは続けたいと思ってはいます。