さてさて4月といえば、年度替わりで人の入れ替えも多い季節です。うちのクリニックでも、新人スタッフが入りました。
近くの大学病院の地域連携室に横浜市からの出向で来ていたHさんは、4月からは横浜市に戻り都筑区役所の職員として自分たちと関わることになりました。
大きな病院の地域連携室というのは、病院内からも地域の開業医からもいろいろ突き上げられて大変だったと思います。新しく横浜市から出向してきた方も頑張ってください。
大学からいろいろな病院に出向していたころは、前年の10月ごろに次年度の人事計画が発表されていました。すると、もう年明けからはテンションが下がってしまいます。3月になれば完全に離陸体制。
でも、今でもこの年度替わりで忘れることができないことがあるのです。自分が4年間、医長を努めていた病院から大学に戻ることになった年。その時に一人の後輩が部下でいたのですが、大変熱心で頑張る奴だったのです。
彼のがんばりのお陰で、自分も離陸だからといってテンションが下がることなく3月31日まで仕事を続けることができました。後輩も4月から一緒に大学に戻ることになっていたので、31日の最後の回診を終えて、「じゃぁ、明日は大学で」と言って別れました。
そして4月1日にひさしぶりに大学に出勤。ところが昨日まで一緒だった後輩がこない。そんな簡単にサボるような奴でないことはよくわかっています。
突然死でした。原因はわかりませんでした。自分の指導が厳しすぎて、疲れをためすぎたのだろうか。しばらくは、かなり落ち込みました。
とにかく10数年前の話ですが、いまだに年度が変わることを単純に喜べない気持ちがあることは間違いありません。