夏季臨時休診のお知らせ

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2010年4月3日土曜日

病院・診療所で明細書

4月1日から保険診療で大きく変わった点というと、すでにニュースなどでもさんざん報道されているので皆さんご存じのことと思いますが、診療に関する明細書というものを発行することになったことでしょう。

今までは領収書に初診料、処置料、検査料などの項目とともに値段(点数)というものが記載されていました。これが、たとえば処置料なら関節穿刺100点とか、検査料なら検査した項目の細かい表示がのっているものが明細書です。

医療の透明性という観点から、ある種の情報開示の流れの一つと考えることができます。何かの買い物をするのに、一つ一つの値段がわからずに全部でいくらと言われても釈然としない気持ちになるわけですから、これらを明示するということは悪いことではありません。

でもね、どうも医療機関側の人間としては何とも素直に応じにくいと思っているところが多いのではないかと思うんです。

うちも4月1日から始めていますけど、例えば診察だけして特に処置もなく、検査もないというような方がけっこういるんですが、そういう方々の明細書というのは領収書に載っている以上の情報はないんですよね。

整形外科では物理療法(牽引治療とか電気治療というもの)というのをしにくる患者さんが多いのですが、この場合も再診料と消炎鎮痛処置で、明細書に出す意義というものはほとんどありません。

一番意義があるのは初診の患者さん。例えば関節リウマチの疑いで受診すると、初診料の他に採血による検査料、レントゲン検査料などがいろいろついてきます。骨折の患者さんも、レントゲン料、骨折を治す処置料、ギプス料、場合によっては処方箋料などがついてくる。

これは、どのくらいの値段がかかったかを細かく示すことは領収書だけではわからないので、明細書を出す意味があるというものです。ところが、ところがですよ、初診の方には明細書発行料はつかないんです。再診の方にしか発行料はつけることができない。なんだそりゃ、という感じです。

明細書発行料は1点、つまり10円。このために使う紙の量は膨大です。プリンターのトナー消費もばかにならない。某大手メーカーのレザープリンターはトナーがあまっていても、一定の枚数までカウントされると強制的にトナー交換を強いられる。多くの紙を渡すことによる受付の労力も馬鹿になりません。

結局、診療所では再診料が引き下げられたことによる、埋め合わせ的な措置ともいわれており、どこまで意味があるのかよくわからない。実際、定期的に通院される患者さんからは、一度見たら次回からはいらないよ、といってもらえることが多いようなので、それほどの問題はなさそうです。

全員に出すことを原則とし、いらないという人には発行しなくても良い、というのがこの制度の決まりになっています。そうじゃなくて、欲しいと希望する方だけに発行するという形の方が無駄が少なくていいんじゃないでしょうかね。ちょっと考えてもらえませんか?