1996年のクリスマス商戦。毎年のことですが、おもちゃメーカーは、こどもへのプレゼントとしていろいろな新作を用意して、何とか親の財布を開かせることにやっきになります。
この年は、うちの長女がそれまでは「美少女戦士セーラームーン」のキャラクターグッズを卒業し、はじめてゲームソフトをサンタクロースにおねだりしたのでした。
「ポケットモンスター」というゲームを欲しがっているという情報を得たのは、実にクリスマスイブの数日前のことでした。なんだ、そりゃ?
服のポケットで怪獣を飼うゲーム?
超ミニサイズの怪獣対戦ゲーム?
だいたいゲームボーイって何?
赤とか緑とか言っているけど、信号になっているの?
もうわけがわからない。どうもこどもたちの間ではものすごい話題になっているらしい。父親の悲しい性で、クリスマスイブの夜にこっそり枕元にプレゼントを置いて、翌朝こどもが喜ぶのを見たいというのは本能的な気持ちなのです。
それにしても、あと数日というのは時間が無さ過ぎる。世間では、とっくに普通の親はプレゼントは用意しているわけで、お店はほとんど売り切れ。
夜の限られた時間をおもちゃ屋さんを探し求めて、青葉台・あざみ野・たまプラーザ界隈をうろついて・・・そして、やっと、赤バージョンを1個手に入れることができたのでした。
って、書いていたら、こどもたちに「なんで今頃クリスマスねたを書いているんだ」と、するどい突っ込みを食らってしまいました。