昔は、夜のテレビドラマと言ったら、ぜ~んぶアメリカからの輸入品でした。
例えば記憶に残っている物といえば、「じゃじゃ馬億万長者」。「ジェ~スロ~!!」というおばあちゃんの呼び声なんて忘れられるもんじゃありません。
「奥様は魔女」は今でもパロディがよく出てきますよね。古いところでは「ルーシーショー」。このあたりの30分物の特徴は、観客はたぶんいないのに客の笑い声とか拍手が聞こえてくるところ。ブロードウェイのステージを意識しているんでしょうかね。
アイドル物では「モンキーズ」とか「パートリッジ・ファミリー」。曲もヒットして、バラエティ色満載のどたばたでしたよね。このあたりは日本でもピンキーとキラーズの「青空に飛び出せ」にも影響したみたいです。
1時間物では、「ローハイド」、「0011ナポレオン・ソロ」、「ヒッチコック劇場」、そしていまだに根強いファンの少なくない「コンバット」。戦争物というのは、いろいろ政治的問題はあると思いますが、これは以外と政治色が少ない一話完結形式が人気の原因かもしれません。
もちろん「スパイ大作戦」は最大の人気シリーズだったかもしれません。最近、主演のP・グレーブンが亡くなったというニュースがありました。いくらお金をかけてトム・クルーズが映画化しても、オリジナルには勝てないと思います。
記憶にあるアメリカのドラマの最後は「チャーリーズ・エンジェル」でした。3人の私立探偵の美女の活躍には、毎週わくわくしたものです。日本人のアメリカに対する憧れみたいな物が、根底にあったのかもしれません。
80年代以降は急速にアメリカドラマはテレビから消えていきました。何故でしょう。よくわかりません。でも音楽も洋楽よりもJPOPと呼ばれる日本人の音楽がもてはやされるようになりましたよね。日本人の感性が国際的な水準に達したのかもしれません。でも、なんか閉塞的な雰囲気を感じてしまうのです。
その後はアメリカのドラマはDVD専門みたいな感じですよね。数年前から始まった韓流という奴は、多少ブームはおちついて感がありますが、かえって一定のシェアを維持しているようです。今夜からはついにイ・ビョンホン主演のアクション連続ドラマが登場しています。まぁ、いろいろにぎやかでファンにはたまらないんでしょうね。