昨日のエントリーは、皮肉タップリみたいな政治批判みたいになってしまいました。まぁ、ただの一般市民が考えるほど政治は簡単ではないんでしょうから、あまりぶつぶつ文句は言っちゃいけないんでしょう。
ただし、これは自分の仕事でも言えることですが、プロフェッショナルとは、素人に揚げ足を取られる様なことは無く、しっかりとした知識を持ち的確な実行力をみせるものです。
誰とは言いませんが、アマチュア政治家が多いのか、一般人のレベルが上がったのか・・・おそらく後者ではないように思いますが、しっかりしてもらいたいものだと思うだけです。
自分のことで言えば、もちろん新年が始まったばかり。医療の値段を決める診療報酬の改定は2年ごとに行われていて、今年は大きな変更は無いはずです。その分、大きな飛躍も無ければ、大きな落ち込みもないでしょうから(もっとも今の社会情勢からは、大幅アップなんてことは期待できませんけど)、現状をいかにするかということに絞って考えることができます。
地道にクリニックが認知され、患者さんが少しずつ増えるまでひたすら我慢する時期は・・・たぶん終了。しかし、いきなり拡大路線に転じるだけの余力はまだありません。
まずは環境整備。待合室やリハビリ室のような、患者さんがそれなりに長い時間を過ごす場所の充実が課題です。
医療内容についても、一人で何でもやるというのはすぐに限界が来ますので、やはり自分の抱えている役割のうち分担できるものについては少しずつ周りに振り分けたい。
それから、患者さんの満足度を上げるために考えたい。もちろん、きちんと診断して治療することが最大の満足を生むわけですから、医療レベルのきっちり設定することは最重要課題です。
もちろん関節リウマチ治療は大きな柱ですから、最新の知識を取り込む努力は怠れません。今までは雑誌やリウマチセンターに在籍していることで何とか不足をおぎなってきましたが、今年は学会にも出かけて行きたいと思います。そのためには、ある程度の休診はやむを得ないと思います。
関節リウマチほど日進月歩の激しいジャンルは、医学の中でもそうはありません。これについていくだけでも、相当な努力が必要です。また、関節リウマチ診療の大きな特徴は、基本的な診療については大病院とクリニックでできることの差がほとんど無いというところにあります。
ですから、自分の研鑽次第でどうにでもなるわけで、あとは治療の安全性の確保を充実させることが重要です。そのためにはいろいろな問題が生じたときの、病診連携・診診連携を構築することが課題になります。最近、横浜市北部地域でも少しずつそのような流れが見え始めていますので、うまく関連していければいいなと思っています。
純粋に整形外科的なジャンルについては、地域での「かかりつけ医」としても完成度が求められるわけで、大病院と同じ事をできるようにするわけにはいきません。そのためには、手術適応を含む高度の治療が必要な患者さんを見極めることが大事。けっきょく、最新の治療方法に対する知識の充実が必要ということになります。
まぁ、いずれにしてもいきなり変えるわけにもいかないので、小さいことからコツコツと見直しをしながら、クリニックのバージョンアップをしたいと考えているわけです。