こりゃ、どうしたことでしょうか。日本全国で百歳を超える高齢者の行方不明が続々と発覚。平成のミステリー状態で、日を追うごとに、その数はますます増えているわけです。
まったくの天涯孤独ならともかく、こどもがいて親の居所を知らないなんてことがあるでしょうか。姥捨て山は現代にも存在するというのでしょうか。
実際のところ、百歳を過ぎてから行方不明になるわけではないでしょう。百歳を過ぎた方が、自分で勝手にどこかに行ってしまうということは、ちょっと考えにくいですよね。
やはり、70歳、せいぜい80歳くらいまでに自分の意思で行方不明になって・・・理由はいろいろでしょうけど・・・そのままになっているということだと思います。
最も、今の日本ではちゃんとした身元がわからないで暮らしていくというのは困難でしょう。山の中とか、人里離れてひっそりと隠遁生活するならともかく、ふつうはどこかにその人の生活の跡というものが残るものだと思います。
病院には、ときどき身元不明の人が運ばれてきたりすることがあります。なんとか家族に連絡がつくことが普通ではありますが、時に身寄り便りがまったくないというようなことがあるわけです。
こういう場合、本人の言うことを信用するしかないわけで、とりあえず生活保護などの福祉制度を利用したりしてその場をしのぐように手配をすることがあるのです。
もちろん、まったく身元が判明しないままに亡くなって、無縁仏となってしまうこともあるわけです。こういうときには、本来の戸籍はずっと存在するわけです。「死ぬ」ことが無い無限の命・・・とでも言いましょうか。
しかし、もしも家族がいれば、行方がわからなくなった時点で、普通は何らかのアクションをするのが普通ですよね。日本は高度成長の中で「隣は何をする人ぞ」という風潮が強まってきました。しかし、いまや「家の中すら何をする人ぞ」なんでしょうかね。