2010年8月15日日曜日

8月15日は日本では、最近65年間は終戦記念日と呼ばれています。歴史は勝者が作るもの、とよく言われますが、日本は第二次世界大戦では敗者であることは厳然たる事実。しかし、同時に唯一の核被爆国であることから、戦後の歴史にいろいろかかわってきました。

もちろん、まったくの戦後世代である自分が、このあたりの歴史に対してどうのこうのと意見を言うわけにはいきませんが、少なくとも毎年この日は厳粛に受け止めないといけないと思います。

人類の歴史まで掘り下げれば、そのほとんどは戦いの歴史であり、医学についても戦争の結果進歩してきたことは紛れも無い事実です。西欧史となれば、その戦いの歴史はほぼキリスト教の歴史と言い換えることもできる。

戦いの歴史はさらに突き詰めれば、火の歴史ということも可能かもしれません。生物の本能でしか人類が生存しなかった時代の次に、火の発見による欲を満たすための時代が来るわけで、それが生活を豊かにする第一歩。

肉を焼けばより美味しくなる、灯りとして使えば夜の暗さと恐怖から開放される。そのために火の取り合いが、戦いに拍車をかけ、さらにその火そのものが戦いの道具となっていくというのは皮肉な話しです。

その一方で、どういうわけは火は安らぎを与えてくれます。もちろん大きな火事とかは別ですが、炭火のようにゆっくりとゆらめく炎は、気持ちを落ち着かせてくれるものです。炎の振幅の具合が、ちょうど心のどこかにうまく共鳴するのでしょうか。

あまり難しいことを考えても疲れるだけですから、話は急に落ちますがとにかくこの炎の上で肉を焼いて美味しく食べることだけに専念しましょう。こればかりは、すごいホットプレートがいくら束になってかかってもかなわない。

夏の休暇は今日まで。明日から、また日常に戻ります。まだまだ休み足りない気分も無いわけではありませんが、まず働かないと休めませんからね。